12:00
全ては、この時刻から始まった。
かつて、ゼインによって行われた多発テロ。
それらに関しては政府によって、多くの情報が隠蔽され、一般市民にとっては謎が多い事件であった。
しかし、ノイズとは違う脅威という事で、多くの人々に、その恐怖は刻み込まれていた。
しかし。
「どうなっているんだ、これは」
六道は、その日、消防隊員として、救護要請があった為に向かった。
火事が起きていると思われる場所には、多くの火が出ていた。
火事が起きている事は確かだが、それ以上に感じた違和感は、多くの赤い煙。
そして、倒れている人々。
火元が近い最中、その火事を起こしたと思われる愉快犯が現れる。
「はははははっ」
正確には1人ではない。
軍人を思わせる緑色のアーマーを身に纏った飛蝗を沸騰させるその集団。
その名は、仮面ライダーアバドン。
量産型のライダーであり、本来ならば存在しないはずの集団。
そんなアバドンが周囲にいる人々に、狙いを向けていた。
現場で、救助作業を行おうとしている同僚にも、またその狙いを向けようとしていた。
「させるか!」
それと同時に六道は、懐から、すぐにガッチャードライバーを取りだし、そのまま腰に巻く。
そして。
「変身!」
ユウゴッドへと、変身した。
同僚へと向けていたその機械の銃を撃ち抜くように、ユウゴッドは両腕の銃口を真っ直ぐと奴らに向けて放った。
マシンガンを思わせるその弾丸は、すぐに吹き飛ばした。
「くっ、こいつっ仮面ライダーか!」
「邪魔をするって話!本当だったのかよ!!」
すぐに、ユウゴッドの存在に、正体を察したアバドンは、その狙いをすぐにユウゴッドに向けた。
ユウゴッドに向けられた銃口。
それらを一点に集められながらも。
「甘い!」
ユウゴッドは、まるで慌てる様子はなかった。
狙った標的をバーンと一瞬で撃ち抜くさすらいの早撃ちガンマンのケミーであるバレッドバーンの手助けもあり、それら全てにすぐに対処する事が出来た。
そんなユウゴッドに接近戦を挑もうとするアバドン。
だが、ゴリラセンセイによる腕力も兼ね備えた彼の前では、接近戦では無意味だった。
「なんだよっこいつ!」「チーターかよ!」
そう、アバドンはユウゴッドに対して、思わず言う。
「お前ら、ゲーム感覚か!」
「ゲーム感覚?違うな」「これは革命だ」
悪びれもなく、アバドンはそう言った。
その事に、ユウゴッドは怒りを隠せなかった。
「こんなに、多くの人を巻き込んでいて、何が革命だ!」
「革命には犠牲がつきもの」
すると、その集団の内の1人が持っていたのは手榴弾を投げた。
だが、それはユウゴッドから遠く離れていた。
「何をっまさか!」
すぐに、その狙いを察した彼はそこへと向かう。
見ると、それは、未だに救助作業を行おうとしていた同僚。
その近くに手榴弾があった。
「間に合わないっ、だったら!!」
同時にユウゴッドは、そのままワイルドモードとなり、覆い被さる。
それと共に、残る奴らを向かって、そのまま必殺の一撃を放つ。
「逃げろ!」
その叫びを最後に、ユウゴッドが覆い被さった手榴弾が爆発する。
爆発を、直撃したユウゴッド。
彼が最初に感じたのは眠気。
そして、気づけば、彼は。
「ここは」
まるで知らない場所へと来ていた。
「さっきまで、確か、というよりもここは」
そう、困惑を隠せなかった。
「おい、あいつか?」「あぁ、すぐに捕らえろ」
同時に見れば、先程の連中と似た装備を身に纏った存在がこちらに迫っている。
「させるかってっ!」
すると、六道は気づく。
なぜか、その腰にはガッチャードライバーがない事に。
そして、バレッドバーンとゴリラセンセイだけがいる。
「いつ、どこでっ!」
そう困惑する六道。
だが、彼の元に、先程の存在が近づく。
不味い。
そう思った時だった。
「伏せてろ」
「っ」
聞こえた声。
同時に、その指示に従うと共に、近づくアバドンが火花を散る。
その声の主を見ると、そこには1人の人物がいた。
「誰だ」
そう、スーツを身に纏った青年。
男は、その手には奴らと似た銃を持っていた。
「敵なのか」
「さぁな、それはお前次第だ。まぁ、あえて言えば」
その銃に何かを装填した。
そのまま、ゆっくりと構え
「変身」
そして前方に向けて弾丸を発射し、こちらに向かってくる弾丸に向かって左手で正拳突きをする。
それによって、男の姿は変わる。
そして、その姿に、六道は知っている。
「仮面ライダーバルカンっ」
それは、六道にとっては予想外な存在であった。
バルカンは、すぐにアバドンへと向かって行く。
バルカンの存在に対して、驚きを隠せずにいたが、アバドン達にとっては確実な隙だった。
「速攻終わらせる!」『バレット!』
それと共に、バルカンはすぐに銃を押し込む。
それと同時に引き金を引く。
同時に現れたのは、4体の青い狼の幻影。
青い狼の幻影は、そのままアバドン達を次々と捕えていく。
「ぐっ、なんだ!?」「邪魔だっお前!」「こいつはっ」
アバドン達は、青い狼の幻影に捕らわれながら、仲間割れしていく。
そして。
「終わりだぁ!」『シューティングブラスト』
同時に放たれた一撃。
それによって、アバドン達を、全てを貫かれる。
そして、爆発する。
「バルカンが、なんで?」
「ちっ、良いから、さっさと来い」
そのままバルカンに連れられる。