「という訳で、改めての紹介する。彼こそがこれまで極秘だが協力してくれたガッチャードライバーの持ち主の1人である仮面ライダーこと一ノ瀬君と、彼と共に行動しているキャロル君だ」
「という事で、改めてよろしくお願いします!」「・・・」
そう、弦十郎さんがわざわざ歓迎会を開いてくれた。
今回の、フロンティア事変の1件もあり、今後の多くの事件に対処する為に、俺達にも新しく設立する部隊の一員になって欲しいという要請があった。
特に拒否する理由はなかったが、キャロルが組織に入るつもりはなかったので、あくまでも外部協力者という位置付けになった。
それまでは良かったのだが。
「あぁ、えっと」
「あはははぁ」
何やらかなりピリピリとした雰囲気であった。
「これって、どういう状況なんでしょうか、弦十郎さん」
「うむ、まぁ、あれだ、青春としか言えないな」
「んっ?」
俺は思わず首を傾げる。
見ると、立花さんは何やら腕を組んでおり、雪音さんとキャロルはなぜか睨み合っている。
ここは。
「これって、どういう状況なんでしょうか、風鳴さん」
「私に聞くか?」
今の状況であまり巻き込まれない位置にいる風鳴さんに話を聞く事にした。
それに対して、風鳴さんも、腕を組む。
「それが私にも分からないんだ。雪音は何やらフロンティア事変の後に、何やら床に転がって悶えていたようだが」
床に転がって悶える。
それに関連するような出来事が果たしてあったのだろうか。
俺はそう、疑問に首を傾げる。
同時に、フロンティアで再会した時の出来事を思い出す。
「床に転がって悶える。あぁ、もしかしてあ「お前は余計な事を言うんじゃない!」アウチッ」
そのまま、雪音さんに突っ込みと共に吹き飛ばされる。
「えぇ、クリスちゃん、その一ノ瀬君と何があったの」
「お前は余計な事を言うな」
雪音さんは、そのまま顔を覆い隠す。
「あの時はっ、死ぬ気だったから、後悔しないようにやったのに」
「はっ、小娘が調子に乗るからだ」
「あぁ、というよりもお前は確か、仮面ライダーの時は大人だったけど、その子供の姿が本来の姿だったのか!」
「ハッ、どうだろうな」
それと共に、キャロルと雪音さんは喧嘩を始める。
さすがに、口喧嘩だけで留まっている様子ではあるので、なんとか大丈夫だと思うけど。
「あぁ、そう言えば聞きたい事があった」
そう、キャロルは、そのまま弦十郎さんに目を向ける。
「んっ、どうしたんだ?」
「回収していたソロモンの杖はどうしたんだ?あれは既に機能はほとんどないと思うが」
「あぁ、だが完全聖遺物である事は変わりないからな、一応、後日は輸送される予定だが」
「少しだけ研究したい所だがな、それにしても」
それと共にキャロルは、腕を組む。
「それを盗むような奴がいなければ良いがな」