目の前に広がるのは、まさしくリゾートと言える場所。
青い空に白い砂浜。照り付ける太陽がとても暑いけれど、木陰に入ると心地良い風が流れる。遠くに見える海からは潮風の香りが漂ってきているみたいで、まるでビーチパラソルの下で寝そべっているような気分になれるね。
そして何より、辺りには誰もいないしプライベートビーチを独り占めと言える光景。
本来だったら、ゆっくりと休める場所かもしれない。
だが。
「うぉぉぉぉ!!」「はああぁぁぁぁ!!」
2人の男は、ともに協力し、生き残りを賭けたサバイバルを行っていた。
事の始まりは昨日の出来事だった。
とある船に乗っていた彼らは、その船が事故に巻き込まれる。
その事故によって、遭難してしまった彼らが辿り着いたのは、謎の無人島。
そこには何もない島。
「ここで生き残る為には」
「あぁ、力を合わせて、サバイバルをするしかない!」
船の中で会った訳ではない2人は、この島に流れ着くまでに出会ったのだ。
「お兄さん! ここはお互いの為に協力していきましょう!」と握手を交わした。その後、協力し合う2人は、食料を確保しようと動き出す。
だが、そう簡単にはいかなかった。
何故なら、島に降り立った途端、動物達が襲い掛かってきたからだ。
2人が協力してもなお厳しいほど、過酷なサバイバル生活の始まりであった。
海に落ちてから数時間後……
既に真っ暗となった無人島に、焚き火をした跡を見つけた男が二人いた。
「あのさ。俺って本当に運がないよな?」
「まあ、しょうがないっす。というか僕も同じですから」
「それにしても凄いですね。この無人島は」
「ああ、いつ、誰が作ったのか分からないけど……」
この島にある建物は木造であり、大きさとしては2階建ての一軒家だ。無人島だという割には綺麗で広い家は、どこかホテルを思わせる作りである。
中には様々な家具があるが、それらの家具は、かなり古い。
「無人島とはいえ、こんな屋敷があるのは、本当に助かったよ」
「あぁ、本当に、けど」
「だけど」
「なんか、怖いな」
そう、関流は少し不安な事もあった。
「それにしても、どこにいったんだろうか」
その言葉と共に、今は自分の元にはないガッチャードライバーとケミーカード。
それらが、今は自分の元にはない事に、不安があった。
「にしても、見つからないなぁ」
「そう言えば、そちらも?」
「あぁ、そうなんだよ、俺にとっても大切な物でねぇ」
「そうなんですか、見つかると良いですね、元太さん」
「あぁ、そうだな」
そう、関流は、この無人島で共に流れ着いた五十嵐元太と共に、生活していた。
「それにしても、この無人島に名前とかあるのかな?」
「さぁ?」
そう、彼らが話している時だった。
草むらから現れた人影。
「えっ、もしかして、人か!」「本当か!」
そのまま、関流と元太は思わず見つめる。
そして、現れたのは。
「……忍者?」「……狐?」
そこに現れたのは、狐の仮面を被った忍者。
その登場に、2人が疑問に思い、首を傾げるのは僅か。
忍者達は、その手に持った鎌のような武器を構えた。
「なっ、嘘だろ!」「とにかく逃げよう!」
何が起きているのか、分からない状況の最中、2人は逃げ出す。