現在、俺達は、謎の白いパワードスーツを身に纏った人物達を追跡を行っている。
ゴルドダッシュに、マッドウィールに乗り込んだ俺達は、真っ直ぐと追跡を行っている。
「ここから先で間違いないのか?」
「あぁ、そのはずなんだけど」
追跡をしている間、通信を行う事は出来なかった。
おそらくは、こちらの追跡は既にバレている。
「まぁ、どちらにしても、話をしなければ分からないからな」
そう考えている間にも、俺達が辿り着いたのは、どこかの森の中。
辿り着いた俺は、そのままガッチャードライバーを腰に巻くと共に、俺は二枚のカードを取り出す。
「それじゃ、探しますか」『バグレシア!ベロソル!ガッチャーンコ!ベロレシア!』
鳴り響く音声と共に、俺は新たな姿へと変わる。
「その姿に一体?」
「これで、さっき臭いを舐め取るんだ。まぁ、地道に探すしかないけど」
「なるほどね、さっきから追いかけてきたのは、その力を使った訳か」
そう、俺が、この姿でこれから行う追跡方法を説明していると、正面から声が聞こえる。
見れば、そこに立っていたのは、先程の白いパワードスーツを着ていた人物だ。
「なるほど、それが仮面ライダー」
「あぁ、俺は一ノ瀬悠仁で、仮面ライダーガッチャードだ!それで貴方達は一体」
「・・・別に、名乗る必要があるかい?」
「まぁ、確かに」
「いや、そこで退くの?」
俺の言葉に対して、思わずマリアさんが突っ込んでしまう。
「別に悪い事をしている訳じゃないし、良いかなぁって」
「だったら、なんで追ってきたのよ」
「まぁ、あの時、言いそびれた事を言う為にですね」
「言いそびれた事?」
そう言うと。
「あの時、会場にいた人達を助けてくれた事を」
「・・・それだけの為に、追いかけてきたのかい?」
「いや、もしもいなかったら、それ以上の被害が出ていた。おそらくは、あの惨劇以上に」
俺の言う惨劇。
その言葉の意味を理解したように翼さんが、目を見開く。
それと共に。
「そうだな、あの時、多くの人々を助けてくれて、感謝します。本当だったら、同行して貰いたい所ですが」
その言葉と共に翼さんは、少しだけ口を閉ざす。
「はぁ、仕方ないわね、どちらにしても、強硬手段を行うつもりはなかったのだから」
「まぁな、何よりも被害が大きくなると考えればな」
そう、その場にいた全員が少し納得したように終わる。
すると。
「たく、これがどっちが大人か分からないじゃないか」
「良いんですか、姐さん?」
「どっちにしても、このまま奴らと戦う事は出来ない。だったら、こっちの訳を話しておく必要があるだろ」
それと共に、そのスーツを脱いだ。
すると、翼さんは驚いたような表情をしていた。
「あなたはまさか」
「こうして会うのは久し振りと言うべきだな」
「環さん!もしかして、陸さんに晴輝さんですか!」
「知り合いなのかしら?」
「かつて、二課に所属していた人達だ。だとしたら、これはグラウスヴァインなのか!」
「グラウスヴァイン?」
聞いた事のない単語に、俺達は首を傾げる。
「シンフォギアとは別に対ノイズ用として研究、試作されていた兵器だ」
「つまり、シンフォギアと似た目的で開発された物という訳ね」
「あぁ、だけど『グラウスヴァイン』と言われるコアにより常温核融合によって強大なエネルギーを生み出すものの非常に不安定で制御が困難を極めていた事と不安定な制御による事故の多発に加え、先に安定性のある装備であるシンフォギアが正式採用された事で完全凍結した」
「けど、ここにあるっていう事は使用出来るようになったの?」
「未だに、不完全だけどね。けど、そうも言ってられない事が分かったからね」
「そうも?」
それに対して、俺達は首を傾げる。
「・・・私達は私達で独自に動いていた。いずれ、シンフォギアも仮面ライダーも越えるようにね。けどその情報収集の最中であの男が動いているのが分かったんだよ」
「ある男?」
「ある意味、こいつがいるから君達には極力接触をしないようにしていたんだけどね」
「もしかして、知り合いなのか?」
「翼ちゃんが一番の知り合いと言って良いのかな」
「まさか」
すると、その事を察したように、目を見開く。
「風鳴訃堂」
「っ!」
その名前を聞いた瞬間、その場にいた全員が納得してしまった。
「あの男が」
「まぁ、普通に考えて、あり得なくはない。けど、一体何を企んでいるんだ?」
「そこまでは分からない。けど、今回の1件は、あいつの協力者と関わっているらしい」
「協力者?」
疑問に思い、首を傾げた。
「名前だけしか分からないけど、本人が名乗った名前としてはグリオンだとか」
「グリオンだって!?」
まさか、ここでその名前が出てくるとは。
「知っているのか?」
「どう説明をしたら良いのか。その人物に関して、私達はほとんど知りません」
「ただし、分かる事としては、世界を1度、滅ぼした事のある錬金術師という事よ」
「はぁ!?なんだよ、それ!?」
そう、驚きは隠せないだろう。
だけど、これで少しは納得出来た。
「あのドレッドは、グリオンが造り出した。けど、グリオンは一体、誰が」
未だに分からない事が多すぎる。
「・・・どうやら、敵は確実に分かったとしても、どうするんだい?」
「私達は、このままS.O.N.G.で活動は続けます。少なくとも、叔父様は信頼出来ますから」
「まぁね、弦十郎さんは信用出来るけど」
「そんなとんでもない奴らがいるとしたら」
そう、これまで以上の脅威が目の前にある。
「だからどうした?どちらにしても、戦う事には変わりない。今はそうなっても対応出来るようにするだけだ」
俺はそう、呟いた。
「・・・ちっ子供に言われるとはな、だったらこっちだって」
「けど、どうします?これを手に入れて、ここまで改良するのにもかなり時間が掛かりました。これ以上は」
そう呟いた時だった。
「コゾー!」「テレビィ!」
「んっ、ドクターコゾーにテレヴィ?」
「こいつらは?確かケミーだったか?」
「初めて見たけど、こいつらは一体」
そうしていると、二体は、そのままトレーラーの中に入る。
「あっ、おい、お前ら何をって、これは」
「グラウスヴァインの改良案なのか、これは」
「もしかして、お前達、これを改良したいのか?」
そう言うと二体は頷く。
「ある意味、こちらも動きを知られないように行動してくれる助っ人が必要かもしれない。そういう意味で、翼、彼女達は信用出来るの?」
それと共にマリアさんは、翼さんに問いかける。
それに対して。
「無論だ」
「なら、決まりね」
「あぁ、一応は弦十郎さんには報告する。あの人にだけでも通しておきたいのだから」
「・・・そんなので、信用して良いのか?」
そう聞いてきた。
「ケミーが信頼したんだ。だから、俺はそんなケミーの言葉を信じたい」
「なんというか、単純だね。けど、分かったよ」
すると、彼女達もまた頷く。
「その信頼に、答えてやるよ」