まるで、その身を風を身に纏ったような姿へと変わったウィンドシークンはゆっくりと構える。
そんなウィンドシークンの変身を見ても、大甲はまるで怯む様子を見せず、そのまま大声で叫ぶ。
同時に六本の脚と共に、大甲はその角を真っ直ぐとウィンドシークンに向かって、突撃する。
「さぁ、振り切るぜ」
ウィンドシークンがその一言、呟くと。
大甲の角は、そのままウィンドシークンを貫く。
大甲は、それにて、勝利を確信したように身体を震わせる。
「どこに当てている」
だが、ウィンドシークンは別の場所に立っていた。
大甲は、その角の先を見る。
そこには、ウィンドシークンがいたと思われる場所。
しかし、それはまるで蜃気楼のように姿が消えてしまう。
「残像だ」
その言葉と同時にウィンドシークンが再び走り出す。
その身は、まさしく疾風。ウィンドシークンの突進が、大甲の角を砕く。
そして、それと同時にウィンドシークンは角のなくなった大甲に向かって行く。
大甲は、自分の最大の武器が無くなった事で混乱する。
周囲にはウィンドシークンの余りの速さで残っている残像。それに攻撃を加えても、意味はない事を大甲は理解してしまう。
それでもウィンドシークンを止めようと、突進する大甲だったが、それを止める事は出来なかった。
「俺達の速さに、着いてくる事は出来ないぜ!」
その言葉と共にウィンドシークンは、無数の分身を作りだしていた。
どれが本物なのか、大甲は一瞬考えるも。そんな思考をする余裕などなかった
そして。
『ガッチャーンコ! ウィンドラッシュ!』
それと同時に。
「はあっぁ!」
それと共にウィンドシークンの分身達はそのまま大甲へと向かって行く。
それは時には蹴り。時にはパンチ。
無数のラッシュが、大甲に叩きつけられる。
そして。
「はあああぁぁーっ!!」
更に力を増すため声を上げた瞬間、ウィンドシークンを中心に風が広がる。そしてウィンドシークンはそのまま拳を構え、それを大甲へ目掛けて突きだす。
同時にその全身からは風が巻き起こり、それが勢いとなって大甲を飲み込んだ。
風の中でその身体は切り刻まれていくように、傷を生み出していきやがてその動きを止める。
そうして、大甲の身体はボロボロに破壊され。
地面に落下した所で大きな爆発が起きる。
「ふぅ」
そのまま、ウィンドシークンは、関流はそのまま男を睨み付ける。
「さて、お前には聞きたい事があるからな!」
そう、男性に向かって言う。
「……私としては、もうこれ以上は意味はないからな」
それと同時だった。
周囲は霧によって、覆い隠す。
「なっ何が」
「それでは、また」
関流も、元太も、何が起きているのか分からない間にも、霧は、全てを覆い隠した。