「あそこに、あるのか」
それと共にチフォージュ・シャトーの中央にあると思われるガッチャードライバー。
その、ガッチャードライバーを中心に、次々と生成されている仮面ライダードレッドの量産型、ドレッドルーパーが次々と生み出されていく。
ドレッドルーパーは、人間の意思をまるで感じさせず、規律良く、並んでいる。
「ドレッドが、こんなに」
「勝てるかどうか」
そのドレッドを見て、その強さを知っている切歌と調は少し不安になる。
かつてのドレッドの強さを知っている。
そして、量産されているドレッドも、変わらない強さを持つ。
だけど。
「それでも、やるしかないだろ」
「あぁ」
彼女達は、その先にあるチフォージュ・シャトーに置かれているガッチャードライバーを手に入れる為に。
それと同時に、達はすぐにシンフォギアを身に纏うと共に、真っ直ぐと向かう。
響達の存在を感知したドレッド達。
ドレッド達もまた、シンフォギアの存在を感じ取った。
それと共に、一糸乱れない動きで、接近する。
「はあぁぁぁ!!」
そのままドレッドに向かって、響は真っ直ぐと拳を放つ。
拳は、ドレッドの一体を簡単に吹き飛ばす事は出来た。
だが、すぐ後ろにいるドレッドはすぐに迫る。
それに対して、響はすぐに回し蹴りで対応する。
その蹴りはドレッドを吹き飛ばし、すぐに響はすぐに構えた。
響だけではない。
翼も、クリスも、調も、切歌も、それぞれドレッドに攻撃を行う。
だが、ドレッドルーパー達の数は増える。
そして、ドレッドルーパーは一斉に響達に向けて襲い掛かる。
「はああぁぁ!!」
響は、拳を放つ事で、ドレッドを殴り飛ばす。
拳はそのままドレッドの頭部を貫通させ、一撃で倒す事は出来る。
だけど、ドレッドの数に、対応出来ない。
「キリが無い」
「このままじゃ、やられるぞ」
翼とクリスも、目の前にいるドレッドの対応に苦戦していた。
その攻撃を回避しながら、翼は剣をドレッドの胸部に向けて放つ。
その剣はドレッドを貫き、撃破した。
「こっちは、なんとかなるけど」
「そっちの方が、手一杯みたいだな」
翼はクリスの方に視線を向ける。
そこには、ドレッドの攻撃を回避しながら、反撃を行っているクリスの姿があった。
「くっ、きりがねぇ」
「雪音、油断をするな!」
クリスは、翼の注意を聞きながら、ドレッドの腹部に銃を叩き込む。
それにより、ドレッドの一体が倒れる。
だが、クリスに背後からドレッドが迫っていた。
「この、どきやがれ!!」
クリスはそのドレッドに対して、ガトリングで、思いっきり叩きつけた。
「まったく、本当に邪魔ばかりをする」
「その声は」
聞こえて来た声。
同時に見れば、そこに立っていたのは。
「風鳴訃堂っ!」
「まさか、わざわざこの国を守る力を潰しに来るとはな」
そう、風鳴訃堂は呟く。
「これのどこが守る力だっ!」
「圧倒的ではないか、死を恐れず、国を守る為に戦う力」
「その為に、グリオンと手を組んだのかっ」
「あぁ、奴の目的など、興味はない。だが、今はこの力が必要なだけ」
それと共に訃堂が手にしたのは、ドレッドライバー。
「まさかっ」
「既に量産は終えている。そして見せよう、この国を守る力を」『STEAMLINER! UNICON! DAIOHNI』
それと共に、鳴り響く音声。
そのまま、訃堂は、構える。
「変身」『ドレッド・参式』
鳴り響く音声。
それと共に、現れたのは、ドレッドの中でも最強の姿であるドレッド・参式。
「ここに来て、ドレッド・参式か、けど!」
「負ける訳にはいかないデス!」
調と切歌は、そのまま構える。
同時にドレッド・参式は、手から火球を放つ。
その火球は真っ直ぐ、切歌を襲い。
「デデっ」
切歌はその攻撃を回避する。
「切歌ちゃん!」「大丈夫?」
「なんとか、けど」
それと、同時に切歌は視線を別の方向に向ける。
そこにあるのは、大量のドレッド・ルーパーであった。
それも、大量に。
そして、それと共に響達の方に向かって来ていた。
ドレッド達が迫って来ている。
その一体が、翼とクリスに向かって来た。
ドレッドの攻撃を避ける二人。
だが、すぐに別の方向からドレッドが迫り、そのまま攻撃を行う。
その攻撃は、翼に命中すると同時に、ドレッド達は一斉に襲い掛かった。
ドレッドの一体が、調に向かって火球を放つ。
調はなんとか回避するけど、その攻撃は調だけではなく、切歌にも命中する。
ドレッドの火球はそのまま、調と切歌を吹き飛ばした。
そして、そのまま調と切歌は、地面に倒れる。
同時に、ドレッドは一斉に襲い掛かった。
翼は剣で、クリスはクロスボウでドレッドに攻撃を行う。
だが、ドレッドの装甲には傷一つ付かない。
それどころか、その攻撃はドレッドの装甲に弾かれる。
そして、そのまま翼とクリスに攻撃を行う。
二人はなんとか回避する。
だが、すぐに別の方向からドレッドが迫っていた。翼は、ドレッドの攻撃を剣で防ぎ。
クリスは、クロスボウでそのままドレッドに攻撃を行う。
だが、ドレッドの装甲はビクともしない。
翼はそのまま蹴りをドレッドに向けて放ち、そのまま蹴り飛ばす。
同時に、ドレッドは火球を放ち、翼はそれを躱すけど、その火球は切歌と調に命中する。
響達装者はシンフォギアを身に纏っているからダメージは無いが、それのせいで切歌と調には致命的なダメージが入る。
二人は地面に倒れる。
同時にドレッド達は二人に迫る。
「やらせない!」
それに対して、マリアが前に出る。
マリアは短剣を握り締め、そのままドレッドに攻撃を行う。
その攻撃は、ドレッドの装甲には通じない。
「こいつっ本当にっ」
「お前達も知っているはずだ、ドレッド・参式に勝つ事が出来たのは、ガッチャードに変身する事が出来た一ノ瀬だけだと。そして、その一ノ瀬が死んだ今は!」
ドレッド・参式の攻撃は、マリアに向けられた。
ドレッドの手の先に展開された魔法陣のような物体から放たれた無数の火球がマリアに向かって放たれた。
そのままマリアは、自分の攻撃を行うが、その火球を躱す事しか出来なかった。
そして、ドレッドの放った無数の火球はそのままマリアに命中すると同時に、マリアのシンフォギアは解除されかけた。
そして、そのままマリアも切歌と調と同じように地面に倒れる。
同時にドレッド達は、響達に迫って来る。
翼とクリスは、ドレッドの一体の攻撃を剣で防ぐ。
だが、ドレッド・参式の腕力は強く、そのまま押し切られそうになる。
同時に火球を放つ。
翼はそのまま地面に倒れる。
そこに、クリスはクロスボウで攻撃を行うが、ドレッド・参式にダメージを与えられない。
クリスもまた、切歌と調と同じように攻撃を受けた。
「みんな!!」
響はすぐに拳を構える。
そして、その拳をドレッドに向けて放った。
「立花響、思えば、お前が一番のイレギュラーだった」「っ」
響に向かて、ドレッド・参式による拳が襲い掛かる。
ドレッド・参式の放った拳によって、響は後ろに下がる。
それと同時にドレッド・参式が他の装者に襲い掛かる。
切歌はなんとか攻撃を回避し続けるけど、その身体に傷が入っていく。
その傷は深くなっていく。
「雪音」「先輩っ!」
クリスはガトリングで、ドレッド・参式に攻撃を行うけど、それでもドレッド・参式にダメージを与えられない。
そして、ドレッドの火球がクリスに命中する。
「ぐっ」「雪音っ」
クリスは吹き飛ばされ、翼は声をかける。
「っ」
クリスはそのまま吹き飛ばされたせいで、シンフォギアも解除された。
そして、ドレッド・参式はゆっくりと迫って来る。
「立花響、お前は、お前だけは、この儂が殺す」
訃堂はそう言いながら、拳が響に当たりそうになった時。
プロテクターが、パージされ、その攻撃を弾く。
「なに!?」
見れば、それは響だけではなかった。
「ギアブラスト!」
その場にいる全員のプロテクターがパージされていた。
そして、そのまま響が拳を真っ直ぐと構える。
「「「「「「S2CA! ヘキサリボルバー」」」」」
それと共に、そのプロテクターを真っ直ぐと、響の拳に集う。
その光を、真っ直ぐと訃堂に向かって、放つ。
「っ!」
それと同時に6色の光が、まるで虹のようなエネルギーの波動が放たれた。
それに対して、訃堂は、その攻撃を正面から受け止める。
周囲のドレッドは、その攻撃の余波で吹き飛ばされ、シャトーまで、それは続く。
逆転を込めた一撃。
「はぁはぁ」
それを放ち終えて、響の体力はほとんど残っていない。
「急いで、ガッチャードライバーを」「まさか、シンフォギアにまだ、これほどの力があるとはな」
そう、シャトーへと向かおうとした。
だが、見ると、そこには訃堂は未だに立っていた。
「あれを正面からっ」
「くくっ、既にこの肉体は全盛期となっている」
そう、ドレッド・参式のマスクが割れ、僅かに漏れ出たその顔は、老人ではなく、若々しい顔に。
「まさかっ」
「このドレッドライバー、実に良い! ケミーの生命力を、わが肉体に宿せるから」
「外道がっ」
「人とは、常に他の生を食らう存在。これのどこが外道か」
そう、訃堂は、歩く。
「そして、既に打つ手のない。お前達の行動は全てが無意味だったのだ」『オーバーカタストロフィ』
その音声と共に、訃堂は、その手に巨大な炎を生み出していた。
「だからこそ、ここで燃え尽きろ!」
同時にドレッドの仮面が再生され、そのまま投げる。
その一撃は、まさしく響達に当たる。
その瞬間。
「無駄なんかじゃないよ」
聞こえた声。
それは聞き覚えのある声。
それと共に、シャトーは輝く。
虹色の光と共に、それは真っすぐと響達の前に。
虹の光は、そのまま壁となり、訃堂の攻撃を完全に遮った。
そして、そこに一人の人物が現れた。
それによって、訃堂の攻撃は防がれる。
「っ!」
その人物が現れた瞬間、その場にいる全員が驚きを隠せなかった。
これまで見た事のない青いマントを身に纏った衣服。
そして、見覚えのある人物が、そこにいた。
「皆、待たせたな!」
その人物は、その手に青い卵を持っていた。
その腰には、シャトーに置かれていたガッチャードライバーを腰に巻いていた。
「ここは、俺達に任せろ」
そう、笑みを浮かべながら、宣言する。
「悠仁!」
そう、一ノ瀬悠仁が、今、蘇った。