「・・・まったく、お前は、なんで、こういう無茶ばかりをする」
「ごめん」
そう言いながらも、俺は現状の自分の身体の説明をキャロルが言ってくれた。
立花さんとの、絶唱によって、俺の身体は現状、ボロボロとなっている。
だからこそ、仮面ライダーに変身するのは、かなり制限されている。
「・・・とりあえず、お前をしばらく、仮面ライダーにしない為に、ケミーとガッチャードライバーを取り上げる」
「えっ、いや、それは」
「これを持っていると、お前は、すぐにでも変身をする。自分を大切にしない奴が、ケミーが力を貸してくれると思うか」
そのキャロルの言葉が、俺に突き刺さる。
「・・・分かった。身体が回復するまでは、少し休んでおくよ」
「そうしておけ、何かあれば、連絡しろ」
そうして、俺は、そのまま家から出て行く。
特にやる事もなく、買い物をする用事もない。
普段ならば、いつも忙しかった事もあるが、今は、どこか寂しい気持ちがある。
「ケミーと一緒にいるのが、当たり前になってしまっていたからな」
既にケミーは、俺にとっては当たり前の存在。
それがいなくなるのが、寂しくて仕方ない。
そんな考えと共に、俺は、ふと、空を見たくなった。
「やる事は、既に分かっているからな」
月の欠片を、どうにかする方法。
それは、今の俺には分からない。
だけど、もしもそれを行う事が出来る可能性が、あの時に見たゴッドキングオージャーであれば、可能性はある。
問題は、それをどうやって実現するかだ。
「・・・もう、立花さんには頼れないから」
彼女を、犠牲にする事は出来ない。
「んっ、あれ、もしかして一ノ瀬さん?」
「えっ、あれ、立花さんに、小日向さん?」
そこには、偶然なのか、2人がいた。
「うわぁ、凄い偶然!というよりも、1人なんですか?」
「まぁな、少し嫌な事があったから、気晴らしにね、そんな大した事はないから」
この事は、なるべく話さないべきだろう。
落ち着きながらも、俺は、それと共に窓の外を見る。
変わらない景色があるだろう。
そう思っていた。
だが、俺は、思わず目を見開いた。
「ノイズっ」
「っ」
俺は、すぐに、懐に手を伸ばす。
だが、そこには、ガッチャードライバーとケミーはなかった。
「ぐっ」
癖だった。
しかし、俺は冷静に、見つめる。
「ノイズは、まだこっちを襲わない。すぐにでも避難しないと」
「けど、まだ、他の人達がっ」
「俺もすぐに呼びかける!」
それと共に、俺は、すぐに走り出す。
例え、今は、ケミー達がいなくても、俺に出来る事をしなければならない。
そのまま、俺は、スマホを取りだし、キャロルに電話する。
「キャロル!大変だっ、スカイタワーにっ、ノイズが出たっ」
『お前っ、どんなに言っても仮面ライダーにはさせるつもりはないぞ』
「そのスカイタワーの中に、俺は今、いるんだっ」
『ちっ、仕方ないっ、だったら、少し待てっ、さすがに転移には時間がかかるっ』
それと共に、キャロルはすぐに電話を切る。
あとは、すぐに合流しなければ。
そう、考えていると、次々と爆発していく。
すると、その爆発の衝撃を見ると、そこには、小日向さんが手を伸ばしていた。
「これって、一体っ」
「一ノ瀬さんっ、響がっ」
その言葉と共に、後ろから感じた感覚。
それを、小日向さんから守るようにする。
同時に起こったのは爆風。
その時、何が起きたのか、俺には分からなかった。