あの時、仮面ライダーに助けられた立花響は、そのまま一緒に来た風鳴翼と共に、とある場所へと向かった。
彼女達が向かった先は、彼女が通っているリディアン学園であり、そこに辿り着くと共に、彼女はこれまでの事を説明されていく。
「あの、それで、このケミーという子と、仮面ライダーも、関係しているんですか?」
だからこそ、響はその疑問をぶつけた。
それに対して、少し間を空いたが。
「私達自身も、未だにその正体の詳細は分からない。
現在、分かっている事としては、彼らは、そのケミーという存在から力を借りる事で、ノイズに対抗出来るという事だけだ」
「彼ら?
それって、もしかして、仮面ライダー以外にもいるんですか!」
それに対して、響は驚いたように目を見開く。
「仮面ライダーという名前自体は、私達も知らない。彼がなぜ仮面ライダーと名乗るのかは分からない。
だが、我々は彼らが使うドライバーの使用者を、ガッチャードと呼ぶ事にしている」
「それじゃ、あの人は」
「今後は、仮面ライダーというコードネームで呼んでいる。俺達としても、協力をして欲しい人物ではあるが」
「ノイズを倒した後に、こうやって、すぐに転移しちゃうのよねぇ」
そう、司令である風鳴弦十郎は呟きながら、それを補足するように櫻井了子も話す。
「あのテレポート自体は、彼の意思というよりも、おそらくは彼のバックアップをしている組織が関係していると予測しか出来ないからな」
「そうなんですか」
「何、これから何度も話す機会はある。根気よく話せば、なんとかなる。幸い、彼もまた人々を守る為に戦っている。ならば、志は同じはずだ」
「そうですね、それだったら、良かったです」
それに響は安堵するように言う。
「それにしても、このケミーだったかしら?なかなかに面白いわねぇ。カードの中に封じ込められているとは聞いたけど、一体どういう仕組みなのか、ちょっと触らせてくれないかしら」
そう、レンキングロボに了子は手を伸ばそうとしたが、それを拒否するように響の中に隠れる。
「どうやら、嫌われているようねぇ」
「あははぁ、あれ?」
そうして、響が苦笑いをしている時だった。
それは、仏頂面で、その場で立っている翼だった。
「・・・何かしら?」
「あの、翼さん、その、もしかして、その子、翼さんのケミーですか?」
「ケミー?何を言っているの、あなたは」
そう、翼が呟くと共に、その肩に何かいる事に気づく。
『あっぱれ!!』
「なっ、何時の間に!」
そこにいたのは、侍。
侍の絵が描かれたカードであり、その特徴から、侍のケミーカードである事はすぐに分かった。
「そう言えば、仮面ライダーが言っていました。そのケミーは、私達の歌に惹かれたって」
「へぇ、そうなんだ」
それに対して、櫻井了子は笑みを浮かべる。
「シンフォギアから出る歌が、この子達が引き寄せる。
それが分かったんだったら、たぶんだけど、今後も出てくるかもしれないわね」
「出てくるって、その仮面ライダー以外にも、ガッチャード?っているんですか?」
「未だに正体が分からない。
だが、おそらくは、今後も現れる可能性が高い以上は「私が捕まえます」翼」
それを遮ったのは、翼だった。
「これで、失礼します」
それと共に翼はその場から出て行こうとする。
『あっぱれあっぱれ!』
「・・・」
そんな翼に、アッパレブシドーも、ついていった。
「これから、大丈夫なのかなぁ」
それと共に、響もまた、不安が過ったように声に出して、言ってしまう。