ゼインという脅威を前にして、俺達は、今後の動きを話す事になった。
「まず、そのゼインは、まだこちらの世界に来ていないのか?」
「あぁ、それはまだない。というよりも、おそらくはこの世界にゼイン本体は来れないと考えて良いだろう」
「どういう事なんだ?」
これまでの話を考えれば、ゼインが直接来ると思っていたのだが、カグヤからの一言で、それは否定された。
「ゼインは、今、自分の世界における戦いを行っている」
「自分の世界での戦い?」
それが一体何なのか分からないが。
「だからこそ、ゼインは、こちらの世界で、新たな自分の肉体を探していると、考えても良いでしょう。
そして、現状、各地で暴れている怪人達の目的も、おそらくは自身の力を再現する為のドライバーを開発する為の行動でしょう」
「だけど、ゼインって、様々なライダーの力を持っているんだろ、だったら、この世界にそのまま移動して、すぐに作れば良いんじゃないのか?」
「それだけ、奴の、今、戦っている奴らは厄介だという事だ」
一体、どのような敵と戦っているのか、気になる所だけど。
「ならば、今、俺達が行うべきなのは、そのゼインをこちらの世界に現れるのを阻止する事なのか?」
「そうなるな、まぁ、こちらが先手を取るのはかなり難しいと思うがな」
「一体、どうしてなんだ?」
「・・・もしかして、ゼロワンのデータもあるのか?」
「ゼロワン?」
ここに来て、新たなライダーの名前が出てきた。
「簡単に言いますと、人工知能を持つロボット、ヒューマギアが存在する世界のライダーです。そのライダーのゼロワンは、ゼインのモデルとなったゼアの力を借りて、戦っていました」
「ゼインのモデルって事は、正義のライダー達が力を合わせた結果という事なのか?」
「元々、ゼインもまた、人々を守る目的で造られました。ですが、行き過ぎた正義の暴走でしょう」
それを聞くと、悲しい話だ。
けど、その脅威がある以上、今は、これをなんとかしなければならない。
「そして、ゼアの時でも人間を遙かに超える予測が可能となっており、後継モデルであるゼインは時空を越えて予測も可能となっています」
「なっ、それって、かなりヤバいじゃないかよ」
「だからこそ、予測を超えた力の為の行動です」
「・・・それで、君達が予測するゼインの次の襲撃場所は」
そうしていると、何やら警報が鳴り始める。
「これは、緊急要請ですっ、場所は永田町最深部の特別電算室からっ!」
「まさか、あそこかっ」
「どこだ?」
俺は思わず首を傾げる。
「確か、以前、デュランダルを輸送しようとした場所ですよね、なんで、あそこに?」
「記憶の遺跡と呼ばれる程の情報量がある場所だ。
もしかしたら、ゼインは、それを狙って、行動したのかっ」
「映像、届きましたがっこれは」
それと共に、映し出されたのは、戦いの風景だった。
襲撃を受けてか、炎が舞い上がっていた。
だが、それだけではなかった。
そこには青いマフラーをした仮面ライダーと、ロボットを思わせるライダー。
2人のライダーが、おそらくは襲撃したと思われる集団と戦っていた。
「彼らは」
「あちらは仮面ライダーWの弟子である仮面ライダーナスカ、もう片方は未来の技術で誕生した新たなオーズ仮面ライダーニューズですね」
「という事は、彼らもこの危機で呼ばれたライダーか、とにかく急がなければならない」
それと共に、俺達は急いで向かう事になった。
その最中カグヤは。
「ナスカとニューズ、丁度良いかもしれないな」