その一撃は、全てを吹き飛ばしていた。
ヴァルバラドが、その身を盾にした事によって、彼らは一命を取り留める事が出来た。
変身を解除出来ないままに、地面に転がっており、ヴァルバラドは、既に変身出来なかった。
「所詮、この程度か」
それと共にエメラルダンは、すぐに地面に降り立つ。
同時に目を向けたのは、倒れているガッチャードだった。
気絶している、ガッチャードに、トドメを刺す為に、そのまま宙を飛ぶ。
「貴様の言う、仮面ライダーという言葉がどういう意味か、分からないが、これで終わりにする!」
それと共に、胴体の巨大なドラゴンの口を開き、放とうとした、その時だった。
「仮面ライダーというのはな、理想を叶える為に、戦う戦士の事を言うんだ」『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』
「なっ」
聞こえた声、それと共にガッチャードの持つカードから飛びだしたのは、一つの影。
赤いバイクに乗り、白い狐を思わせる仮面を被ったその戦士は、ガッチャードに襲い掛かろうとした炎を、消しさり、姿を現す。
「お前はっ、ケミーではないっ、だが、一体!」
「仮面ライダー、仮面ライダーギーツ」『READY FIGHT FOR DESIRE』
その言葉と共に、ギーツは、そのバイクから降り立つと同時に宣言をする。
「仮面ライダーだと、それは、そいつの事を言うんじゃないのかっ」
「あぁ、そうだ。こいつも仮面ライダーだ。そして、俺自身もな」
「仮面ライダーだとして、何が出来る!」
「まぁ、見てからお楽しみだな」
それと共にギーツは、その手に持つ武器、マグナムシューター40Xを構える。
同時に、エメラルダンは、すぐに飛び立とうとした。
だが、ギーツの下半身のマフラーから炎が出ると同時に、そのまま急加速しながら、マグナムシューター40Xの引き金を引き、エメラルダンに攻撃を仕掛ける。
「ぐっ」
それに対して、すぐに防御の魔方陣を展開する。
魔方陣によって、それらの攻撃は防ぐ事が出来たが、同時に跳び上がりながら、ギーツは、すぐにマグナムシューター40Xの銃身を長くしながら、背中からエメラルダンを撃ち抜く。
「なっがぁ!」
「力を十分に使いこなせていない様子だな、それじゃ、俺には勝てないぜ」
「だからっなんだっ、例え、私が負けようがっフィーネが、この世界を不幸にするっ、ならば!」
「それじゃ、お前らの願いは達成出来ない」
それと同時に、ギーツの言葉に合わせるように、ガッチャードの持つカードから出てきたのは3つの幻影。
緑の狸、紫の牛、黄の猫。
それが、近くの他のガッチャードライバーの持ち主の元へと向かう。
「これはっ一体っ」
「俺達を呼び寄せたのは、他でもない、あいつや、この地の多くの人々の願い。それらが、俺達を呼び寄せた」
「まさかっ、ここで聞こえる歌がっ、お前達をっ」
「まぁ、ここは俺達がやる役目ではないけどな」
「なにっ」
「初めから、願いを諦めて、自暴自棄になっている奴の願いは叶わない。願いは、叶える為に歩み、そして、諦めず託す」
そう言いながら、ギーツはそのまま余裕な態度のまま、ガッチャードへと近づく。
「お前はどうする?仮面ライダーとして」
「・・・俺は、力も知恵も運も、ほとんど足りない」
「そうか」
「だけど、諦めない心、そして、この戦いで、応援してくれる人々の声があるっ、ならばっ!」
同時にガッチャードは立ち上がる。
それに合わせるように、これまで、何も描かれなかったカードが新たに描かれる。
そこには、ギーツと共に7人の仮面ライダーが描かれていた。
もう一枚のカード。
そこには、まるで自分自身を証明するように、ガッチャード自身が描かれていた。
その2枚のカードを、そのままガッチャードライバーに装填する。
「俺は、俺自身の願いの為に、誰かを守る仮面ライダーになる。だからこそっ『仮面ライダーギーツ!仮面ライダーガッチャード!』変身!」
『ガッチャーンコ!ギーツガッチャード!』
同時にギーツの姿も透けていく。
だが、同時に、それは先程までとは変わっており、まるで虹色を思わせる光景。
「さぁ、ここからがハイライトだ」
その一言と共にギーツとガッチャードが一つになる。
「お前はっ」
「俺か?俺は仮面ライダー、仮面ライダーガッチャードワンネスだ」