歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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2人の甲虫/鬼岩城伝 二の巻

関流と元太は、襲い掛かる忍者から必死に逃げていた。

 

「一体、なんなんだ、あの忍者達は!?」

「分からない!?けど、捕まったら、ヤバいっ、というよりも!」

 

そう、彼らを追いかけてくる忍者に対して、2人はそのまま走る。

 

「あいつら、人間なのか!?」

「分からない!?ただ、ここでずっと住んでいて、気づかなかったのは、可笑しい話だよ!」

 

忍者達が、投げてくる手裏剣に対して、2人はすぐ近くにある木の後ろに隠れながら。

 

「どうしたら」

 

そう関流が悩んでいた時だった。

 

『おい』

「っ」

 

そんな関流とは違い、元太は、どこからか声が聞こえたのか、周囲を見渡す。

 

『こんな所で、死ぬつもりはないだろ』

「なんで、お前が」

「元太さん?」

 

元太が1人で誰に話しかけているのか分からず、関流は首を傾げる。

 

『俺としても、ここにいる奴が気に入らない。ならば、手を貸してやるよ』

「・・・一緒に戦ってくれるのか」

「元太さん?」

 

その言葉と共に、元太は、懐から取り出したのは、一つのスタンプ。

 

「力を、貸してくれ!」

 

その言葉と共に、元太はそのスタンプを自分の胸元に押し込む。

それと同時だった。

元太の身体から抜け出したのは、紙の束。

 

「なんだ、これは」

 

関流は、その事に驚きを隠せない最中、その紙の束は、そのまま忍者達の前に現れたのは、悪魔。

そう表現するのに相応しい存在が、立っていた。

 

「まさか、こうやって、再び蘇る事が出来るとはな、お前達」

 

そう、その悪魔は、忍者に目を向ける。

 

「覚悟は出来ているんだろうなぁ!!」

 

それと同時に悪魔は、真っ直ぐと忍者達に向かって行く。

忍者は、次々と悪魔に向かって、手裏剣や剣で攻撃を仕掛ける。

だが、悪魔は、まるでその攻撃に対して、意味を成さないように、腕で弾き、蹴り飛ばす。

その際、忍者の身体から血飛沫は出てくるが。

 

「なんだ、あれは?」「人間じゃない?」

 

その忍者の正体に疑問に思う2人。

だが、そうしている間にも、悪魔は、そのまま忍者を片手間で全滅していった。

 

「ちっ、どうやら、力は相当失ったようだな」

 

同時に悪魔は、自分の手を見ながら、嫌そうに呟く。

 

「元太さん、あの悪魔は」

 

それに対して、元太は笑みを浮かべて。

 

「そうだな、まぁ、俺の相棒かな」

「気色悪い事を言うな」

 

元太の言葉に対して、悪魔はそのまま関流へと近づく。

 

「俺はベイル、こいつに宿っている悪魔だ。もう出てくるつもりはなかったけどな」

「悪魔、元太さんは、一体」

「まぁね、色々と。それよりもベイル、さっきから気になっていたけど、あいつらは」

「あぁ、人間じゃない、それに」

 

そう、ベイルが呟いている時だった。

 

「へぇ、人間だけじゃなくて、見た事のない存在もいるのか」

 

聞こえた声。

同時に、見つめた先で、元太は驚きを隠せなかった。

 

「東山っ!?」

「誰かと勘違いしているようだが、俺はそんな人間じゃない」

 

そう、男は眼鏡をかけ直すと共に、そう言う。

 

「どうでも良い、まさか、お前をこうやってもう1度殺せるとはな」

「物騒な奴だな、だが、丁度良い」

 

それと共に、男が取り出したのは、ケミーカード。

それも。

 

「ビートルクス!」

「奇妙な生命体だからな、こいつを試させて貰おうか」

 

そう、男の言葉と共に、そのビートルクスを投げる。

その先には、何時の間にか二つの土人形があり、その内の一つに突き刺さると同時に、その形が変わる。

そこに現れたのは、鎧を身に纏った男女であり、その手には刀を持っていた。

 

「なんだ、あれは」

「さぁな。けど、人間じゃないという事は確かだな」

 

そう構えると共に。

 

「やれ」

 

その一言と共に、2人の男女が襲い掛かる。

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