「ここが、そうなのか」
そう言いながら、転移した先を見て、俺達は思わず呟いてしまった。
なぜならば、以前マリアさん達の面会の為に来た際の刑務所とは、大きく異なっていたからだ。
それを、あえて一言で表すならば、巨大ロボット。
「あの、弦十郎さん、本当にここなんですよね」
「そのはずだが、一体これは」
そう、俺達が困惑していると、通信が来た。
「こちらからも見させて貰ったよ。それにしても、まさかゼインが刑務所を元に、これを再構築するとはね」
「知っているのか?」
それは、俺達よりもライダーの知識が豊富であるリンゴさんからの通信だった。
「あれは、XVⅡを模したロボットだろう」
「XVⅡ?」
聞いた事のない単語に、俺達は首を傾げる。
「仮面ライダーフォーゼの世界に造られた衛星兵器だ。そのAIの性能はかなり高く、仮面ライダーフォーゼと友情を結び、世界の平和を守った存在だ」
「なんだか、色々と凄い単語が出てきたけど」
「あれは、それを元にゼインが造り出したんだろう。おそらくは、シンフォギア装者である3人を捕らえて、データを取っているんだろう。早く救出したい所だが、おそらくは内部の警備も」
「どうすれば」
そう、俺達が悩んでいる時だった。
「潜入か。だったら、俺の出番だな」
「えっ?」
それと共に、影さんが、懐から何かを取り出した。
それと同時に、瞬く間に、その姿は変わった。
タキシード風の黒いロングコートに白黒のドミノマスク。
その格好は、明らかに。
「怪盗?」
「まぁ、元の世界では、俺は怪盗として活動していたんだ」
「怪盗って」
その一言に、俺達はどうするべきか迷った。
「言っておくが、盗んでいたのはガイアメモリっていうヤバい奴で、壊す目的だから、本当だから」
「はぁ」
その言葉に対して、どうするべきか迷った。
「だが、この状況で、怪盗である彼の力は確かに心強い」
「まぁ、といっても、潜入する人数はなるべく少なめにしたい所だ」
同時に、そのまま視線を周囲を見る。
「ならば、一ノ瀬君と志村君の二人に任せる」
そう、使命を受けた俺達は首を傾げる。
「一ノ瀬君のガッチャードならば、様々な状況に対応出来る。さらには志村君自身のカード能力を聞いた所、潜入にもかなり有利だと考える」
「いや、僅かに聞いただけでそこまで考えられるって、このおっさん、チートじゃないのか」
「この世界で、最強と言っても過言ではないだろうな」
以前、模擬戦という事で、戦う事になった。
結果だけ言えば、ボロ負けである。
その際は、ガッチャードライバーの持ち主で戦った上でだ。
「とりあえず、潜入と行こうぜ!」
「了解だったら、俺はこれだな」『エナジーマル』
「それじゃ、俺もな」『MIRAGE』
それと同時に、俺達は瞬時に能力を使い、そのまま潜入していく。
俺はエナジーマルワイルドとなって、身体を液体化しながら、そのまま牢獄へと向かっていく。
それに合わせるように志村さんもまた、身体を幻覚に包み込みながら俺と共に向かう。
「・・・えぇ、なんか、俺よりも、潜入向け過ぎるだろ」
そう言いながらも、影さんも、潜入していく。
内部は以前と大きく変わっている事が分かり、更には内部には丸い円のロボットが見回っている。
「あれは、XVⅡの警備ロボットのガンベースだろう」
「だけど、何かを探している様子だけど」
そう疑問に思っている時だった。
「どうなっていやがるんだよ、ここはぁ!」
その言葉と共に、見ると、何やら騒いでいる様子。
見れば、何やら機械の虎を思わせる存在が、ガンベースを蹴散らしながら進んでいる。
その後ろは、マリア達がいる。
「この状況は一体」
「もしかして、仮面ライダーなのか」
「あれがっ」
それと同時に、どうするべきか、悩んだ。
だが、そうしていると、ガンベースの後ろに何か二人組がいた。
その二人組は、ロボットであり、片方は赤いロケット、もう片方は青い車を思わせるボディをした存在だった。
その最中、青いボディのロボットは、真っ直ぐと彼らに向ける。
「グランブラスターX!」
「やらせるか!」
その叫びと共に、その攻撃を、仮面ライダーだと思われる奴が防ぐ。
「がはぁ!」
「っ」
そのまま、倒れ込みながらも構える。
「まさか、コズミックエナジーに引き寄せられて、あのフォーゼの後輩が来るなんてな」
「だけど、ここで始末してしまいましょう、兄さん」
「あぁ、そうだな」
その言葉と共に、赤いロボットが攻撃を仕掛けようとした時だった。
『ガッツショベル!ドッキリマジーン!ガッチャーンコ!ドッキリショベル!』
「今の音は」
「よっと」
そのまま、俺はドッキリショベルへと変わると共に、攻撃を仕掛けようとした二体に対して、俺はその腕からシャボン玉を出して目隠しを行う。
「今のは、一体」
「久し振り!」
「あぁ、一ノ瀬!」「それに、見た事のないライダーも」
それに対して、切歌と調は、驚いた様子で見ていた。
「助かったわ。それにしても、この状況は」
「説明は後。とりあえず、この状況をどうにかしないと」
そう言っていると、何やら志村さんと、先程までマリアさん達を助けてくれたライダーに、カードが現れる。
「これって」
「少し、仕掛けさせて貰ったっよ」
どうやら、カグヤが仕掛けたんだろう。
「少し、力を借りますよ」『刀!セイザー!ガッチャーンコ!グランエース』
それと同時だった。
俺の身体も変化する。
右腕に黄金に輝くケルベロスの形をした剣、左腕には、鳳凰を思わせる砲台。
そして、背中にはマントがあり、まるで騎士を思わせる姿へと変わった。