「ふんっ」
新たな姿になった事で俺はその手に持つ棍棒を真っ直ぐと武神鎧武に向かって、振り上げた。
この姿になった事で、ある程度分かっていたつもりだったが、今のこの姿はかなり力がある。
「ぐっ」
それは、かなり体格差のある武神鎧武を簡単に吹き飛ばすだけの力が、それを示している。
しかし、その身体は植物で出来ている影響なのか、身体の再生はかなり早く行われている。
「後ろだっ」
その一言と共に、背後から植物の蔦が襲い掛かろうとする。
だが、後ろにあるバインダーは開かれ、同時に蔦は斬り裂かれる。
「あれって」
「ハサミ?」
「えぇ!?」
それは形から、一見、翼を思わせる形ではあった。
だが、それは翼ではなく、実際には蟹のハサミを思わせるバインダーである。
そのハサミによって、背後から襲い掛かる攻撃に対して、対応する事が出来る。
「悪いが、不意打ちはこの姿では効かないぞ」
「ぐっ」
同時に、俺はそのまま手に持った棍棒を、そのまま振り下ろす。
武神鎧武は、すぐさま、両手にある刀を一体化させ、薙刀のようにして、それを受け流す。
こちらから行う力による一撃。
それを薙刀によって、軌道を変える事で、攻撃を受け流していた。
しかし、こちらの攻撃をいなしている間に、別の蔦が俺の首元へと迫る。
俺はすぐに、棍棒を振り上げるようにしながら、首元に迫っていた蔦を迎撃した。
それと同時に、俺の顔目掛けて拳を放つ武神鎧武。 それを後ろに下がる事によって回避する。
すると、今度は地面を突き刺すようにして生えてきた蔓により、足元をすくわれるような形で体勢が崩れる。
だが、即座にハサミで地面に突き刺し、強引に引っ張る事で体勢を立て直す。
そのまま、それを軸に俺は回転しながら、周囲にある蔦を斬り刻む。 その瞬間に見えたのは、武神鎧武の姿だった。
武神鎧武もまた、こちらに向けて飛びかかってきており、その勢いのまま、こちらに向かって斬撃を放っていたのだ。 俺は、すぐにバックステップを行いながら、その場から離れつつ、棍棒を振るう。
それによって武神鎧武の攻撃の軌道を変えようとしたが。
「むっ」「盗った!」
蔦は、そのまま棍棒に絡まった。
それによって、武神鎧武はそのまま攻撃を行う。
俺は慌てて、棍棒を捨てるように離し、そのまま後ろに下がりつつ、腕をクロスさせるように防御を行った。 そして、次の瞬間、凄まじい衝撃と共に吹き飛ばされた。 そのまま宙に投げ出されるような形になる。
武神鎧武は、そのまま俺に向かって、周囲から蔦や、あらゆる攻撃を行う。
本来ならば、それを避ける事は出来ないだろう。
「よっと」
だが、俺は瞬時に、自分の身体をワイルドモードへと変形する。
ハサミがそのまま腕となり、その姿はまるでワニ。
ワニのような四足歩行となりながら、襲い掛かる蔦を牙で食い千切りながら、俺は地面に着地する。
「面妖な!」
「まだまだぁ!!」
俺はそのまま武神鎧武に向かって、突っ込む。
それと共に、武神鎧武は、蔦に絡まった棍棒を、こちらに向かって、投げる。
「これで、終わるっ!」
それと共に、武神鎧武も構えていた。
『ブラッドオレンジスパーキング!』
鳴り響く音声と共に、両手にある薙刀にエネルギーを溜める。
棍棒を拾えば、そのまま俺はやられるだろう。
だが。
「それは、普通ならばなぁ!!」
俺は棍棒の持ち手を持つと共に、少し捻る。
すると、その姿を大きく変わる。
棍棒の部分で、最も攻撃力のあるだろう打撃部分はそのまま地面に突き刺さっている状態だ。
だが、その持ち手は、俺の手にある
そして、持ち手の先には、否。
「なっ」「よっと」
その手には、大太刀を持っていた。
これまで棍棒として使っていた武器だが、その打撃部分の正体は鞘。
鞘に収める事によって、圧倒的な力で物量で殴れる棍棒となる。
そして、その鞘から抜く事によって、この武器は鋭い一撃を放つ事が出来る大太刀へと姿を変わる
必殺の一撃を、武神鎧武は今度は受け流される。
そのまま地面を擦り抜けるように、俺は走りながら、そのまま背中にあるバインダーも変形する。
これまでは翼に、そしてハサミとして武器となっていたバインダーは、今度は大きく開く。
同時に、その開いた口からはエネルギーが溜まっており、これより行う必殺の一撃の為の準備をしている。
『ガッチャーンコ! 仮面ライダー! フィーバー!』
それと共に、俺はガッチャードライバーを操作する事で、その手にある大太刀にもまたエネルギーが溜め、そのまま走る。
同時に、ハサミから放たれるエネルギーが噴射しながら、そのまま地面を走る。
ワニを思わせる脚によって、決してこける事はなく、真っ直ぐと武神鎧武に向けて、その大太刀で一閃。
「なっ」
武神鎧武は、それに反応する事は出来ない。
同時に武神鎧武の身体はそのままバラバラに。
そして、爆散する。
「倒せたのか」
「そのようだな」
そのまま、俺は変身を解除する。
「どちらにしても、この森は燃やさなければならないが、その前に」
カグヤは、そのまま進む。
武神鎧武を倒す事には成功したが、結局、ゼインは、なぜヘルヘイムの森を作りだしたのか、それは分からなかった。
俺達もまた、それに続くように進むと共に、マリアさんはある場所を見つめる。
「ここは、確か、セレナの墓があった場所」
「という事はここに」
「えぇ、セレナが眠っているわ」
見ると、そこにはヘルヘイムの森の植物が生えていた。
墓石には蔦があったが、それ以外には変化はない。
すると、何かに気づいたのは流浪だった。
「……可笑しい」
「どうしたんですか?」
そのまま流浪は近づく。
「この墓に生えている蔦の量、普通ならばヘルヘイムの果実が実っているはずだ。なのに、なぜ、ここには何もないんだ」
「ヘルヘイムの果実?」
「あぁ、だが、なぜ」
「……まさか」
それと共にカグヤは、その蔦を引き千切る。
「これのDNA鑑定をしてくれないか?」
「なに?」
その言葉に疑問に思う俺達。
だが、すぐにこちらを見ていたリンゴさんもまた、確認した。
「これは、可笑しいね、植物のDNAも確かにあるけど、人のDNAも混じっている」
「なるほどな」
「どういう事なんだ?」
俺達もまた、首を傾げる。
「現状、この世界でシンフォギアを身に纏う条件を満たしており、それが分かっている人物はこれまで確認されている中でも9人。
その内の7人はこちらにいる。そして、前回の作戦では、それらを阻止されてしまった。
そして、一人は炭となって、この世にはいない。だからこそ、ゼインは、そのデータをより正確に多く取れる方法として、ヘルヘイムの果実を利用した」
「それってまさか」
「あぁ、ここにある残された彼女、セレナを元にヘルヘイムの果実を育て、そして、セレナのDNAが入っているヘルヘイムの果実を盗った訳だな」
それは、あまりにも人道的ではない行為。
「これが、本当に正義の為なのかっ」
「正義のためなら人間はどこまでも残酷になれる。機械は、それをより強くなるだろう」
その言葉には、間違いはないだろう。
ゼインは、自分の正義の為ならば、どのような犠牲が出ても良い。
そんな思考が見える。
「だとしても、ゼインは、セレナのDNAを使って、どうするつもりなんだ」
「……この世界で、その可能性があるとしたら、おそらくはホムンクルス、人造人間だろうな」
「っ」
その言葉に、俺達は戦慄するしかなかった。
前回の感想で、本当は答えたかったけど、出来なかったイアイラの解説です。
イアイラの特徴としては、二つの戦いを切り替える事が出来、それはまるでキマイラを思わせる事が特徴です。
本編でも言われた通り、背中にあるバインダーは蟹のハサミのようになっており、背後から襲い掛かる敵に対しても対応が出来、さらには追撃を行うなど、様々な場面で活躍出来ます。さらには、ハサミを大きく開かせる事で、そのままジェット噴射で飛ぶ事も可能となっています。
そして、武器となっているのは大太刀であり、普段は鞘に納めます。この鞘は高い物量を持っており、そのまま棍棒として使って戦う事も出来る為、二つの戦い方が出来ます。
そして、ワニを思わせる強靱的な脚によって、上記の強い力を支える事が出来、ワイルドモードでは主にワニを思わせる姿で戦う事が出来ます。
今回のモードを参考にしたのは、ガンダム鉄血のオルフェンズに出てくるガンダムマルコシアスであり、マルコシアスの武装を見て、今回のフォームの参考にさせて貰いました。