森の中で、ユウゴッドこと、六道士郎は目覚めた。
「ここはっ、気絶をしていたのかっ」
未だに全身に痛みがあるが、それでも、動くのには、問題なかった。
それと共に立ち上がると共に、周囲を見渡す。
「まさか、ここまでっ、早く行かないとっ」
それは、未だに戦いが終わっていない事を既に察していた。
この戦いで、間に合わなければ、多くの人が死ぬ。
それを直感で分かった彼は、すぐに向かおうとした。
だが、そんな時、彼が目にしたのは、1人の少女だった。
気絶しており、その身体は傷だらけである。
「あの子はッ、確か」
それは、ここに来る前に、共闘した少女。
名前を、クリスだと聞いたが、その詳しい事情を彼は知らない。
何やら事情があるとは聞いた。
「すぐに助けないとっ」
そうした時、ノイズが森を食い破りながら、向かっていた。
その巨体に対して、驚きを隠せずにいた。
それは、このまま放っておけば、危険な事が分かる。
どのような行動を行えば良いのか、分からなかった。
しかし。
「いちのせっ」
クリスが呟いた名前。
それを聞いた瞬間には、動いていた。
「会いたい誰かがいるっ、そんな子供を放っておけるか!!」
今の彼は、仮面ライダーに変身していない。
だが。
「人命救助を最優先にしないとっいけないだろうがっ!」
それと同時だった。
『TACTICAL FINISH』
その音声が鳴り響き、ノイズを斬り裂く。
それに、驚いている間にも、ノイズは真っ二つに斬り裂かれる。
「今度は、間に合った」
それが、どういう意味か、分からない。
「君は」
「俺は、仮面ライダータイクーン」
「仮面ライダー」
その名に、聞き覚えはあった。
しかし、それが、なぜここに出てきたか、分からない。
「あなたに、何をやれば良いのか、分からなかったけど、今の行動で俺の行動は決まった。
だからこそ、これだけは忘れないで欲しい」
それと同時に、タイクーンは自然とその手に、緑色のカードを、ユウゴッドに渡す。
「力をどう使うかは自分で決めて欲しい。その先を間違えないように」
まるで、実体験のように、語ると共に、それと同時に、ユウゴッドは確かに受け取る。
同時に感じたのは、どこか暗い感情が、湧き上がりそうだった。
しかし、それは。
「力の使い方を誤らないように、刻み込む為か」
それと共に、ゆっくりと、そのカードを、セットする。
『ゴリラセンセイ!タイクーン!』『力だけでは変わらない。だからこそ、信じて欲しい。あなたが信じられる事を。それを信じて、力を使った時こそ、あなたは、仮面ライダーだ』
「・・・あぁ、そうだな」
それと共に、僅かに共闘しかしていない仮面ライダーの姿を思い出す。
「変身」『ガッチャーンコ!タイクーンユウゴッド!』
鳴り響く音声、その姿は、さながら肩を怒らせた野武士の如き屈強さを醸し出している。
大きくせり出した肩アーマーと、黒く長く強靭な機構が施されたマッシブな腕部が目を引く。
それと同時に、ノイズが再び迫る。
その形はまさしく芋虫を思わせる形であり、その口から、次々と小型のノイズを召喚する。
それに対して、ユウゴッドはすぐに構える。
『タイクーンユウゴッド!フィーバー!』
鳴り響く音声と同時に、その手には、身の丈を遙かに超える刀を手にする。
「一・刀・両・断!!!」
叫び声と同時に、迫るノイズを真っ二つに、全てを斬り裂く。
それと同時に爆散すると共に、聞こえる声。
振り返ると、そこには、クリスが既に目覚め、新たな姿へと変わっていた。
「なんだ、その姿は?」
「この姿?いや、仮面ライダーとしての姿だが」
「はぁ、あいつのか?にしては、なんというか、悪者っぽいな」
『「うっ」』
その瞬間、なぜか二つの声が重なった。
「とりあえず、あたしは、フィーネの奴に借りを返す、お前は」
「俺も、あいつに借りを返さないとな」
同時に、その姿を、ワイルドモードに変わる。
まるで、飛行機を思わせる姿へと変わると同時に、飛び立つ。
「・・・あいつのケミーって、確かゴリラだよな。飛行機要素はどこなんだ」
そんな疑問を余所に、クリスもまた、向かった。