歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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未知のエメラルダン

「っ」

 

眼前にいるガッチャード。

そのガッチャードと戦う前に自身を圧倒したギーツと名乗る存在。

そんな二つの存在が、目の前で合体した事。

それにはエメラルダンは、困惑を隠せなかった。

 

「だがっ」

 

それでも、エメラルダンは、そのまま自身と融合させたソロモンの杖を操作すると共に、その手を構える。

同時に、エメラルダンの周囲には、ノイズが現れる。

それは、その場だけではなく、周囲に。

どのような行動をしても、対応出来るように。

それらのノイズは、そのまま身体を槍のように変形させると共に、ガッチャードに向かって、穿つ。

 

「ふっ」

 

それらの攻撃を前にしても、ガッチャードは、むしろ余裕の笑みを浮かべた。

仮面で隠れ、その素顔が見えないはずだが、エメラルダンは確かに感じ取った。

同時にガッチャードもまた、両手を構えた。

すると、ガッチャードの手元には、ガッチャードが愛用している武器であるガッチャージガン。

そして、ギーツが使った武器であるマグナムシューター40Xによく似た武器、ギーツバスターQB9を同時に構え、引き金を引く。

それらの銃弾は、ガッチャードに向かって行ったノイズを撃ち抜く。

 

「どうなってっいるんだっ」

 

ノイズは、そのまま、消し飛ばされた物。

遠くへと吹き飛ばされた物。

様々だった。

目の前にいるガッチャードに対して、恐怖を覚えたエメラルダンは、無作為にノイズを呼び出し続けた。

 

「よっと」

 

そう困惑している間にも、ガッチャードは既に次の動作を行っていた。

それは、手に持っていたガッチャージガンを、ギーツバスターQB9のマガジン部分に接続する。

 

『GatchardBOOSTER!BOOST TACTICAL IMPACT』

 

それと同時に、エメラルダンは目を見開く。

同時に、ガッチャードの引き金を引くと共に、エメラルダンが目の前に迫った銃弾に、吹き飛ばされる。

 

「ぐっ」

 

その身体を構成するノイズの鎧によって、ダメージは最小限に抑えられた。

だが、吹き飛ばされた先には。

 

「なっ、ぐぅ」「フィーネっ」

 

そこに立っていたフィーネを巻き込んで、吹き飛ばされてしまう。

ダメージは2人共、特にはなかった。

だが、それと共にガッチャードが、そのまま前に立つ。

 

「まだ、立てるか」

 

ガッチャードが問いかけた人物。

エメラルダンは、その人物に目を向ける。

 

「立花っ響っ」

 

それは、シンフォギア奏者の1人であり、この戦いでも大きな存在であった。

既にフィーネとの戦いで、殺されたと思われたその人物がそこにいた。

 

「皆の声が聞こえてるならっ」

 

それと共に、立花は手を力強く握り締める。

そして、それを、ガッチャードは、掴む。

互いに、その目を見ると共に、立花は立ち上がる。

 

「皆が歌っている」

「あぁ、皆が、願っている」

「頑張れる!」

「何度だって、立ち上がれる」

「戦える!」

 

2人の声が重なると同時に、立花を中心に、光の柱が現れる。

それと共に、その姿は大きく変わる。

それは、これまでのシンフォギアとは違う。

まるで、天使を思わせる鎧。

新たなシンフォギアであった。

 

「「っ」」

 

それには、フィーネも、エメラルダンも目を見開いて、驚く。

 

「ここでっ奴を潰す!」

 

そのフィーネの言葉に従うようにエメラルダンもまた、すぐに動き出した。

だが、それよりも早く動いたのは、ガッチャード達だった。

ガッチャードは、その姿をワイルドモードへと変わる。

白い飛蝗へと変わったガッチャードは、そのまま跳び上がり、同時に、エメラルダンに蹴り上げる。

そして、着地に合わせるようにフィーネを回し蹴りを放つ。

 

「ちぃ!」

「はああぁぁぁ!!」

 

回し蹴りを喰らうと共に吹き飛ばされた先で、既に立花が、その拳を振るった。

すぐに防御を行ったが、それを受け止めるのが精一杯だった。

そして、その攻撃は、そのままガッチャードによって吹き飛ばされたエメラルダンを巻き込んで、地面へと激突する。

 

「ぐっ、どうなっているんだっフィーネ!」

「分からんっ、あれは、私が造り出したシンフォギアなのかっ、私が知っているガッチャードドライバーなのかっ!」

 

それは、エメラルダンがこれまで目にしていたフィーネにはなかった困惑した表情。

だからこそ、エメラルダンは、何かが崩れそうになった。

 

「言っただろ、ここからが、いや、この場合は少し違うな」

 

同時にガッチャードは、笑みを浮かべた。

それと共に見つめた先。

そこからガッチャード側には3人の、立花側には2人が。

各々が集っていた。

 

「ここからが、俺達のハイライトだ」

 

その宣言を確かに言った。

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