「あなたは、一体」
先程の出来事もあって、デザストに対して、ヴァネッサ達は構える。
異形の怪物であるデザストに対して、警戒をしながら、構える。
「おいおい、そんな警戒しなくても良いだろ」
「いや、普通にするだろ」
「酷いなぁ、俺としては、お前達と同類だと、思うんだけどなぁ」
「何を言って」
そうしながら、デザストは、ヴァネッサ達を見渡す。
「お前は機械、お前は吸血鬼、こっちのチビは狼と言った所だな」
「「「っ」」」
順番に、指を指しながらデザストは、彼女達の力を言い当てる。
それに対して、目を見開き、さらに警戒を高める。
「言っただろ、俺の目的は、元々、仮面ライダー王蛇だって」
「王蛇、それって、もしかしてさっき秋月を連れて行った、ライダーの事」
そう、ヴァネッサが問いかけると、笑みを浮かべる。
「あぁ、仮面ライダー王蛇。
かつて、鏡の世界の中で行われた願いを叶える為に戦いあった。奴は、その戦いの参加者の1人だ」
「願いを叶えるのなんて」
「実際には、その戦いを仕掛けた黒幕が自分の願いを叶える為の舞台装置だったんだけどな」
そうしながら、デザストは周囲を探っていた。
「やがて、財団Xと名乗る存在が、その戦いを再開させた。浅倉もまた、それによって蘇った」
「財団X?なんですかそれは?」
「俺を含めて、蘇らせた集団だよ、まぁ、奴らの事なんて、俺には興味はないけどな」
そうして、デザストは笑みを浮かべた。
「奴は、そのままその戦いを勝ち抜いた。その戦いの最中、他のライダー達の力をも手に入れた。
そして、次の戦いの舞台を求めて、この世界に来た」
「そんな奴が、来たら」
「あなたは、なんで」
そこまで説明したデザストに対して、ヴァネッサは聞くと。
「言っただろ、俺も戦いを求めているって。幸い、この世界に来る為の手段は手に入れたからな」
そう、デザストが取り出したのは、ミテミラーだった。
「ミテミラー?けど、なんで」
「この世界の錬金術師が造りだした空間。あの世界はミラーワールドと酷似していた。だからこそ、この世界に浅倉は来る事が出来た」
「それって、確か」
「サンジェルマンの」
そうしていると、デザストは、そのままミテミラーを鏡の前に構える。
すると、鏡から奇妙な穴が開いた。
「くくっ、ようやく開いたぜ」
そのまま、デザストは、穴の中へと入ろうとした。
「まっ待って下さい、私もっ」
「あぁ、なんだ?」
「私達も連れて行ってくれ!秋月を助けたいんだ!」
デザストに、彼女達は頼み込む。
だが。
「無理だ、この空間に入るには、お前らじゃ弱すぎる」
「っ」
その言葉に対して、デザストははっきりと言う。
「だから、てめぇはそこで大人しく、その秋月とか言う奴の帰りでも待ってな」
そう、デザストは宣言すると共に鏡の中へと入っていった。
「くそっ、私達じゃ、何も出来ないのかよ」
悔しそうに言う最中。
「デザストっていう人」
「どうかしたの?」
「なんで、わざわざ帰りを待ってろって言ったんでしょう」
「皮肉のつもりだろう」
「そうでしょうか」