事件解決後、1週間、泉は未来の待ち合わせ場所に向かおうとしていた。
「よぉ、久し振り」「あっ、詩島さん」
そこには、あの事件で共に戦った仮面ライダーマッハこと詩島が待っていた。
「どうして、ここに?」
「なに、俺もそろそろ自分の世界に帰るからな。その前にお前の身体の調子を聞いたり、あの後の事を話そうと思ってな」
「あの後」
アベルが引き起こした事件。
それによって、多くの被害は出た。
「アベルは収監された。黒幕とされた奴に関しても、未だに不明だけど」
「あぁ、それだったら、大丈夫だ、もう捕まっているから」
「捕まったって?」
「まぁ、それに関しては、後程にね」
そう、詩島は、泉の方を叩く。
「けど、俺はあの時、嫉妬で、結局は」
「まぁ、そう気にするな。何よりも、俺の時なんかよりはマシだぜ」
そう言いながらも。
「気負いすぎるなよ、何よりも、お前は憧れに向かって行くんだろ」
「・・・はい」
その励ましの言葉に対して、泉は頷く。
「それじゃ、これは俺からのプレゼント」
「んっ?」
そして最後に詩島はプレゼントと言って何かが入っている白い封筒を渡される。
「可愛い彼女と一緒に見ろよ、元気でな」
その言葉と共に詩島はその場を去っていく。
詩島を見送って泉は未来の元へと向かう。
「えっと、久し振りだな、未来」
「うっうん、久し振り」
そうして、再開すると共に、気まずい空気。
周囲を見渡していた未来がふと泉の手に持っている白い封筒の中身が気になった。
「そう言えば、これって」
「あぁ、これ、詩島さんがどうぞって」
その言葉と共に、それは一枚の写真。
それは、病院の中で気絶していた泉の頬にキスをしていた未来の写真だった。
あの時に詩島はこっそり一枚写真を撮っていたのだ。
二人の顔が真っ赤になりより気まずい空気になった
「しっ詩島さんっ?!」
そう、思わず叫んでしまった。
「さてっと、それで、そっちはどうだった訳?進兄さん」
そんな2人の様子を見ていた詩島は、笑みを浮かべながら、彼を出迎えた人物に対して、寄り掛かる。
「本当に大変だったよ」
そう、詩島に返答した人物は泊進ノ介。
「大変って言っても、俺、あの後、ずっと取り残されたんだけどなぁ」
「それに関しては、私が説明するわ」
そう、泊進ノ介の横に現れたのは1人の子供。
「・・・誰、この子供」
「子供じゃないわよ!」
その子供を見て、詩島が呟いた一言に、思わず叫ぶ。
「えっと、この人はマリア・カデンツァヴナ・イヴだ」
「マリア?けど、明らかに」
「あぁ、この子は平行世界の別人なんだ」
「平行世界って、どういう事なんだ?」
「まぁ、少しだけ長くなるけど、話をするか」
それと共に、泊進ノ介はゆっくりと語り始める。