マリアさん達を無事に助ける事が出来た俺達は、すぐに本部に再び集まる。
それと共に、今回、合流した新たな仮面ライダーセイザーこと堀口天馬から、詳しい話を聞いた。
「それにしても、これまでの多くの敵がコズミックエナジーから生成されていると聞いていたが、それを使うライダーと合流出来たのは幸いと言うべきか」
「まさか、コズミックエナジーを使っている敵とまた戦うとはな」
それと同時に、刑務所内でのデータが何か紛失していないか等の確認作業を行いながら、今後の動きに関しても作戦会議を行う事にした。
「それにしても、まさか外でそんな事になっていたとはね」
「このまま、何も出来ないのは、少し嫌デス」
「うん。私達には、何か出来ない?」
今回の事件を知ったマリアさん達も、そのまま俺達に尋ねて来た。
だが、現状は。
「気持ちは嬉しいが、今、基地にはリンカーは残念ながらない。だからこそ」
「シンフォギアは纏えないのね」
それに対して、力になれない事に対して、マリアさん達はそのまま手を強く握りしめる。
力がない状態で何も出来ない事に悔しく思うのは、俺も理解している。
そんな最中、キャロルは3人を見ている。
「ふむ、試してみる価値はあるな」
「んっ、試すって、何を?」
「お前達がもしかしたら、シンフォギアを纏う事が出来るかもしれない」
「えっ!?」
それには、俺達も驚きを隠せなかった。
それと同時にキャロルが取り出したのは、ケミーライザーだった。
「それは、ケミーライザー」
「確か、一ノ瀬がケミーを召喚する時に使っている奴だが、それで」
それに対して、俺達は首を傾げる。
「少し違う。これはケミーライザーを元に改造した奴だ」
「ケミーライザーを改造した奴?」
それに対して、首を傾げると共にキャロルはそのままパソコンの操作を行う。
「これまでのガッチャードライバーの持ち主、そしてヴァルバラドのデータを元に私が独自に造り上げた物だ。
ヴァルバラドのように、単体のケミーの力を纏う事が出来る奴であり、同時に二重錬成を行う事が出来る」
「二重錬成って、ガッチャードライバーと同じ感じの」
「少し違うな、この場合、錬成するのは、人間とケミー、そしてシンフォギアだ」
「えっ!?」
それには、俺達もさすがに驚きを隠せなかった。
「これまでの戦闘データで、既に立花響はレンキングロボ、風鳴翼はアッパレブシドー、雪音クリスはゴルドダッシュと強い共鳴をしている。
それによって、シンフォギアにケミーの特性を宿らせる事が出来た」
「それじゃ、つまり」
「お前達と相性の良いケミーがいれば、そのケミーが不足している融合係数をカバーしてくれるはずだ」
「それは、本当デスか!」「だったら、私達も」
それと共に、二人は喜びの声を出す。
だが、その一方でマリアさんは、少し悩んでいた。
「マリアさん?」
「いえ、私は今回、何も出来ないと思ってね」
「あっ」
そうだ。かつてのマリアさんのシンフォギアは、今は立花さんが持っている。
そして、最終決戦の時に纏ったアガートラームは未だに壊れたまま。
「…だとしても、俺達にしか出来ない事があるはずだ」
それに対して、弦十郎さんが言葉を出す。
それを聞くと共に、マリアさんも強く頷く。
「そうね、私は私で出来る事をするわ」
「だったら、私達は、さっそくケミーを」「でも、相性の良いケミーって、誰?」
「んっ、それだったら」
その言葉と共に、俺はカードホルダーを開く。
すると、カードホルダーから待っていたと言わんばかりに、現れたのは。
「うわっと、これはカマンティス?」『カマカマ!』
「私の方は、オドリッパ?」『リッパー』
以前の学園祭の時に、特に二人の歌を聞いて反応したケミー。
もしかしたらと思ったけど、やっぱりそうだ。
「オドリッパとカマンティスをお願いね」
「分かったデス!よろしく頼むデスよ!」「うん、私も、お願い」
どうやら、問題は現状は解決した。
「ならば、次にはっ」
それと共に警報が鳴った。
「まさか、ゼインなのか。だけど、一体どこに」
「ここは、今は使われていない場所のようですが、ここは」
「ここってっ」
「知っているのか、マリア君」
同時に、彼女は何かに気付いたように目を見開く。
「ここは、セレナが眠っている場所よ」
「なんだってっ」
それを聞いた俺達は、最悪の可能性を既に頭に過った。
「まさか、故人の遺体を」
「だけど、セレナの身体は」
「とにかく、急ごう」
それと共に、俺達はすぐに、現場へと向かう事にした。