「それにしても、ここは一体どういう空間なんだ」
それと共に、キャロル達は、新たに合流した2人の仮面ライダーと共に、その疑問が立ち塞がった。
それは、仮面ライダーバルキリーこと刃唯阿は、冷静にこの空間でのデータを、その手にあるライズフォンで空間のデータを集めていた。
「なんというか、かなりハイテクだなぁ」
そんな刃のライズフォンを横から見るように鞍馬祢音がそれらを見ていた。
「データに関しては、私の方でも集めました。ただ、ここから出ているエネルギーがどれも未知な物ばかりで」
それと共に、胡桃がそのミューズフォンからそのデータを見せる。
刃もまた、それらのデータを見比べる。
「……ふむ」
「どうかしたの、えっとキャロルちゃん」
「ちゃん付けは止めろ、たく」
そのまま、キャロルはデータを見比べる。
「……ちっ、面倒な事を」
「面倒って、何か分かったの?」
「まぁな、普通は分からないが、どうやら、ここは絶望という感情を元に、形成されているようだ」
「絶望を?」
それに対して、疑問に思った鞍馬は首を傾げる。
「あぁ、趣味の悪い事にな、そして、その中心は、おそらくは」
そのままキャロルはあかねの方に目を向ける。
「まさか、こんな子供が」
「子供だからこそだ。この状況の最中で放り込まれてみろ」
「それは」
自分を襲い掛かってくるライダーという脅威を目の前にすれば、誰だって怖がる。
自分を守ってくれるライダーがやられたら、誰だって絶望する。
「私のせいなの」
「そんな事ないよ、だって、あなたは巻き込まれただけだから」
「そうよ、何よりも、こんな事で、何を」
そう、各々が話している時だった。
「絶望、ただそれだけですよ」
「えっ」
聞こえた声と共に見つめた先には、1人の人物がいた。
いや、それだけじゃない。
その人物に従うように、ベロバを始めとする多くのライダーがそこに揃っている。
「絶望だって」
その言葉に、皆は動揺を隠せなかった。
そんな中、キャロルは口を開く。
「絶望か、そんなのに何の価値があるんだ」
「ふふっ、それはね、そこから悪意が一番近いからよ」
その人物の特徴をよく見つめる。
長髪で赤い目と赤い発光色のモジュールが、見つめ。
「まさか、お前は、アズ」
「アズ?」
「……アークの使者と呼ばれる存在だ。だが」
「ふふっ、そうこの絶望から、アーク様をより強くさせる」
「それが、目的という訳か」
「そう、だからこそ、そこの少女を選んだの」
そう、あかりの方に目を向ける。
「あなた、可愛そうねぇ」
「えっ」
そのままゆっくりと語り出す。
「あなたはとっくに死んでいるのよ」
「うそっ」
その言葉にあかりは目から涙が溢れ出そうになる。
「さらには、あなたが死んだ後、お父さんとお母さんはどうしたと思う」
「えっ」
そのまま、指を向けたのは、鞍馬祢音だった。
「そこにいるのはね、あなたが死んだ後に造られた偽物なのよ。死んだあなたの代わりにね」
そのまま、鞍馬祢音の方に指を向ける。
それには、あかりは絶望していた。
「ふふっ、幼い子供から考えられない程の絶望。そこから出来る悪意は、一体どうなるのかしらねぇ」
「うぅ」
そう、あかりの表情を見るアズ。
「……はぁ」
すると、キャロルは、前に出た。