ゼインによって、造り出されるライダーの数は無尽蔵に近い。
だが、一ノ瀬を始めとしたライダー達を止める事に関しては、変わらず力不足な部分が大きかった。
その理由の多くは、この世界で、生成する為に必要な材料があまりにも少なすぎたからだ。
そのライダーに本来ならば必要な鉱石、物質、あるいはエネルギー。
それらを造り出すのは難しく、ほとんどのエネルギーは、コズミックエナジーにて、代用していた。
だからこそ、原点においても、量産が行え、戦闘能力のあるライダー達が選ばれていた。
『これは、不味い事になったね』
「どうしたんだ、リンゴ」
その最中で、キマイラこと、式は、未来で支援をしているリンゴからの声に耳を傾ける。
『ゼインの奴、厄介な奴らを造りだしたみたいだ。下手をしたら、一気に全滅もあり得るね』
「そんなにヤバいのか、量産型の中でも」
『量産型とはされていない。だけど、似た造形という事もあり、その量産は比較的に簡単という事で、どうやら生成されたらしい』
「それに対抗する手段は」
『おそらくは、君だけだね』
「だったら、やるしかないな」
それと共にリンゴから送られたデータを見ると同時に、その手に瞬時にビヨンドキマイラバイスタンプを取り出す。
「変身!」『一心同体! 居心地どうだい? 超ヤバいっす! 未来と過去でニュースタイル! 仮面ライダー! キマイラ! power of the future and the past!』
同時に鳴り響いた音声と共にキマイラは、未来の仮面ライダーである仮面ライダーセンチュリーと、キマイラにとっての起点となったリバイス。
その2人のライダーが合わさった姿であるビヨンドキマイラへと姿を変わると共に、バイクを降りると共に、リンゴが示した所へと目を向ける。
そこに立っていたのは、金・銀・銅の三色。
その仮面は、あまり共通点は見られない。
『仮面ライダーコーカサス、仮面ライダーヘラクス、仮面ライダーケタロス。
カブティック・ゼクターとライダーブレスという似た特徴がある故に、量産に向いているとされたんだろう、そして』
そのリンゴからの通信があった瞬間だった。
『CLOCKUP!』
鳴り響いた音声と共に、3人のライダー達は襲い掛かる。
それに合わせて、キマイラもまた、それに合わせるように走り出す。
カブトの世界におけるクロックアップは人間を遙かに超えたスピードで行動する事が出来る。
それは、通常のライダーでは対抗する事が出来ない程に。
そのクロックアップに対抗出来るのは、時間操作を行う事が出来るキマイラのみだった。
「はぁ!」
キマイラは瞬時にキマイラスラッシャーを手に取り、構える。
ヘラクスは、その手に持つアックスで、ケタロスは、クナイで切りに掛かる。
それに対して、キマイラは、その攻撃を受け流し、そのまま、蹴り上げる。
2人のライダーの相手を行いながら、コーカサスの動きに注意をしていた。
『あいつ、なぜ、何も行動しないんだ』
「分からないっけど」
2体のライダーの妨害によって、キマイラは、コーカサスに攻撃を仕掛ける事が出来ない。
そして、その最中、コーカサスの手を見て、衝撃を受ける。
『不味いっ、すぐにコーカサスを倒せっ』
「っ」
同時にコーカサスの手にあったのは、ハイパーゼクターだった。
ハイパーゼクターを手に、そのまま腰に装着したコーカサスは
『HYPERCLOCKUP!』「っ」
鳴り響く音声と共に、キマイラに向かって行く。
クロックアップを超える更なる高速活動。
それを見抜く事が出来無かった為、それに対抗する事が出来なかった。
キマイラに向かって、真っ直ぐと、コーカサスが襲い掛かる。
それと共にキマイラが、その一撃で殺される。
はずだった。
「えっ」
コーカサスの一撃。
それを防ぐ存在がいた。
その身体は赤い粒子で、徐々に形成されていく。
同時にコーカサスの攻撃を打ち破ると同時に、その腰にあるハイパーゼクターを破壊し、キマイラの窮地を救う。
それを見て、戸惑いながらも、キマイラは、そのまま、ヘラクスとケタロスに攻撃を仕掛ける。
「なんで、ここに」
「時代が望む限り、仮面ライダーは何度でも蘇る。そして、この時代も、人々が仮面ライダーに助けを望んだ。
ならば、俺は何度でも蘇ると」
「・・・そうですね」
その言葉と共にキマイラはそのまま立ち上がる。
「さぁ、行くぞ、式君」「えぇ、行きましょう、龍之介さん!」
同時に構えたその姿は、まるで仮面ライダー1号と2号を思わせるポーズである。
そして、ここに、高速で行われる未来のライダー同士の。
キマイラとセンチュリーのWライダーによる戦いが始まる。
劇場版ライダーの中でも、一番のお気に入りであるセンチュリーの活躍を書きたくて、思わず書かせて貰いました。