ユグドラシルを奪う作戦は既に決定した。
だが、その作戦は、これまで以上に過酷な事は目に見えて、分かる。
「現状、ユグドラシル周辺には、量産型ドレッドが既に大量にいます」
「しかも、これまでのドレッドとは異なるのも、確認出来ました」
そうして、俺は、そのドレッドには見覚えがあった。
「あれは、本来の世界にいた最期の量産型ドレッド」
「グリオンもまた、既に本気という事か」
ユグドラシルに近づけないように、グリオンもまた、万全の準備をしていた。
「作戦の方は」
「正直に言えば、グリオンを含め、戦力がどれぐらい揃っているのか不明な以上は」
「心配する必要はない」
その言葉と共に、キャロルは既に準備を終えていた。
「キャロル君、君の言っていた方法というのは、結局」
「アイアンガッチャードの改造だ」
「アイアンガッチャードって、確か」
「そうだ、私が元々の強化プランとして考えていたのだ」
「しかし、あれは」
「そう、プラチナガッチャードへとなった。だが、それとは違う強化プランだ」
それと共にキャロルは、既にアイアンガッチャードへと変身している一ノ瀬を見る。
「けど、このアイアンガッチャードで一体」
「より正確に言えば、アイアンガッチャードではない」
「えっ?」
そうしていると、キャロルが取り出したのは、3枚のケミー。
「それって」
「タイムロード、ワープテラ、ナインテイル。この三体のケミーの力を借りる」
それと同時だった。
アイアンガッチャードに変身している間に、ドライバーに装填されていたテンライナーが宙に浮かぶ。
宙に浮かんだテンライナーに三体のケミーが、各々力を注ぎ込むと共に。
「ギガントライナー!」
「おぉ、テンライナーがさらにパワーアップした!」
「ほら、さっさとやれ」
「分かった!」
キャロルの言葉に合わせるように、俺はそのままギガントライナーを装填する。
そして。
『ガッチャーンコ!出発進行!ギガントガッチャード!シュポポポーン!』
鳴り響いた音声。
それと同時に、俺の身体は、そのまま巨大化する。
「なっ、これって」
「くくっ、これこそ、最大のガッチャード、その名もギガントガッチャードだ!」
「おぉ!けど、これでどうするんだ?」
「良いから、さっさとワイルドモードになれ。そこで出発だ」
「まさかの俺が移動手段か、まぁ良いけど」
そのまま、俺はワイルドモードとなり、構える。
「お前らもさっさと乗れ」
「まさか、一ノ瀬に乗って、発射するとは」
「ギガントライナーは、時空を越える事が出来る列車だ。故に、その際の戦闘も想定されているから」
「なるほど、ユグドラシルまでの一点突破には丁度良いという訳か」
「それにしても、よく、こんな事、思いついたな」
そう、思わずキャロルに問いかける。
「常識に囚われない奴を散々見てきたからな、それよりも、奴らもこっちに気づいたようだぞ」
「ならば、すぐに出発だ!」
その言葉と共に、俺は走り出した。
目的地は、日本にあるユグドラシル。