グレイムは、デザストの剣である黒嵐剣漆黒とグラッジデントを交差させながら、ゆっくりと眼前にいる王蛇に向ける。
未だに、力の差がどれぐらいあるのか分からない。
王蛇もまた、眼前で新たな力を得たグレイムに対して、笑みを浮かべた。
「良いねぇ、こういう奴らはライダーバトルでも見た事なかったからなぁ」
王蛇は、その手に持っている武器であるベノバイザーツバイは、王蛇の契約モンスターであるジェノサバイバーの顔を摸した鼻先に当たる部分から刀身が出現し、構え
「行くぜ」
そう、狂気的な言動と共に、真っ直ぐとグレイムに走り出す。それに対して、グレイムもまた両手の剣を握りしめながら走る。
お互いの距離が近づくにつれて戦いが激しくなっていく。グレイムも王蛇もお互いに一歩も引かない激しい攻防を繰り広げていく。そして、王蛇のベノバイザーツバイによる斬撃を受け止めて反撃をする。しかし、王蛇はその攻撃を軽々と回避する。
「ちっ!」
舌打ちをしながらグレイムは右手に持つグラッジデントで攻撃を行う。
王蛇はそれを左手に持ったベノバイザーツバイで防御を行い、そのまま鍔迫り合いとなる。
「ぐぅ!!」
その一撃を受けてグレイムは苦痛の声を上げる。今までとは比較にならない程のパワーだ。
だが、グレイムは、これまでにない程の身の軽さと素早さで王蛇の背後を取る。それに気づいた王蛇はすぐに振り返りながらベノバイザーツバイを振り下ろしてきた。
それをグラッジデントで防ぎ、今度はグレイムが王蛇を押し込む。すると王蛇の体が徐々に地面へとめり込んでいく。
「このぉ!!」
王蛇は必死に抵抗する。そして、グレイムの力に押されている事に気づきながらも、それを受け入れるかのように地面に足をつける。
「ははぁ、良いねぇ!!!」
そんなグレイムに
「クシャァァァァッ!」
「っ!?」
突然響き渡る獣の声。
それは王蛇の契約モンスターであるジェノサバイバーの叫び声だった。
その身体に融合している数多くのミラーモンスターの武器が、真っ直ぐとグレイムに襲い掛かる。
それに気づいたグレイムは、すぐに王蛇から離れる。
軽やかな動きで、ジェノサバイバーからの攻撃を避け、時には両手にある武器でそれらの攻撃を弾き飛ばす。
しかし、それでも王蛇への攻撃を行う隙が無い。
「おいおい、俺を無視するんじゃねえよ」
そんな時、グレイムに向かって王蛇がそう言いながら、そのまま襲い掛かる。
背後からジェノサバイバーからの攻撃を背中に、王蛇はそのままグレイムに迫る。
背中から誤射で、攻撃が当たる事など考えず、ただ戦いを楽しむように王蛇がグレイムに接近戦を仕掛ける。
それに対してグレイムも同じようにグラッジデントで応対していく。二人の武器がぶつかり合う度に金属音が鳴り響く。
互いの武器による攻撃を受け止めた後、すぐに二人は距離をとる。王蛇の方は先程までの戦いでダメージを受けており、グレイムの方も既に疲労困ぱいの状態となっている。
だが二人共戦う事をやめない。
グレイムにとってこの戦いは何としても負けられないものとなっていた。
「負けられない! 俺は、あいつらの所に戻るから!」『だったら、気合いを入れろ!』
その言葉と共に、グレイムは、そのまま腰にあるガッチャードライバーを操作する。
同時に王蛇もまた、すぐにベノバイザーツバイにFINALVANTのカードを装填し
『ガッチャーンコ! スタッグデザスト! フィーバー!』『FINALVANT』
鳴り響いた音声と同時に、グレイムは両手にある剣を構える。
それは、王蛇は跳ぶ。
そのままジェノサバイバーは巨大なモンスターカーへと変形し、真っ直ぐとグレイムに突撃する。
グレイムもそれに真っ向から向かい合うように走り出す。
そのまま、両手の剣を合わせ、そのまま自分を一本の剣のように構えて、そのまま突っ込む。
「「カラミティ・ストライク」」
二つの声が重なり、そのまま真っ直ぐとジェノサバイバーを貫く。
そしてそのまま爆発が起きる。その爆風で二人は吹き飛ばされる。だが二人はすぐに立ち上がり再び剣を構え直す。
「ははぁ、面白いぜぇ!」
その爆煙の最中、ユナイトしていたはずのベノスネーカーが一匹だけ。
それは、直接当たる前に、ベノスネーカーだけ分離し、そのまま離れた。
「まだ」
「さぁ、次は、あぁ?」
すると、王蛇の身体が粒子になって、分離を始める。
「これは」
「時間のようだな」
同時に、グレイムと一体化しているデザストもまた分離した。
「時間って、一体」