それは、今回の全ての事件が始まる前の事。
「それにしても、俺の前世かぁ」
「信じられないか」
その会話を、一ノ瀬とキャロルは行っていた。
響から語られた一ノ瀬の前世だと思われる人物、一ノ瀬宝太郎の戦い。
未だに、分からない事が多くあった。
「・・・なぁ、キャロル」
「なんだ?」
「俺達が使っているガッチャードライバーは、そのオリジナルから複製された奴になるんだよな」
「おそらくは、そうだろうな」
「だとしたら、そのオリジナルは、今はどこにあるんだろうな」
「それこそ、死んだアダムしか知らないだろうな」
そう、軽い言葉の交わりだった。
彼らの前に、何かが迫る。
「あれって、銀色のオーロラ?」
「まさか、あれは」
それと同時だった。
オーロラが彼らの前に通り過ぎる。
それと共に現れたのは黒い服を身に纏った人物。
「お前は」
「ここか、奴がレジェンドがかつて訪れた事のある世界は」
「レジェンドだって?」
その名前が出てくるのは、2人としても予想外だった。
「かつての侵略の失敗を踏まえて、先に始末するべきだろうな」
すると、その男が取り出したのは、不気味な時計。
それに対して、疑問に思っている間にも。
『ガッチャード』
鳴り響く音声。
同時にその時計を自らの身体に押し込む。
すると男の姿は徐々に変わっていく。
「なに?」
そこにいたのは剥き出しになった歯、生物的かつグロテスクなデザインへ。
無理矢理、身体に捻れ込んだような汽車のパーツが特徴的な怪物が現れた。
「あいつは」
「ジオウの記憶で見た事がある。確か、アナザーライダー。まさか」
「アナザーガッチャードという訳か、だがやるしかないな」
それと共に、2人は同時にドライバーを腰に回して、そのままケミーカードをそのまま装填する。
「「変身!!」」
その掛け声と共に、2人はガッチャードとマジェードに変身する。
それと同時に、ガッチャードはすぐに走り出す。
アナザーガッチャードは、地面に強く脚を踏む。
すると、地面は巨大な拳へと錬成され、そのまま2人に襲い掛かる。
「はぁ!」
だが、ガッチャードは、それを踏み台にして、上に跳ぶ。
マジェードは、その横に跳び、その手には複数の属性を兼ね備えたエネルギー弾を放つ。
「なにっ!」
マジェードのその攻撃に対して、アナザーガッチャードはすぐに防御を行う。
すると、その隙をゴルドメカニッカーとなったガッチャードが、そのままアナザーガッチャードに向かって、攻撃を放っていく。
「ぐっ」
ゴルドメカニッカーの銃弾の嵐を受けながらも、アナザーガッチャードはすぐに跳ぶ。
眼前に迫るガッチャードに殴りかかる。
「少し、行き過ぎだ!}
すると、マジェードは既に次の行動をしていた。
突風を操り、そのまま2人をそのまま地面へと、同時に降ろす。
その際、ガッチャードは上に、アナザーガッチャードを下に。
アナザーガッチャードをクッション代わりにして。
「がはぁ!ぐぅ!!」
「よっと!」
すると、ニードルホークへと変身すると共に、そのままトゲを真っ直ぐとアナザーガッチャードに放っていく。
「ぐっ、ガッチャードとマジェードか。さすがに、2人を同時に相手にするのは厄介だな。だからこそ」
それと共に、アナザーガッチャードが放ったのは、先程のオーロラカーテン。
それは、マジェードの方だった。
「キャロル!エルフナイン!」
「ちっ」
マジェードは、そのままオーロラカーテンの中へと消えていった。
「あいつめ、厄介な事を」『キャロル、先程から状況がまるで分かりませんが』「俺だって、分からないよ、とにかく、さっさと奴の所に戻らないと」
そう、言いながら、新たに訪れた世界。
それを確認する。
周囲は街であるのは分かる。
しかし、人の気配は感じられない。
それに対して、キャロルは警戒していると、何かがこちらに近づく音がする。
「なんだ」
見つめると、そこには1人の少女が走っていた。
少女は、その格好からして、おそらく裕福な家庭の子供だと分かる。
何かから、必死に逃げている。
「あれは」
見つめた先を見ると、そこには確かに記憶には確かにいた。
「ラルクにデルタか」
そこには見た事のあるライダーがいた。
だが、そのライダーが、なぜ少女を襲っているのか、分からなかった。
「ねぇ、いい加減にしてくれないかなぁ」
すると、リーダー格だと思われる人物がいる。
そこにはピンクと白のメッシュの入ったロングヘアーにオッドアイで赤と黒のゴスロリチックな衣装に身を包んでいる女性がいた。
「私としては、面白いけどねぇ」
「ひぃ」
すると、少女は、転んでしまう。
見つめた先にはキャロルが立っていた。
「あらぁ、新しいライダー?まぁ、これでゲームが終わりよねぇ」
それを見て、その人物は、笑みを浮かべる。
「・・・はぁ、全く、こっちは忙しいというのに」
そのまま、キャロルは、そのまま歩く。
それに対して、少女は恐怖で涙を流す。
逃げられない事に。
だが、少女の前に立つ。
ライダー達から守るように。
「えっ?」
「・・・なに?」
すると、その行動に、眼前にいたライダーと女性は疑問に思ったように首を傾げる。
「こういう子供を放っておくのは、あいつが嫌がるからな」
「つまり、私達と戦うっていう事?」
「そう言っているだろ」
そう、キャロルは言う。
「そう、だったら、良いわ」『BEROBA SET』
そのまま、その人物は、その手に持ったレーザーレイズライザーにカードをセットして、そのまま構える。
「変身♪」
『LASER ON!BEROBA LOADING』
鳴り響く音声。
それと共に、その女性の姿は変わる。
その大きさは、他のライダーを比べても、明らかに大きすぎる。
そのライダーの名は、ベロバ。
「さて、あんたの不幸、見せて貰おうかしらぁ」