歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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2人の甲虫/鬼岩城伝 一の巻

 目の前に広がるのは、まさしくリゾートと言える場所。

 

 青い空に白い砂浜。照り付ける太陽がとても暑いけれど、木陰に入ると心地良い風が流れる。遠くに見える海からは潮風の香りが漂ってきているみたいで、まるでビーチパラソルの下で寝そべっているような気分になれるね。

 

 そして何より、辺りには誰もいないしプライベートビーチを独り占めと言える光景。

 

 本来だったら、ゆっくりと休める場所かもしれない。

 

 だが。

 

「うぉぉぉぉ!!」「はああぁぁぁぁ!!」

 

 2人の男は、ともに協力し、生き残りを賭けたサバイバルを行っていた。

 

 事の始まりは昨日の出来事だった。

 

 とある船に乗っていた彼らは、その船が事故に巻き込まれる。

 

 その事故によって、遭難してしまった彼らが辿り着いたのは、謎の無人島。

 

 そこには何もない島。

 

「ここで生き残る為には」

 

「あぁ、力を合わせて、サバイバルをするしかない!」

 

 船の中で会った訳ではない2人は、この島に流れ着くまでに出会ったのだ。

 

「お兄さん! ここはお互いの為に協力していきましょう!」と握手を交わした。その後、協力し合う2人は、食料を確保しようと動き出す。

 

 だが、そう簡単にはいかなかった。

 

 何故なら、島に降り立った途端、動物達が襲い掛かってきたからだ。

 

 2人が協力してもなお厳しいほど、過酷なサバイバル生活の始まりであった。

 

 海に落ちてから数時間後……

 

 既に真っ暗となった無人島に、焚き火をした跡を見つけた男が二人いた。

 

「あのさ。俺って本当に運がないよな?」

 

「まあ、しょうがないっす。というか僕も同じですから」

 

「それにしても凄いですね。この無人島は」

 

「ああ、いつ、誰が作ったのか分からないけど……」

 

 この島にある建物は木造であり、大きさとしては2階建ての一軒家だ。無人島だという割には綺麗で広い家は、どこかホテルを思わせる作りである。

 

 中には様々な家具があるが、それらの家具は、かなり古い。

 

「無人島とはいえ、こんな屋敷があるのは、本当に助かったよ」

 

「あぁ、本当に、けど」

 

「だけど」

 

「なんか、怖いな」

 

 そう、関流は少し不安な事もあった。

 

「それにしても、どこにいったんだろうか」

 

 その言葉と共に、今は自分の元にはないガッチャードライバーとケミーカード。

 

 それらが、今は自分の元にはない事に、不安があった。

 

「にしても、見つからないなぁ」

 

「そう言えば、そちらも?」

 

「あぁ、そうなんだよ、俺にとっても大切な物でねぇ」

 

「そうなんですか、見つかると良いですね、元太さん」

 

「あぁ、そうだな」

 

 そう、関流は、この無人島で共に流れ着いた五十嵐元太と共に、生活していた。

 

「それにしても、この無人島に名前とかあるのかな?」

 

「さぁ?」

 

 そう、彼らが話している時だった。

 

 草むらから現れた人影。

 

「えっ、もしかして、人か!」「本当か!」

 

 そのまま、関流と元太は思わず見つめる。

 

 そして、現れたのは。

 

「……忍者?」「……狐?」

 

 そこに現れたのは、狐の仮面を被った忍者。

 

 その登場に、2人が疑問に思い、首を傾げるのは僅か。

 

 忍者達は、その手に持った鎌のような武器を構えた。

 

「なっ、嘘だろ!」「とにかく逃げよう!」

 

 何が起きているのか、分からない状況の最中、2人は逃げ出す。

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