歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

37 / 370
信じるユウゴッド

森の中で、ユウゴッドこと、六道士郎は目覚めた。

 

「ここはっ、気絶をしていたのかっ」

 

未だに全身に痛みがあるが、それでも、動くのには、問題なかった。

それと共に立ち上がると共に、周囲を見渡す。

 

「まさか、ここまでっ、早く行かないとっ」

 

それは、未だに戦いが終わっていない事を既に察していた。

この戦いで、間に合わなければ、多くの人が死ぬ。

それを直感で分かった彼は、すぐに向かおうとした。

だが、そんな時、彼が目にしたのは、1人の少女だった。

気絶しており、その身体は傷だらけである。

 

「あの子はッ、確か」

 

それは、ここに来る前に、共闘した少女。

名前を、クリスだと聞いたが、その詳しい事情を彼は知らない。

何やら事情があるとは聞いた。

 

「すぐに助けないとっ」

 

そうした時、ノイズが森を食い破りながら、向かっていた。

その巨体に対して、驚きを隠せずにいた。

それは、このまま放っておけば、危険な事が分かる。

どのような行動を行えば良いのか、分からなかった。

しかし。

 

「いちのせっ」

 

クリスが呟いた名前。

それを聞いた瞬間には、動いていた。

 

「会いたい誰かがいるっ、そんな子供を放っておけるか!!」

 

今の彼は、仮面ライダーに変身していない。

だが。

 

「人命救助を最優先にしないとっいけないだろうがっ!」

 

それと同時だった。

 

『TACTICAL FINISH』

 

その音声が鳴り響き、ノイズを斬り裂く。

それに、驚いている間にも、ノイズは真っ二つに斬り裂かれる。

 

「今度は、間に合った」

 

それが、どういう意味か、分からない。

 

「君は」

「俺は、仮面ライダータイクーン」

「仮面ライダー」

 

その名に、聞き覚えはあった。

しかし、それが、なぜここに出てきたか、分からない。

 

「あなたに、何をやれば良いのか、分からなかったけど、今の行動で俺の行動は決まった。

だからこそ、これだけは忘れないで欲しい」

 

それと同時に、タイクーンは自然とその手に、緑色のカードを、ユウゴッドに渡す。

 

「力をどう使うかは自分で決めて欲しい。その先を間違えないように」

 

まるで、実体験のように、語ると共に、それと同時に、ユウゴッドは確かに受け取る。

同時に感じたのは、どこか暗い感情が、湧き上がりそうだった。

しかし、それは。

 

「力の使い方を誤らないように、刻み込む為か」

 

それと共に、ゆっくりと、そのカードを、セットする。

 

『ゴリラセンセイ!タイクーン!』『力だけでは変わらない。だからこそ、信じて欲しい。あなたが信じられる事を。それを信じて、力を使った時こそ、あなたは、仮面ライダーだ』

「・・・あぁ、そうだな」

 

それと共に、僅かに共闘しかしていない仮面ライダーの姿を思い出す。

 

「変身」『ガッチャーンコ!タイクーンユウゴッド!』

 

鳴り響く音声、その姿は、さながら肩を怒らせた野武士の如き屈強さを醸し出している。

大きくせり出した肩アーマーと、黒く長く強靭な機構が施されたマッシブな腕部が目を引く。

それと同時に、ノイズが再び迫る。

その形はまさしく芋虫を思わせる形であり、その口から、次々と小型のノイズを召喚する。

それに対して、ユウゴッドはすぐに構える。

 

『タイクーンユウゴッド!フィーバー!』

 

鳴り響く音声と同時に、その手には、身の丈を遙かに超える刀を手にする。

 

「一・刀・両・断!!!」

 

叫び声と同時に、迫るノイズを真っ二つに、全てを斬り裂く。

それと同時に爆散すると共に、聞こえる声。

振り返ると、そこには、クリスが既に目覚め、新たな姿へと変わっていた。

 

「なんだ、その姿は?」

「この姿?いや、仮面ライダーとしての姿だが」

「はぁ、あいつのか?にしては、なんというか、悪者っぽいな」

『「うっ」』

 

その瞬間、なぜか二つの声が重なった。

 

「とりあえず、あたしは、フィーネの奴に借りを返す、お前は」

「俺も、あいつに借りを返さないとな」

 

同時に、その姿を、ワイルドモードに変わる。

まるで、飛行機を思わせる姿へと変わると同時に、飛び立つ。

 

「・・・あいつのケミーって、確かゴリラだよな。飛行機要素はどこなんだ」

 

そんな疑問を余所に、クリスもまた、向かった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。