歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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ジャスティファイ夢想伝 Part6

「行くぜ、泉!」

 

その言葉と共に、マッハは、眼前にいる泉に向かっていく。

泉もまた、暴走しながら、迫るマッハに向かって、そのまま拳を振るった。

だが、その拳は、マッハに当たる事はなかった、

 

「グルルッ!?」

 

より正確に言えば、泉の、その動きはあまりにもゆっくりとしていた。

 

「おらぁ!」

 

そんな泉に対して、マッハは最低限の威力で殴る。

 

それこそ、マッハの、否、仮面ライダードライブの世界のライダーとロイミュード達が持つ能力、重加速。

 

時間の流れが遅くなったように感じられる現象。

 

そして、マッハが発動しているそれは、重加速をさらに強化された超重加速。

 

それは、本来ならば、ロイミュードの中でも超進化態にしか使えない能力である。

 

使えるのは、まさしく超進化態と同等の力を持つ超魔進チェイサーが使用していたライノスーパーバイラルコア。

 

それを改造した、「シフトバイラルコア」を使っている故にだ。

 

「といっても、やっぱり、これを使うのには、骨が折れるなぁ」

 

しかし、本来ならば、超進化態のロイミュードの力故に、人間であるマッハの身体では使用するにも大きな負担がある。

 

それでも、これを使うのは、暴走する泉を少しでも止める為に。

 

そして。

 

「無駄な事を」

 

それと共に、アベルは、即座にマルガムへと変わる。

 

だが。

 

『ガッチャーンコ!バースト!カスタムアップ!オロチショベル!』

「っ」

 

鳴り響く音声と共に、既にヴァルバラドがアベルに接近していた。

アベルは、すぐに対応しようとしたが、ヴァルバラドの両手にある武器で、アベルの両腕を捕らえる。

 

「悪いが、お前の力は既に知っている!故に対策は簡単だ!」

 

そう言い、アベルをすぐに未来の傍から離した。

 

アベルは、その事に対して、驚きを隠せなかった。

 

「走れ!」

 

ヴァルバラドは、その言葉を、未来に投げかける。

 

同時に、その意味を理解すると共に、頷く。

 

「貴様ぁ!」

 

「やらせるか!」『ガッチャーンコ!バースト!カスタムアップ!エンジェコプター!』

 

すぐにアベルは、その妨害しようとした。

だが、それよりも早く、ヴァルバラドが、手には羽を模した弓矢を、左手には天使の輪を模したパラフローター付きのガトリング砲を装備し、そのままアベルに向けて、放った。

アベルもまた、すぐに対応するように、反撃する。

 

その間に、未来は、泉に向かって叫ぶ。

 

「泉君!戻ってきてよっ」

 

それは、幼馴染みとしての言葉。

 

それが、意味があるのか、分からない。

 

「俺はぁ」

 

「嫉妬する、気持ち、分かるよ。だって、私も、正直に言うと、嫉妬していた」

 

それを涙を交わるように、ゆっくりと伝える。

 

「響に、私はいつも助けられていた。陽だまりだって言ってくれた響に対して、私は何も出来なかった。

いつも響を救ってくれたのは、一ノ瀬君だった」

「みぃくぅ」

「だけどね、嫉妬が悪い事じゃないと思うの!それは自分の中に足りない何かの証拠でもある!何よりも!」

 

同時に、未来は。

 

「嫉妬と憧れは表裏一体。だから、泉君は、泉君が目指す憧れのヒーローになって!」

 

それと共に、泉は、僅かに止まる。

 

「あこがれ」

「ぐっ」

 

そうしている間にも、超重加速を使い続けるマッハも、アベルを足止めをしているヴァルバラドも限界は近い。

だが。

 

「確かに、アベルの奴が言っている事は間違っていない。俺は確かに嫉妬していた、一ノ瀬にっ!だからこそっ!!」

 

それと共にマルガムとしての姿が徐々に戻っていく。

 

「俺は、この嫉妬を抱えて、憧れになる!」

 

『マリシャスドッグ!』

 

マリシャスドッグをガッチャードライバーにセットする。すると後ろにマリシャスドッグのケミーカードが現れ、そこからマリシャスドッグの頭部を模した小型の物が飛び出し、泉はそれをキャッチする。

 

『マリシャスオン···!』

 

そして小型の道具をベルトに装填する。

 

「ぐっぐぐぅぅ!!

 

すると全身に激痛が走り出し、まともに立つことのできない程に苦しみ出す。

 

だが。

 

「がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

『ガッチャーンコ!!危急存亡···! ゼロジャスティス···!!』

 

ベルトから黒い泥のようなものが噴き出し全身を包み、変身が完了する。

それは、これまでの胸部の部分にマリシャスドッグの頭部をもした飾りが胸部に付き、頭部の眉間に乱暴に描かれた赤い逆十字がついている。

 

「なんだ、それはっ一体!!巫山戯るな!!マルガムとしての美しい姿をっ!」

「悪意だろうと、それをどう使うか決めるのはお前じゃない!俺は!この力を!憧れの為に使う!!!」

「へっ、だったら」「使いこなしてみろ!」

 

それと同時に、ゼロジャスティスの手元に、マッハはシンゴウアックスを、ヴァルバラドはヴァルクラッシャーを投げる。

それを受け止めると同時にゼロジャスティスは真っ直ぐとアベルに向かって行く。

 

「っ!!」

 

ゼロジャスティスは急接近すると同時に、その手に持つ武器を真っ直ぐと振り下ろそう。

アベルは、すぐに両手を構え、防御しようとする。

だが。

 

「なっぐっがぁぁぁ!!」

 

ゼロジャスティスからの攻撃に対して、防御する事は出来なかった。

二つの武器が同時に振り下ろされた。

それは、どちらかの攻撃を吸い込もうとしても、どちらの攻撃を吹き飛ばそうにも、

同時に行う事は出来無かった。

咄嗟に、二つ同時に行った。

その結果、二つの攻撃の威力は、アベルの体内でぶつかり、爆発を起こす。

それによって、アベルは吹き飛ばされる。

 

「ぐっ、こんな」『ヒッサツ!マッテローヨ!』『ガキンッ!』

 

それと共に、ゼロジャスティスは、ドライバーから飛びだしたマリシャスドッグをヴァルクラッシャーに装填する。

それに合わせるように、シンゴウアックスとヴァルクラッシャーの二つから紫色の光が溢れ出る。

 

「待てっ!ここで私を倒したらどうなると思う!お前は、もぅ仮面ライダーの、一ノ瀬を越える事は出来ないんだぞ!冷静に、待って!」『イッテイーヨ!』

 

そう、構えた時だった。

 

「行って良いよだってさぁ!!」『フルスロットル!』『アニマルバースト!』

 

鳴り響く音声と共に、アベルに向かって、振り下ろす。

すぐに、その攻撃を防ごうとしたが、先程の一撃でそれが防げない事を理解していた。

 

「泉ぃ!!」

 

その叫びと共にアベルは、絶叫と共に爆散する。

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