歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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人間の限界を超えて

マーヤの機転により、その場にいた全員はすぐにシミュレーションルームへと移動した。

 

「すぐにここを封鎖だ!」

 

その弦十郎の指示により、その部屋は封鎖された。

 

日頃の訓練を行う際、さらにはキャロルの技術が加わった事によって、そこは並大抵の威力では破壊は不可能の場所となっていた。

 

それを見ていたジェルマンは。

 

「良いねぇ、こういうのは結構面白いじゃないの」

 

「言うじゃない、たった1人で何が出来るのかしら?」

 

「悪いけど、少し付き合って貰うデス!」

 

それと共に、その場にいた4人は各々が構えた。

 

「おぉ、怖い怖い、シンフォギアに仮面ライダー。それに我が息子が束になってかかってくるなんて。お爺ちゃん1人じゃ、怖いからな。

 

だから」

 

それと共に。

 

「万物はこれなる一者ノ改造として生まれうく」

 

その一言。

 

たった一言で、シミュレーションルームの一部が、剥がれる。

 

それと共に生み出されたのは。

 

「なっ、あれは一ノ瀬君が戦っていた存在!」「これって一体」

 

ジェルマンの横に立っていたのは、2体のゴーレム。

 

そう、思わず呟いてしまう。

 

「俺からしたら、楽勝なんだよね、ゴーレムを生み出すのなんて。

 

海底にある土を使えば、ゴーレムなんて、それこそ無尽蔵に作れるからねぇ」

 

「本当にとんでもない奴らのようね、こいつは」

 

「さぁ、遊ぼうかぁ」

 

同時に、ゴーレムは、そのまま襲い掛かる。

 

一体は、切歌と調。

 

もう一体は、エメラルダンに。

 

「うわっと、こいつはっ」「硬い!」

 

切歌は、すぐにその手に持つ鎌で切り裂こうとした。

 

だが、ゴーレムのその硬い装甲では、鎌で切り裂く事は出来ない。

 

調もまた、丸鋸で次々と攻撃を放っていくが、まるで傷一つつかない。

 

「こいつら、私達と相性は最悪のようね」

 

エメラルダンは、次々とエネルギー弾を放っていく。

 

ゴーレムは、その装甲にダメージはある程度効いているが、それでも怯む様子はなく、進む。

 

「相性は最悪という訳か」

 

「そう、だから、お前は俺と遊ぶんだよ!」

 

そのまま、ジェルマンは、真っ直ぐと弦十郎に向かって、殴りかかる。

 

まず、一歩。

 

ジェルマンがその拳を真っ直ぐと弦十郎に向けて、放たれた、

 

正拳突きであるその一撃は、真っ直ぐと襲い掛かる。

 

弦十郎は、すぐにその一撃を両手を交差させながら、受け止める。

 

「ぐっ」

 

久し振りに感じる腕の痺れ。

 

それを感じながらも、弦十郎は、すぐに反撃を行うように脚を蹴り上げる。

 

蹴り上げた脚は、それだけで突風を起こし、ジェルマンの身体にも襲い掛かる。

 

だが、まるでダメージを受けている様子はなく、ジェルマンは余裕の笑みを浮かべていた。

 

「この程度か」

 

「まだだ!」

 

弦十郎は、そう言い放つと再び拳を放つ。

 

しかし、ジェルマンは、あっさりと拳を弾き、逆にカウンターとして、弦十郎の顔に拳を叩きこむ。

 

その一撃は、重く、弦十郎の身体を弾き飛ばす。

 

「ぬぅ!」

 

その一撃を受け、後ろへと吹き飛ぶ。

 

地面をすり減らしながら、なんとか受け止める。

 

「えぇ、司令が、吹き飛ぶなんて」

 

「当たり前よ、だって、あのジェルマンは、その司令に父親である風鳴訃堂を取り込んだのよ、その身体能力もね」

 

「そんなに、ヤバいの?」

 

切歌は、その光景に驚きを隠せなかった。

 

調も思わず呟いてしまうが、エメラルダンはただ1人だけ知っている。

 

「あいつは、本当に化け物爺よ。さらに、化け物の力が加わった事で、私達に勝ち目があるのかどうか」

 

そうエメラルダンは冷静に呟く。

 

「そういう事。俺としては、ギャラルホルンを手に入れば、別に良いけどね」

 

「・・・させると思うか」

 

そう、弦十郎は呟きながら、立ち上がる。それを見たジェルマンは、ため息をつく。

 

「無駄なあがきだ。そんな事をしても、お前の実力では勝てない事を知っているはずだ」

 

ジェルマンは、そう弦十郎を見下しながら言う。

 

だが。

 

「さぁな、それは、まだ分からないだろ」

 

そう、弦十郎は立ち上がる。

 

「なぜだ?」

 

「なぜって、それはそうだな、ガッチャと言うべきだな」

 

「ガッチャだと?」

 

その言葉にジェルマンは首を傾げる。

 

「俺自身もどこか到達点だと思っていた。だが、若い世代を見て、気づいた。俺自身、まだまだ成長出来る事を。挑戦を続ける事を。それを彼らから学んだ」

 

「そんな事、出来ると思うか?」

 

そう、ジェルマンが言った瞬間だった。

 

エメラルダンは何かに気づいた様子。

 

「へぇ、そういう事、面白い事を考えるじゃない」

 

「えっ、何ですか?」

 

「少し、とっておきという奴よ」

 

それと共にエメラルダンは一瞬だけ、黒い穴を開いた。

 

それは、門。

 

「何を」『ガッチャーンコ!ドラゴンパンツァー!ヒァ・ウィー・ゴーン!』『ガッチャーンコ!オドリマンティス!ヒァ・ウィー・ゴーン!』

 

それと共に、エメラルダンは、最初の姿であるドラゴンパンツァー。

 

「本当、まさかブラックホールで一瞬だけ繋げて、レインボー化させるなんてね。まだまだ終わりそうにないけど、これだったら」

 

レインボーエメラルダンというべき姿へと変わる。

 

さらには、切歌と月読。

 

2人は。

 

「えっ」「デース!?」

 

オドリマンティスとカマンティスによって、ガッチャンコされてしまう。

 

それによって、そこにいたのは、金髪のツインテールの女性となる。

 

「「これは、合体した?」」

 

そう、切歌と月読の2人が声を重なりながら言う。

 

そして。

 

『ガッチャーンコ!アントレスラー!ヒァ・ウィー・ゴーン!』「っ!?」

 

ジェルマンの眼前にいた弦十郎の姿が変わる。

 

彼の不屈の闘志。それが、レスラーGと共鳴した事によって、弦十郎はガッチャードへと変わる事が出来た。

 

「なるほど、これがガッチャード。そして、ケミーか」

 

弦十郎は、頷く。

 

「さぁ、第二ラウンドと行こうか」

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