「まさか、海外まですぐに行けるとはな。相変わらずテレポートジェムは便利だな」
「こっちは、どんどん在庫が無くなって不景気なんだが」
そう言いながらも、俺達は既に向かっている場所に来る。
そこは、かつてマリアさん達が所属した組織があった場所であり、今は解体されている。
そして、そんな組織があった場所から少し遠くの場所に、セレナの墓があるらしい。
ゼインが、なぜそこを狙うのか、疑問に思いながら向かうと。
「これは一体」
その言葉と共に、俺達は眼前の光景に対して目を見開いてしまう。
事前に聞いた話では、周囲は砂漠が広がっており、僅かな花畑はあると聞いていた。
だが、そんな話がまるで嘘のように、そこには木々が生い茂っている。
それだけではない。
そこから生えている植物は皆、俺達にとっては未知の形であり、まるでファンタジー映画の中にあるような形をした植物があった。
「これは一体」
『どれもデータにはない植物ばかりです。このような物を一瞬で生えるなんて』
『気をつけろ。どのような物があるのか、分からないぞ』
そう、弦十郎さんからの声に、俺達は頷く。
だが、その中でカグヤは、木から生えている果実を目にして驚く。
「まったく、これはかなりヤバいな」
「知っているのか?」
「あぁ、ヘルヘイムの果実だ。という事は、ここはヘルヘイムの森という事になるのか」
それと共にカグヤはまさしく厄介な物だろうという。
「ヘルヘイムって?」
「確か、北欧神話に出てくる一つの世界で、確か死者の国と言われているけど」
「ある意味、間違っていないな。何故なら、ここの果実を食えば、人間ではない怪物へと変える。このままこれを放っておけばこの世界は滅びてしまう」
「っ」
そこまで危険な所だとは。
そんな考えをしている時だった。
「クワー」
それと共に聞こえた声と共に
全体的には僧正がベールで顔を隠したような、或いは忍者のようなシルエットをしている怪物が現れた。
それも、一体だけではなく、複数。
「こいつらは一体」
「ウツボカズラ怪人か。インベスではなく、こいつらが出てくるか」
「とにかく、こいつらをなんとかしないと行けないようだな」
そう構えていた時、ガシャリガシャリと、何か聞こえる。
俺は、そのまま、真っ直ぐと見つめた先には、仮面ライダーがいた。
「あれは、仮面ライダー?まさか、味方?」
「いや、違うな。本当にゼインは、何を考えているんだ」
カグヤの、その一言に首を傾げる。
同時に、その仮面ライダーは、両手に機械の刀をゆっくりと構える。
「ここで、貴様らを倒して見せよう」
「武神鎧武」
「武神鎧武?」
まるで聞いた事のない名前に、首を傾げる。
「とある世界にいた謎のライダー。だが、その強さは一級品だ」
そう、俺達が構えていた時だった。
『カキチャージ!』
聞こえた音、それと共に、ウツボカズラ怪人を駆け抜けながら、武神鎧武に攻撃を仕掛けた存在がいた。
「むっ」「まさか、紘汰に似た姿で悪さをする奴がいるとはなぁ!!」
それと共に、武神鎧武に攻撃を仕掛けたのは、別のライダー。
武神鎧武に良く似たベルトをしており、その姿はまるで流浪人を思わせる。
「あれは、まさか仮面ライダー流浪。なるほど、ヘルヘイムの森経由で来た訳か」
それに、カグヤは驚きを隠せなかった。