霧に包まれた関流は気づけば、そこは海の上にいた。
なぜ、海の上にいたのか。
その理由は、その時は分からなかった。
そして、元太自身は、どこに行ったのか、分からなかった。
「当時では分からなかったけど」
その後、彼が調べた結果、少しだけだが、情報をなんとか集まった。
「この古文書が、本当に」
それと共に彼はその古文書に書かれている伝説を目にする。
戦国時代での出来事。
それは、複数の妖怪が海辺に浮かぶ鬼岩城を根城として集まり、血狂魔党と呼ばれる大組織を組んでいる特殊な一味がいた。
その古文書では、そんな血狂魔党と鷹の化身と呼ばれる忍者との戦い。
戦いの果てに、その妖怪はその忍者によって、全滅した。
「けど、生き残りがいた感じなのか、それとも」
未だに分からない事は多くある。
あそこにいた男の正体も。
あの妖怪達は果たしてなんだったのか。
分からない事があまりにも。
「あの無人島での生活は、どこか楽しかった」
そう、元太との無人島での生活。
短い期間ではあった。
あの後、元太の行方は分からない。
元々、仮面ライダー同士は別の世界である事から、おそらく元の世界に戻っただろう。
だが、彼との出会いは、確かに新たな力を目覚めさせた。
「だから、後悔はない。全くな」
それと共にビートルクスを見つめながら言う。
「それにしても、俺がいない間に、色々とあったみたいだな」
そうしながら、彼は調べ物を行うついでに、その時に行われた事件の記事を見る。
そこに書かれていたのは、インターネット上で起きた事件。
世界で、同時に多発されたテロであった。
「お前の方は、どうだったんだ?」
そう、関流の調べ物に付き合っていた六道に問いかける。
「どうって言われてもな、俺自身もあの事件はよく分からなかったからな」
そう、テロ事件に巻き込まれた六道がそう呟いた。
「事件に巻き込まれたのにか?」
「巻き込まれたからだよ、あの奇妙な体験は」
そう呟きながら、六道は、当時の事を振り返るように呟く。
それは、六道が巡った電脳での戦い。
それは、関流が無人島に遭難してきた時の出来事だった。
S.O.N.G.はとあるテロに対応していた。
「それにしても、こいつらは一体」
六道を始めとしたメンバーが戦っていた相手。
それは、かつてゼインによって、この世界に持ち込まれた技術。
仮面ライダーアバドン。
その軍勢によって、各国は危機に迎えていた。
「くそっ」
だが、そのアバドンの襲撃によって、六道は。
「っ」
六道は、アバドンの攻撃によって、電脳空間へと送り込まれた。
そこで、彼は出会った。
「おい、聞こえているか」
「っ」
そこで出会ったのは、六道にとっての師となる人物。
一ノ瀬にとっての、浮世英寿と言える人物との出会いだった。