歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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CYBERMISSION 00:30

2人が進んだ先。

そこに待ち受けていたのは、アバドンに変身していたと思われる者達。

アバドン達は、その部屋に侵入していた六道と不破を見つめる。

 

「まさか、ここまで来るとはな」

「お前達は一体、何をするつもりだ」

 

それと共に、真っ直ぐとアバドンを操っていたと思われる者達に向けて、言う。

 

「我らは楽園へと導く者。この世界から解放する為に」

「楽園だと?」

 

それに対して、思わず聞き返してしまう。

 

「この世界は地獄だ。それは、そこにいる仮面ライダーもよく知っているはずだ」

「地獄だと」

 

同時に表示されたのは、ノイズによる被害。

多くの情報が、そこに映し出されていていた。

 

「これは」

「ノイズと呼ばれるいつ、灰になるのか分からない恐怖」

「それは」

 

否定する事は出来なかった。

六道自身も、その恐怖を。

 

「それで意識をこの世界に移そうって事か」

「この世界ならば、決して死は訪れない。人間は死という恐怖から解放される」

「それが、現実での死だとしてもか」

「革命の為には仕方ない事だ」

 

そう、何事もなかったように、その場にいた全員が言葉を紡ぐ。

 

「どうやら、一発きついの喰らわす必要があるようだなぁ!」|フルショットライズ! Gathering Round! ランペイジガトリング!

 

瞬時にランペイジバルカンに変身すると同時に、彼らに向けて、その手にあるショットライザーを構える。

それと同時だった。

 

「バルカン、アバドン以外でただ一つ確認出来たライダー。故に」

「っ」「あれは」

 

その中央にいた人物の腰にあったのは、不破にとっては見覚えのあるドライバーだった。

 

「アークだとっ」

 

不破が驚きを隠せない最中でも、その人物は、その手に持っていたのは、ランペイジガトリングプログライズキーだった。

 

「変身」シンギュライズ!Gathering Round! ランペイジガトリング!

 

鳴り響く音声。

それと同時に、広がったのは、絶望。

そのドライバーから発するデータが、そのまま、周囲にいるアバドン達にも伝わり、その姿を模していく。

周囲には、ランペイジバルカンを模した白黒の戦士達が次々と現れる。

 

「俺だと」

「まさか」

「知っているのか?」

 

それと共に不破は六道に向けて、問いかける。

 

「かつて、ゼインとの戦いにおいて、ランペイジバルカンが現れたってのは聞いていた。けど、まさか」

「その通り、この力で」「我々は」「楽園を作り出す」

 

それと同時に、アークの力が宿ったバルカン。

アークバルカン達は、そのまま六道と不破に向けて、手を放つ。

 

「合わせろっ!」ランペイジパワーブラスト

「あぁ、分かった!」ガッチャーンコ!ゴリラバレッド!フィーバー!

 

不破は、すぐに六道に向けて叫ぶ。

それに合わせるように、腕を薙ぎ払う。

2人は、その腕からの力で、放たれた攻撃を吹き飛ばす。

だが。

 

「っ!?」

 

だが、そんな攻撃の隙間から、アークバルカン達が次々と襲い掛かる。

それに対して、2人もまた、対応を行う。

しかし。

 

「がぁっ!」「ぐっ!?」

 

元々、ランペイジバルカン自体が、10種のプログライズキーの力を持っている。

さらには、アークドライバーの力、そしてそれに連動して、さらに強化していく。

それに加えて、集団での行動を行い、連携している。

戦闘経験では、2人が遙かに上だとしても、性能面でも、数でも、大きな差を作り出す。

それによって、2人は、変身を解除される。

 

「がっぐぅ」

 

同時に不破が、変身に使っていたショットライザーも、プログライズキーも全てが破壊された。

辛うじて、六道の持つガッチャードライバーは無事ではあったが。

 

「仮面ライダーとは言え、その力の差があれば、分かるはずだ」「ノイズの恐怖に晒される事の恐ろしさが分かるだろ」

 

その目は、まさしく、これまで恐怖に陥った者達の言葉。

それを代弁するように。

その言葉を、六道は、強く受け止めてしまう。

 

「それは」

 

迷いが出る。

どうすれば。

その時だった。

 

「だから、どうした!」

 

そんな言葉を否定するように不破が立ち上がる。

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