雪音さんから招待を受けた学園祭。
普段、立花さん達が通っているリディアン女子学園という事で、俺は緊張をしていた。
していたのだが。
「まさか、迷子になるとは」
なぜか、待ち合わせ場所にいない雪音さんだが、未だに来ていない。
「雪音さん、どこにいるんだよ」
「……今、雪音さんって言った」
「うわっと」
俺がそうしていると、何やら、声をかけられた。
思わず、俺が振り返ると、そこには、2人の少女がいた。
「君達は」
「……えっとぉ、その、来年、この学校に入学しようと思って、見学しに来たんデス!」
「……雪音さんとは、少し知り合い」
「そうなの!」
これは、驚きだ。
まさか、雪音さんに、知り合いがいたなんて。
あれ、待てよ、確か、雪音さんって、ずっとフィーネと一緒にいて、知り合いなんて、いたのか?
それに、どこかで見た事があるような。
「うぅん、ねぇ、君達、俺とどっかで会った事ある?」
「んっ、いいえ、知らないデスよ、けど、あなたの声、どっかで聞いた事があるような?」
「じっー」
「んんっ」
もしかしたら、仮面ライダーの声だとバレるかもしれない。
どうしたら良いのか迷っていると、ふと、露店にある店に目を見る。
同時に、少女も、それを一瞬だけ、見る。
「食べる?」
「いいデスか!」
「切ちゃん」
俺の一言に対して、切ちゃんと呼ばれた子は目を輝かせる。
「別に良いよ、丁度知り合いから、半額券をもらったから」
「ならば、このうまいもんマップも制覇するデス!」
「それは、幾ら何でも、無理かな」
結構明るい子だなと思いながらも苦笑いをする。
「まぁ、俺も雪音さん達と合流するつもりだったからね、その間だけでもね」
「……それでは、その間だけでも」
そうして、俺達は二人と共に、雪音さんを探す為に歩き回る事にした。
すると、目の前には、何かの屋台が沢山並んでおり、そこで焼きそばやたこ焼き等の食べ物を売っているのが見える。
その間、買った物を受け取ると共に、二人は美味しそうに食べている。
「美味しいデス! 一ノ瀬さん」 「うん、美味いね」 「はい、とてもおいしいです」
その言葉を聞きながら俺は思う。 今、この状況を雪音さん達が見たら何と言うだろうか。
そんな事を考えていると、見覚えのある人影が。
「あっあれって、雪音さん?」「でっデデース!!」「本当に?」
二人が驚く声を上げつつも、俺はそれに気付くと同時に、声を掛けようとした。
「おぉ「タイムデス!」「待って」うわっと」
だが、それを二人によって、止められる。
俺はそのまま、壁側に隠れたんだ。
「えっ、うわっと、どうしたんだ?」
いきなり、俺を連れて、隠れた事で、困惑する。
「いや、その、なんというか、緊張してしまったというか」
「いきなり会うのは、その、心の準備が出来ていないといいますか」
そして、二人はそんな事を言い出す。
あーそういうことなのか? でもなぁ、この場を離れるわけにもいかないしなぁ。
そう考えていると、会話が聞こえるが、何か、音楽大会が行われるようだが。
「これだね」「これデース!」「んっ?」
何が、どうなっているのか分からず、俺は、そのまま二人に引っ張られる形で、ついていく事になった。
そうして、会場に辿り着くと、既に雪音さんが歌っていた。
会場は、雪音さんの歌声に歓声をあげている。
俺もまた、聞いていると、二人は、そのまま会場へと向かった。
「チャンピオンに──」「挑戦デェスッ!!」
「えっと、これはまた」
俺が知らない所で、よく分からない状況になっているが、一体。