「ふぅ」
ドレッドを吹き飛ばした。
それと共に、周囲にいたドレッドルーパー達に対しても、他のガッチャード達の攻撃によって倒した。
同時に、そこにいたレプリケミー達も解放された。
「それじゃ、お前の罪を数える時だ」
「まだだ!まだ!負ける訳にはいかない!!」
それと共に、未だに負けるつもりはない様子で、訃堂はこちらを睨み付ける。
「そうか、だが、私としては、どちらでもどうでも良い事」
「ようやく来たか!」
そんな訃堂の後ろから現れた男。
そいつの正体も知っている。
「グリオン」
俺はその男の正体を知っている。だからこそ、俺はそのまま構える。
「まさか生きていたとは、お前には驚きを隠せないよ。だが、今回は、礼を言おう」
「礼だと、何を言ってっ」
訃堂が、その言葉に対して疑問に思った瞬間。
奴は突然、苦しみ始めた。
「がっなっなんだこれはっ」
「ロックが解除されたからな、ようやくその身体に送り込む事が出来たよ」
「一体、何が」
その言葉と共にグリオンは俺達の方を見る。
「今の私の身体。これは元々、古代に存在したシャム・ハ。そのシャム・ハが残した能力を利用しただけだ」
「シャム・ハ?」
「この世界の君達には会う事はないかもしれない。だが、あえて、その能力を君達でも分かりやすく言えば、フィーネによるリィンカーネーション。それを対象を自在に行えるという事」
「なっ」
まさか、ここでリィンカーネーションが出てくるとは思わなかった。
だけど、それはつまり。
「お前はまさか」
「ドレッドは生命力を吸い上げたようだが、それによって、私から送り込まれるある思念を防げなくなった。よって」
「がぁぁぁぁ!」
同時に訃堂の姿は変わる。
その姿は、人間ではない。
複数の腕で構成された身体に、鎧を着込んでいるような黒い身体となっていて、背中には二対の突起が生えている。複腕は上に掲げたような造形となっているが、背中を丸める体勢を取ると我先に欲しいものをせがんで手を伸ばしているような造形にも見えるようになる。
金色の球体は両肩と胸元、三角の仮面も腹部に埋め込まれている。
「あれは一体、なんなの」
それは既に人間ではない。
別の何かだ。
本能で、それがヤバい奴らだと、理解している。
「あぁぁ、やっと身体を得られたぜぇ!!それにしても、グリオン!あの時はよくも」
「おっと、ジェルマン。今は、争っている場合ではない。なぜならば、我々には、共通の敵がいるのだから」
「共通の敵?あぁ、なるほどね、錬金術師擬きか」
そう、こちらを見ると共に、ジェルマンと名乗った人物は、再び訃堂の姿へと戻った。
「それで、他の奴らは」
「既に再錬成をした身体に定着させているよ。そして、他にもね」
それと共にグリオンの合図と共に現れたのは四人の人影。
その四人に、俺達は見覚えがあった。
「了子さんっ」「アダムっ」
それはかつての強敵だった人物。
そして。
「奏っ」「セレナ」
元シンフォギア装者の姿もあった。
「死者を蘇らせたのか」
「少し違うな、肉体の素材があれば、再錬成が出来る。その錬成した肉体に、別の意識を入れただけの話」
「っ」
その言葉に、グリオンは人でなしである事は理解出来た。
「さて、今回は目的を達成出来たのでね、さすがにここで君達を相手にするのは厄介だからね」
その言葉を最後に、グリオン達は、その場を去って行った。