フィーネという組織の目的を知る事が出来た。
捕虜という事で、それを監視する人物もいた。
その中には、学園祭で会った暁さんと月読さん。
俺と同じようにガッチャードライバーの持ち主である関流とファイクからも、話を聞いた。
そこから、俺はこの組織の歪さも、理解出来た。
「だけど、このままじゃ、たぶん、世界は救えない」
話を聞いている限りでも、おそらくは、この先で行おうとした作戦。
その詳細は、捕虜である俺には、分からない。
しかし、そんな俺でも、このまま、進めば、きっと多くの犠牲者が出る。
「・・・だけど」
それと共に、俺の脳裏には、とある事だった。
ゴッドキングオージャー。
それに乗り込むのに、必要な人数は20人。
もしも、ここにいるメンバーも含めれば、ゴッドキングオージャーに乗るパイロットが一気に増えるかもしれない。
「けど、どうすれば、良いのかなぁ」
そう考えている時だった。
俺の元に、1人の男が来た。
「・・・」
「これは、ファイクさんか、何か用か?」
俺はそのまま、部屋に入ってきたファイクに向かって、目を向ける。
それは、何か疑問があり、それを告げるように、向ける。
「君は、一体何者だ」
「何者って、言われても、俺は本当にどこにでもいる高校生だけど」
そう、俺は、特に変わらない笑みで、答える。
「こう見えて、自分はフリージャーナリストとして様々な人間と会ってきた。だからこそ、ある程度だったら、その人の本質が分かる。だけど、君はまるで分からない」
「分からないって」
その一言はさすがに俺は首を傾げた。
「この状況、普通ならば、恐怖して、混乱するはずだ。なのに、まるで恐怖せずに、別の事を考える。それ程の余裕を、なぜ、出せるんだ」
「恐怖と言われても、ファイクさんも知っているはずだ、俺がいたあの街は、他の所に比べてもノイズが出現しやすい。だから、こういう場でも落ち着けるように自然となっていったんだ。何よりも、それぐらいないと、彼女達と関われないだろう」
「彼女達とは、もしかして、立花響と雪音クリスか」
「まぁ、そうなるな」
「君は、あの2人の事が好きなのか、恋愛的な意味で」
「・・・恋愛的な意味で」
その一言で、俺は首を傾げた。
その質問をされたのは、初めてだ。
恋愛的な意味で、俺は考えた事はなかった。
「・・・まぁ良いだろう。シンフォギア装者と関わっていた君だからこそだろう」
そう、少しは納得したような言葉だった。
だが、そう考えていると、何やら警報が鳴り響いた。
「なんだ?」
「君は、そこにいてくれ」
それと共に、ファイクさんは、出て行く。
そして、この警報の最中、どのような戦いが行われたのか、俺には分からない。
だけど、それが、後に大きな転機が訪れる事は、知らなかった。