関流と元太は、襲い掛かる忍者から必死に逃げていた。
「一体、なんなんだ、あの忍者達は!?」
「分からない!?けど、捕まったら、ヤバいっ、というよりも!」
そう、彼らを追いかけてくる忍者に対して、2人はそのまま走る。
「あいつら、人間なのか!?」
「分からない!?ただ、ここでずっと住んでいて、気づかなかったのは、可笑しい話だよ!」
忍者達が、投げてくる手裏剣に対して、2人はすぐ近くにある木の後ろに隠れながら。
「どうしたら」
そう関流が悩んでいた時だった。
『おい』
「っ」
そんな関流とは違い、元太は、どこからか声が聞こえたのか、周囲を見渡す。
『こんな所で、死ぬつもりはないだろ』
「なんで、お前が」
「元太さん?」
元太が1人で誰に話しかけているのか分からず、関流は首を傾げる。
『俺としても、ここにいる奴が気に入らない。ならば、手を貸してやるよ』
「・・・一緒に戦ってくれるのか」
「元太さん?」
その言葉と共に、元太は、懐から取り出したのは、一つのスタンプ。
「力を、貸してくれ!」
その言葉と共に、元太はそのスタンプを自分の胸元に押し込む。
それと同時だった。
元太の身体から抜け出したのは、紙の束。
「なんだ、これは」
関流は、その事に驚きを隠せない最中、その紙の束は、そのまま忍者達の前に現れたのは、悪魔。
そう表現するのに相応しい存在が、立っていた。
「まさか、こうやって、再び蘇る事が出来るとはな、お前達」
そう、その悪魔は、忍者に目を向ける。
「覚悟は出来ているんだろうなぁ!!」
それと同時に悪魔は、真っ直ぐと忍者達に向かって行く。
忍者は、次々と悪魔に向かって、手裏剣や剣で攻撃を仕掛ける。
だが、悪魔は、まるでその攻撃に対して、意味を成さないように、腕で弾き、蹴り飛ばす。
その際、忍者の身体から血飛沫は出てくるが。
「なんだ、あれは?」「人間じゃない?」
その忍者の正体に疑問に思う2人。
だが、そうしている間にも、悪魔は、そのまま忍者を片手間で全滅していった。
「ちっ、どうやら、力は相当失ったようだな」
同時に悪魔は、自分の手を見ながら、嫌そうに呟く。
「元太さん、あの悪魔は」
それに対して、元太は笑みを浮かべて。
「そうだな、まぁ、俺の相棒かな」
「気色悪い事を言うな」
元太の言葉に対して、悪魔はそのまま関流へと近づく。
「俺はベイル、こいつに宿っている悪魔だ。もう出てくるつもりはなかったけどな」
「悪魔、元太さんは、一体」
「まぁね、色々と。それよりもベイル、さっきから気になっていたけど、あいつらは」
「あぁ、人間じゃない、それに」
そう、ベイルが呟いている時だった。
「へぇ、人間だけじゃなくて、見た事のない存在もいるのか」
聞こえた声。
同時に、見つめた先で、元太は驚きを隠せなかった。
「東山っ!?」
「誰かと勘違いしているようだが、俺はそんな人間じゃない」
そう、男は眼鏡をかけ直すと共に、そう言う。
「どうでも良い、まさか、お前をこうやってもう1度殺せるとはな」
「物騒な奴だな、だが、丁度良い」
それと共に、男が取り出したのは、ケミーカード。
それも。
「ビートルクス!」
「奇妙な生命体だからな、こいつを試させて貰おうか」
そう、男の言葉と共に、そのビートルクスを投げる。
その先には、何時の間にか二つの土人形があり、その内の一つに突き刺さると同時に、その形が変わる。
そこに現れたのは、鎧を身に纏った男女であり、その手には刀を持っていた。
「なんだ、あれは」
「さぁな。けど、人間じゃないという事は確かだな」
そう構えると共に。
「やれ」
その一言と共に、2人の男女が襲い掛かる。