一ノ瀬が、感じ取った警報。
それは、フィーネが動きを見せた海上へ、現れた大型飛行船が何かをしようと見せたところで、アメリカ政府から派遣された海軍が、彼らへ攻撃を加えようとかしていた。
だが、それは、ノイズを呼び出す事が出来るウィル博士によって、簡単に返り討ちにしていく。
それは、あまりにも力の差が大きすぎた。
その光景を見ていた、調は、思わず手を強く握る。
「これは、過剰防衛じゃないのかしら?」
そう、諸干は、ウィル博士に対して、問いかける。
「過剰?こちらの戦力はたったこれだけ。
ならば、我々は、力の限りで対抗するのは、当たり前じゃないですか」
「・・・えぇ、そうね」
そのウィル博士の言葉に対して、マリアは操縦桿を握りながらも返答する。
「そうか、だったら、既に決まったな」
「なっ」
その会話を後ろから聞いていた関流が既に走り始めた。
それは、ヘリの出入り口であった。
「何をしているんですか」
「決まっているだろ、あれらを止めるんだよ!」
「なっ、また、勝手な行動をっ」
「俺は、フィーネは世界を救う為に行動していると聞いた。だから、協力した。
だけど、こんなの、誰も救っていないだろうが!」
「短慮な考えですね、それでは、より多くの人を救う事は出来ませんよ」
「短慮で結構だ!救える人間を数でしか考えられないようなやり方は、俺はしたくない!
何よりも、目の前で苦しんでいる人がいて、助けない奴が、多くの人を助ける訳ないだろ!!」
同時に関流は、そのまま飛びだした。
その腰にはガッチャードライバーが既にあり、そのまま装填してく。
『ガッチャーンコ!マッドX!』
鳴り響く音声と共に、そのまま地上へと降り立ったシークンは、そのまま近くにいたノイズを蹴り上げる。
ノイズもまた、シークンの存在に気づいたように、次々と襲い掛かる。
「あの不良野郎に続き、また裏切り者がっ出たか!」
「裏切りじゃないよ、あの人がやろうとした事は、私達がやろうとしている事と変わりないから」
同時に月読もまた、覚悟を決めたように飛び出す。
「なっ、調」
「・・・本当にね、虐殺を見過ごす事は、さすがに看破は出来ないわ」
それに続くように諸干もまた、同時に飛び降りる。
「調っ」
それに続くように、切歌もまた、飛び出す。
「やはり、こうなってしまったのかっ」
「計画が、あと少しだったのにっ、なぜ、誰も彼もが、こんな事にっ!」
そう、ウィル博士が近くにある物に八つ当たりしながらも、次の行動を行っていた。
「何をしているのですか、ウィル博士」
「既に出し惜しみをしている場合じゃないのでね、とっておきの彼女に頼る事にしました」
それと共に、ウィルが、取り出したのはケミーカードだった。
「あなた、何をするつもりなの!」
「くくっ、ケミーは悪意に触れたら危うい存在。だが、同時に純粋な善意と合わせたらより強い力を発揮する」
「それは、諸干さんのケミー」
そうしているとウィル博士が取り出したのは『ミテミラー』。
そして、フィーネが所有するケミーの中でも、最も強力なケミーである『エクシードファイター』。
「何をするつもりだ」
「この状況をひっくり返すとっておきの人物、それは勿論、愛を持つ彼女ですよ」
同時に、ウィル博士は、そのままとある部屋へと入る。
何をするつもりか、困惑を余所に、その正体が見えた。
「なっ」
既に飛行船から降下している存在。
同時に見れば、そこにいたのは、小日向未来であった。
そんな彼女が身に纏っているのは、紫のシンフォギア。
「まさかっ、あれは神獣鏡っ」
「それだけじゃない、あれらは、もしかしてケミー」
「えぇ、勿論」
それと共にウィル博士は笑みを浮かべる。
「シンフォギアの適合係数は三種類。
先天的な適性を訓練によって恒常的に伸ばした第一種。
先天的な適性を、訓練と投薬によって時限的に引き上げた第二種。
事故による融合体としてシンフォギア装者となった後、訓練でも投薬でもなく、奇跡的に必要適合係数をむしり取った第三種」
「それが、一体どうしたのよ」
「ケミーは、人体と融合する事も可能となっています。つまりは、ケミーはシンフォギアと近い性質を持っています。だけど、それを最大限発揮するには、ガッチャードライバーなど。だが!」
それと共に、小日向の姿は、シンフォギアとガッチャードライバーの装着者の中間のような姿。
「私は、新たな第四種!先天的な適正と投薬、そして不足している適合係数をケミーで補う事を見つけ出した!!」
「っ」
それには、驚きを隠せなかった。
「最も、これが可能なのは強い感情が必要になりますがね、何よりも、これを可能にするのは、私だけですが」
「・・・本当に、嫌な奴だ」
そうしている間にも、船上での戦闘は、さらに大きくなる出来事が起きた。
「なっ」
それは、小日向未来の前に現れたのは、立花響。
その登場は多少の驚きはあった。
だが、何よりもウィル博士が驚きを隠せなかったのは、その姿だった。
従来のギアとは、形状が異なる。
それまで、彼女が露出していた部分には、新たなアーマーが装着していた。
何よりも、その頭にはゴーグルがあり、その姿には、彼らには見覚えがあった。
「まさかっ、あいつもなったというのかっ第四種にっ」
「それだけじゃないっ、あの姿は」
「仮面ライダー」