「ぐっ」
彼、グレイムが、いたそこは、塔。
戦いから、様子を見る事は出来なかったが、この戦いにおいて、大きな役割を担っていたガディンギル。
そこに、彼は吹き飛ばされていた。
なんとか立ち上がりながらも、見つめた先。
そこには既にシンフォギアを纏っていない、ボロボロな状態の翼がいた。
翼を見たグレイムは驚きながらも、近くには、彼女を心配するアッパレブシドーがいた。
「・・・まだだっ」
そうしながらも、グレイムは立ち上がる。
彼が戦う理由、自分の利益の為である。
彼が戦うのも、彼が匿っている3人の為である。
とある組織から脱走した彼女達。
彼女達の事情は知らず、彼女達から託されたガッチャードライバー。
それを使った事から、グレイムは戦いに巻き込まれた。
給料を払わず、生活する拠点を提供する。
店員の確保が出来た事で、彼にとっては利益もあった。
だが、次第に、彼にとって、彼女達は、自分にとっては必要な存在となった。
だからこそ、錬金術の産物であるケミー。
それを集める事で、彼女達を、元の人間に戻す事が出来る。
「だからこそっ、こんな所では負けられないっ」
そう、立ち上がると共に、目の前には、ノイズが迫っていた。
今、彼の手元にあるケミーはジェットスワローのみ。
それでは、とてもではない戦えるかどうか、分からない。
その時だった。
鳴り響く音楽。
同時に、目前に迫っていたノイズは、壁を破壊しながら、現れた存在に吹き飛ばされた。
「なっ」「いったいっ」
それには、グレイムも、翼もまた、見つめる。
そこにいたのは、紫色の牛。
まるでゾンビを思わせる凶悪な手に、チェンソー。
それを構えながらも、ノイズを斬っていた。
「お前は」
「仮面ライダーバッファ」
「仮面ライダー」
それは、グレイムにとっては因縁深い名であった。
だが、それが、なぜ、目の前にいる人物が名乗っているのか。
「仮面ライダー、だが、ベルトが」
「あぁ、そんなのは別に気にする必要ないよ、それよりもお前は、何の為に戦うんだ」
「俺か?」
その問いかけに、一瞬だけ、疑問に思った。
だが、すぐに答えは出た。
「某。おのれの利益の料なり」
それに対して、バッファも、翼も目を見開く。
だが
「某自身の守らまほしき、それがおのれにとりて、最も大いなる利益」
「つまりは、てめぇが守りたい奴らを守る、そういう事か?」
そのバッファの言葉に対して、グレイムは頷く。
「その料に、かれをやれる事を、うち潰さばや!」
「なら、良い」
同時に、バッファは、その身体を紫色の光になり、そのままグレイムの手元に向かう。
『お前がぶっ潰したい物、潰せ!自分の思いを吐き出せ!自分の目的を見失わず、真っ直ぐに行けば!』
「っ」『ジェットスワロー!バッファ!』
『てめぇも、仮面ライダーだ!!』
「変身!!」『ガッチャーンコ!バッファグレイム!』
それと同時だった。
彼の装甲は、紫色の装甲を身に纏う。
だが、それは、バッファが身に纏っていた姿とは違い、飛行ユニットが背中へと装着される。
同時に、その手にはバッファが使用していたゾンビブレイカーを手にしていた。
振り返ると、そこには、光を身に纏い、翼もまた新たな姿へと変わっていた。
「フィーネと戦はむとせば、こなたは任せよ。雑音はもとより、エメラルダンは、早く、こなたの敵」
「ならば、そちらは任せました」
「そなたもぞ」
同時に、2人はそのまま互いに別方向へと飛び去る。
それと共にグレイムの目の前に現れたのは、空を飛ぶノイズ。
その数は、数え切れない程である。
だが。
「はあぁぁぁ!!」
迫り来るノイズに対して、グレイムは、その手に持つゾンビブレイカーの刀身の「デッドリーポンプ」はポンプアクションを行う。
それと共に、薙ぎ払うと共に、紫色の光で、一閃。
斬り裂く。
「はぁ!!」
手に持つゾンビブレイカーを、まるで、刀のように。
迫るノイズを次々と斬り裂いていく。
そして、巨大なノイズにゾンビブレイカーの刀身を突き刺す。
「ふんっ!」『バッファグレイム!フィーバー!』
鳴り響く音声と共に、そのまま、一瞬のスピードで、巨大なノイズを斬り裂く。
それと共に、その勢いのまま、彼もまた、ある場所へと目指す。