歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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異常な善意

謎のゴージャスなライダーと名乗るカグヤを連れて、俺達は、そのままS.O.N.G.へと連れてきた。

さすがに、今回の騒動に関係していると、本人が言った事もあり、

 

「それで、君が、今回の騒動に関係しているというのは、本当なのか」

「あぁ、勿論。何よりも、このままではこちらの世界も危険だからな」

「どういう意味なんだ?」

 

俺達の疑問に対して、バトラーと名乗る人物が前に出ると、何時の間にか手元にあるタブレットを操作を行った。

 

「究極の善の存在と言われている仮面ライダー、ゼイン。

善意から生まれた人工知能「ゼイン」をその身に宿す仮面ライダーであり、全ての悪を根絶するために全てのライダーの力を併せ持つ存在です」

「いきなり、とんでもない言葉が出てきたな」

「まぁ、このカグヤ様よりも、劣っているがな」

「だけど、なんだか、少し聞く限りだと、悪い奴には聞こえないけど」

「・・・あぁ、だが実際に奴は、奴自身の世界において、恐ろしい事を企んでいる。そして、この世界において、奴はそれを行う以前にシミュレーターとして、行うつもりだ」

「シミュレーター?」

 

俺達は、思わず首を傾げる。

 

「ゼインは、他の世界にはないフォニックゲインによって起きる現象、そしてテレパシーによる意思疎通。それらを見つける為に、この世界に来訪した」

「ちょっと待て、それとなんで、様々な世界から脅威が来る事の理由になるんだ」

「おそらくは、ゼインが計算し、最も効率が良かったのでしょう」

「そんな事で」

 

その言葉に、俺達は驚きを隠せなかった。

 

「さすがに見逃せなかったからな。そして、残念ながら、このカグヤ様でも倒せるかどうか未知数な相手。ならば、奴にとっても未知数な力でぶつける事を考えた」

「どういう事なんだ?」

 

この世界における未知数とは一体なんなんだ?

 

「まずは、お前の持つガッチャードの力、そしてギーツの力を、奴はまだ取り込めていない。そんな二つの力を持つお前は、まさしく他の世界にはない切札と言える」

「そっそうなのか」

「だとしたら、俺達がこの世界に呼ばれた理由は何なんだ?」

 

そう尋ねたのは、志村さんだった。

確かに、先程の話から聞けば、志村さん達が呼ばれた理由は分からない。

 

「お前達は、数多くの世界、正史となる歴史から分岐した事で誕生した仮面ライダーだ。それらの仮面ライダーは、ゼインにとっても予測は出来ない相手だ。

そんな力を、ガッチャードに集結させれば、勝てる可能性があるという訳だ」

「そうなのか、だけど、だったら、すぐに集められないのか?」

「それが、難しい所なんです」

 

そう言うと、バトラーさんが呟く。

 

「他の世界から、仮面ライダーを呼ぶ為のオーロラカーテンシステムが、ゼインによって、妨害されてしまっています。なので、呼び出せるライダーには制限がありますので」

「結局の所、そのゼインをどうにかしないといけない、という事なのか」」

 

未だに、事件の終わりは見えず、不安に覚える。

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