歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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2人の甲虫/鬼岩城伝 四の巻

元太とベイル。

元々一つだった2人が、1人の仮面ライダーへと変わった。

それと同時に、眼前にいる男女は、そのまま襲い掛かる。

 

「ふっ」

 

先程まで、ベイルを徹底的に追い詰めた突進能力。

ビートルクスの能力を模倣したその能力は、強烈な怪力を誇っている。

その一撃に対して、正面から受け止めると共に。

 

『背中ががら空きだぞ』

 

ベイルのその言葉と同時に、クリムゾンデストリームの背中から生えているカブトムシの脚を模したヘラクローが、2人の男女に突き刺さる。

 

「「っ!!」」

「『はぁ!』」

 

突き刺さった事で、攻撃の手を緩めた男女に向かって、クリムゾンデストリームは、そのまま懐に入り込み、殴り込む。

腹部に襲う一撃に対して、男女は痛みに顔を歪ませる。

同時にクリムゾンデストリームは、攻撃に使用しているクリムゾンベイルバイスタンプのローラー部分を女性の方に押しつける。

 

「『はぁぁぁぁ!!』」『ベイルアップ!クリムゾンインパクト!』

 

そのまま、女性の方にクリムゾンベイルバイスタンプのローラー部分に超高密度エネルギーをまとわせて殴りつける。

 

「ああぁぁぁっ!!」

 

その一撃を食らい、そのまま爆散する。

それを見た男性の表情を見て、元太は。

 

「っ」

 

一瞬だけ、曇らせる。

倒すべき相手だと、認識しながらも。

それは、まるで。

 

『惑わされるんじゃねぇぞ』

 

そんな元太の心を読んでか、ベイルは囁く。

 

「あぁ、分かっている!」

 

その男女の姿が、まるで自分に重ねたように。

元太自身がもしも愛する女性が死んだ時の事を思い浮かんでしまった。

だが、眼前にいる敵を倒す事。

その迷いを振り払うように、デストリームドライバーを左右から押す。

 

『Charge』

 

鳴り響く音声と共に、クリムゾンデストリームはクリムゾンベイルバイスタンプがその脚に押印する。

それと同時に、クリムゾンデストリームの脚には、禍々しい赤と澄み切った青。

相反する二つは、まるで二重螺旋のように重なる。

 

『「はあぁぁあぁ!!」』『デストリームフィニッシュ!』『クリムゾンフィニッシュ!』

 

鳴り響く音声と共に、真っ直ぐと残る男に向かって、蹴る。

回し蹴り、2度。

叩きつける。

その一撃に対して、防御する事は出来ず。

そのまま、吹き飛ばされる

 

「さぁ、次は、お前だ」

 

そう、この事態の黒幕と言える男性に目を向ける。

 

「ふむ、興味深くはある。だが、こちらもようやく孵化出来るようだ」

「孵化?」

 

その一言がきっかけだろうか。

もう一つの土人形が動き出す。

それと同時に、男を喰らう。

 

「っ」

 

元太と関流は、その光景に驚きを隠せず、男性は、その様子をじっと見つめている。

そうして、その姿を現す。

それは、巨大な禍々しいカブト虫。

 

「マルガムじゃない、これは」

「新たな魔化魍の可能性か、大甲」

 

そう、男性は、その姿の名を呟いた。




クリムゾンデストリーム
元太が、ベイルの力が宿ったクリムゾンベイルバイスタンプを使って、変身した。
とある戦いを経て、手元に戻ってきたクリムゾンベイルバイスタンプを、再度調整した事で、使用出来るようにした代物。
既に、ベイルとある程度和解している事を前提にしており、本来ならば負荷の強いデストリームの力をベイルの介入と共に軽減させるのを目的にしている。
その戦闘能力は、アルティメットリバイスと同等の力を発揮しており、背中にあるヘラクローにバイスタンプの力を装填する事によって、両手と合わせて、計7つのバイスタンプの力を同時に使用する事も可能である。
ただし、デストリームの負荷が完全に消えた訳ではない為、注意が必要である。
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