「竜姫」
その言葉と共に俺達は、今回の作戦の失敗を伝えた。
「まさか、あのドレッドのシステムが再び応用されているとは」
「けど、確かドレッドに使われたダインスレイブは既になかったはずだよな」
ダインスレイフこと、ドレッドライバーは既に回収されている。
さらには悪用されないように、既にキャロルの手によって、無力化に成功した。
「別にドレッドライバーに作成する為のアイテムで、ダインスレイフに拘る必要はない。何よりも、それを造ったと思われる奴の心当たりはあるからな」
「それは、本当なのかキャロル」
「本当も何も、お前だって心当たりはあるだろ」
「ノエル」
仮面ライダードレッドを造りだした張本人。アダムに利用される形で作成したが、その脳内には、ドレッドライバーを作成する為の知識は確かにある。
それを考えれば、あのドレッドライバーを応用したと思われるシステムを作れる事は出来るけど。
「あれは一体何なんだ?」
「さぁな、ダインスレイフは確かに強力な存在だが、探せば、それに代わりとなる物はある。何よりも竜というのが厄介だ」
「竜というと、ドラゴナロスみたいな感じの?」
「そうだな、だが、おそらくは伝説上の存在だな」
それと共に、舌打ちをしだした。
「竜と言っても、一体何なのか」
「うぅ、漫画やアニメでも結構出ますけど」
「そうだ、正体の特定が難しい」
竜の種類はかなり多い。
おそらくは、ケミーに干渉する事も考えれば邪竜の部類。
さらには、ケミー達をここまで影響が出来るのは、伝説上の存在と言える。
「まさか、私達が南極で戦っていた時に、そんな事が」
「南極で見つかったミイラだったか?」
現在、S.O.N.G.では2種類の任務に分かれている。
一つは『棺』と呼ばれる遺跡の観測と対策。
だが、棺は、暴走し、それを響達が破壊した。
それと共に南極に浮上した『棺』には、アヌンナキと推定される謎の遺骸が収められていた事が分かった。
そして、もう一つが俺達が今回向かったアダムが言っていたプロメテウスの炎の回収。
だけど、これは、先程も言った通り既に竜姫と呼ばれた彼女達に奪われてしまった。
「ここに来て、厄介な出来事になった」
「よりにもよって、この時期に」
凱旋ライブがすぐに行われる。
風鳴さんにとっても、大切なライブが迫る最中で新たな敵。
「嫌な予感しかしない」
それを思ったのは、アナザーライダー、そして遺跡で出会った紅のガッチャード。
俺以外のガッチャードと戦った事で感じる事が関係しているのか。
遺跡から帰ってきてから、どうも俺の中で何かが不安が抑えきれない。
それは、まるで自分の中に別の何かがそれを証明するように。
「何を、そんなに恐れているんだろうな俺は」