「なんとか、なったのか」
「そうは言っているけど、この状況、ヤバいわよ」
そう、見つめた先。
そこには歴史改変マシンが既に爆発しそうになっている。
「ここは、乗るしかないよな」
その言葉と共に、先程までの戦いで、ドライブの変身で使用された車へと全員が乗り込む。
それは気絶しているアドルフも同じく。
「ぐっ」
それと共に車のアクセルを踏み、そのまま走り出す。
同時に、車の眼前には穴が開いた。
それは、この場から脱出する為の物である事はすぐに理解出来た。
「けど、結局これは」
「・・・」
そんな、脱出を行う最中。
泊は、ふと、隣にいる誰かを見つめる。
『歴史改変マシンは、俺と共に生まれた。こいつが復活すれば、必然的に俺も蘇る事になる』
「お前は、一体」
透明で、その人影を全体に見る事は出来ない。
『だからこそ、これを止める為に、お前を呼んだ。そういう意味だったら、正解のようだな』
それと共に、その人物に向けて、泊は。
「俺だけじゃ、無理だった。でも」
そう、泊が見つめた先。
そこにはファイクとマリアがいた。
「彼らがいたおかげだ。何よりも、お前のおかげだ黒井響一郎」
『ふっ』
それを最後に、運転していた車、トライサイクロンは光の粒子となって消える。
穴の向こうで、元の世界へと帰っていったのだろう。
「帰って来れたのか」
「あぁ」
3人は、そのまま周囲を見渡す。
それは、確かにファイクの知っている世界だった。
「・・・なんとかなったのか」
泊は、そのまま安堵の言葉を呟く。
「えぇ、本当に、今回の1件は、泊さんに、それにマリアのおかげで、なんとかなった。それに」
自分を見つめ直す事が出来た。
「別に気にする事ないわ、それに、まだ事件は終わっていないのだから」
「それって、確かハンドレッドの」
「えぇ」
そうマリアが呟く最中、その戦いは行われていた。
「・・・ちっ、まったく一ノ瀬の奴、面倒な事に巻き込まれやがって」
それは、一ノ瀬が、ハンドレッドと戦った空間の近く。
そこに立っていたのは1人のライダー。
それは、キャロルとエルフナインの2人が一つとなっているライダー。
『キャロル!油断してはいけないですよ!!』
そう呟いた瞬間、キャロルに襲い掛かった存在。
キャロルは、迫った攻撃を発動させた錬金術で、受け流し、下がる。
「本当に厄介な場所だな」
「あらぁ、そう言うんだったら、さっさとそこにいる子供を渡さないの」
そう、キャロルを見下ろす影。
そこに立っていたのは、仮面ライダー。
それは、人間を遙かに超える巨体。
そして、その巨体の周囲には複数のライダー達が取り囲んでいた。
「お前達のような気に入らない奴に渡すつもりはない」
そう、キャロルとエルフナインの2人のマントの下に隠れているのは1人の少女だった。