歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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データにない信頼

「確かに量産型だけど、これを相手にするとはな」

 

その言葉を言い終えると共に、刀に向かって、3人が襲い掛かる。

先陣を切るように、ランスはその手に持つランスラウザーで斬りかかる。

その一撃に対して、刀は瞬時に、ブレードラウザーで受け流すと同時に、そのままランスに蹴りを放とうとする。

 

「あっぐっ!」

 

だが、そんな刀の脚に鋭い痛みが走る。

それは、遠くにいるラルクラウザーによる一撃だった。

それによって、ランスへと放とうとした蹴りは中断され、隙が出来る。

 

「のわっとっ!」

 

そして、その隙を狙うようにグレイブの持つグレイブラウザーによって、斬り裂かれる。

寸前で、ブレードラウザーで受け止める事は出来たが、それでもその一撃だけであった。

刀に対して、3人は一糸乱れぬ動きでの連携を行い、追い詰めていく。

 

「刀は確かに高い能力を持つ。だが、その能力が最大限に発揮されるのは、ラウズカードによる能力を使用する時。その隙を使わなければ」

 

そのゼインの言葉に対して、刀は仮面の下で笑みを浮かべる。

 

「あぁ、確かにな。

けど、俺はここに来る前に、一枚、カードを借りていたんだよ」

 

それと共に、たった一枚のカードを投げる。

これまで、隠していたカードという事に、疑問に思うゼイン。

だが、その絵柄を見た瞬間、ゼインは、目を見開く。

 

「まさかっ」

「よっと!」

 

そのまま刀は、手に持ったブレードラウザーを投げる。

投げた先には、回転するカードであり、そのままそのラウズカードは、ブレードラウザーをスキャンする。

それと同時だった。

 

『REMOTE』

 

鳴り響く音声。

それと共に、ラウズカードから出てきた紫色の光線は、そのままブレードラウザーに向かって、飛び込む。

そして、その瞬間。

 

『ガアアァァ!』

 

解き離れたのは、アンデット達。

アンデット達は、解放されると同時に、その標的は、周囲にいる量産型ライダー。

そして、刀に襲っていた3人のライダー達だった。

 

「REMOTEは、アンデットの封印を解除させるカード。だが、アンデットがまるで味方のように」

「どうやら、お前の方では俺の、いや、俺達のデータがないようだな。

ここにいるアンデット達は、お前が召喚したキング以外は、全員、人間と一緒に生きる仲間だ」

「アンデットが、全員っ」

「そして、俺は、仮面ライダー剣に憧れるただの1人のライダーだ」

 

アンデット達のおかげで、身体が自由になると同時に、刀は、その手に2枚のラウズカードを取り出す。

 

「だから、これは俺の憧れに向かう姿だ!行くぜ!」

 

『absorb queen evolution king』

 

鳴り響く音声、それと同時に周囲にいたアンデット達が、そのまま集っていく。

そして、刀が、変化したその姿に、ゼインは、驚きを隠せなかった。

 

「ブレイドのキングフォームと酷似しているっ」

 

それは、刀自身のキングフォームではなく、この世界で封印したキングを使った別のキングフォーム。

その姿はまさしく、剣のキングフォームと酷似していた。

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