先日の、フィーネのスカイタワー襲撃によって、多くの犠牲者が出た。
それは、立花にとっては、親友である小日向と一ノ瀬も含まれていた。
意気消沈している最中、二課に、ある情報が舞い降りた。
それは、小日向が持っていたスマホが一定の速度で移動していた事。
それは、スカイタワーから離れており、普通ならばあり得ない。
だからこそ、分かる事として。
「おそらくは、未来君も、一ノ瀬君もフィーネによって、連れて行かれたんだろう」
一ノ瀬と小日向が誘拐された。
だが、それは同時に2人は生きている事を示している。
「本当ですか、師匠!」「っ」
それに対して、立花は、目を見開いて、嬉しそうにする。
それと共に、雪音もまた、安堵した様子だった。
「まったく、お気楽な物だな」
「何者だ!」
突然の声、それと共に、翼は警戒するように睨む。
「安心しろ、彼女は協力者だ」
「協力者って」
「こっちも、さっさと解決して貰わないと困るからな」
同時に、そこに現れた女性。
その女性には、見覚えがあった。
「えっと、確かキャロルさんだったよね、仮面ライダーと一緒にいた」
「あぁ、そうだな、お前のせいで、こっちの戦力はしばらく使えなくなったからな」
キャロルは、そのまま呆れながら、立花に向けて言う。
それと共に、思い出すのは、彼女自身と共鳴するように苦しんだ仮面ライダーの姿。
「仮面ライダーさんは、今は」
「しばらくは戦えないだろうな、おかげでケミー集めに苦労するよ」
「そうですか」
同時に、立花は、落ち込むように俯く。
「こちらとしては、奴らにこれ以上、好きに暴れられたら困るからな。手を貸してやる」
それと共に、キャロルが投げたのは、カードケース。
「これは一体って、うわぁ!」『ホッパァ!』
気になった立花は、そのままカードケースを開くと、そこから飛びだしたのは、ホッパー1だった。
「これはケミーなのか」
「あぁ、これまで仮面ライダーが集めたケミーだ。
お前達シンフォギアは、ケミーと共鳴すれば力を使えるんだろ。
ならば、それで戦力を増強しろ」
「それは、助かるが、なぜ、そこまで」
「言っただろ、こっちは動ける戦力がいない。だったら、他の所から調達するしかないだろ」
それだけ言い、キャロルは、そのまま懐から取り出したカードをゆっくりと周囲を見つめる。
「1、2、3、4、5、6、7。残り13か」
「13?それは一体、どういう数字なんだ?」
キャロルはそのまま言った一言に、風鳴は尋ねる。
だが、それに答えたのは、立花だった。
「もしかして、あのゴッドキングオージャーの事ですか!!」
「ごっど?なんだ、それは」
「えっと、実は、あの絶唱の時に、ウォズさんって言う人が教えてくれたんです。なんでも月の欠片を破壊する可能性がある力だって」
「なんだと!?」
それには、その場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「それは、信用出来るのか?」
「お前らも既にその力の一端は見ただろ、このカードは、どういう訳か、私達の常識を遙かに超える何かがある」
「そんな、出来るかどうか、分からない事を信じろと」
「さぁな、他の案がない以上は、妥協案としては、丁度良いぐらいの認識でしかない」
それと共に、キャロルは、そのまま去ろうとする。
「それじゃ、私はこれで帰らせて貰う。こっちもこっちで、仕事があるからな」
「あっ」
そのまま、キャロルの姿は、瞬く間に消えてしまう。
「仮面ライダーさん、大丈夫なのかな」
「・・・今は、信じるしかないだろう」
その中で、ただ1人、仮面ライダーの正体を知る弦十郎は、ただ頷くしかできなかった。