そこでの戦いは、周囲で、音は彼らには聞こえない。
それと同時に、周囲の物はゆっくりと動いていた。
それは、彼らのスピードがあまりにも速すぎる為に、その速さに時間が置いて行かれているからだ。
「「「……」」」
そんな戦闘の最中、ヘラクスとケタロスの2人は、その手に持つ武器、ゼクトクナイガンをガンモードにして、そのままキマイラとセンチュリーに向かって放つ。
「はぁ!!」
だが、センチュリーが、キマイラの前に立ち、その両手から赤い粒子から生み出した巨大な歯車で、襲い掛かるゼクトクナイガンの銃弾を受け止めていく。
それらの攻撃を、一通り受け止め終えたセンチュリーは、そのまま真っ直ぐと歯車を投げる。
「っ」
歯車は、そのまま3人のライダーの元へと、鋭い一撃を浴びせる為に向かう。
だが、それらの攻撃を、3人は避けると共に、そのまま再び2人に向けて、放とうとした。
しかし、コーカサスは、そこでの違和感に感じる。
それは、センチュリーの背後にいたはずのキマイラの存在がいない事に。
「……」
それと共に、コーカサスが取った行動は、後ろへと素早く移動する事だった。
同時に、その判断が正しかった事を、コーカサスは理解する。
宙に浮かんでいる歯車が周りながら、先程まではいなかったキマイラが、そこを足場に
していた。
「はぁぁ!!」
キマイラは、それと共にヘラクスに向かって、蹴りを放った。
その行動に、すぐに対応する事が出来なかった。
ケタロスもまた、キマイラの存在に気づき、すぐに攻撃を仕掛けようとした。
「させない!」
聞こえた声。
それは、センチュリーであり、その攻撃をセンチュリーにより、防がれた。
攻撃の防衛だけではなく、センチュリーは、そのまま蹴り、ケタロスを吹き飛ばす。
それは、キマイラを相手にしていたヘラクスに向かっての攻撃でもあった。
ケタロスの存在に気づく事が出来なかったヘラクスは、そのまま身体がぶつかる。
一瞬、2人は、それによって、動く事が出来なかった。
『必殺! センチュリー! ビヨンドチャージ!』『ライダーパンチ』
その音声が鳴り響くと同時に、キマイラとセンチュリーは、各々が正面にいる敵に対して、真っ直ぐと。
「「ライダーパンチ!」」
その声を合わせると共に、放った一撃。
それは、真っ直ぐと、ヘラクスとケタロスに当たり、爆散する。
同時にコーカサスは、そのまま走り、真っ直ぐとキマイラとセンチュリーへと近づく。
それに気づいたキマイラとセンチュリーもまた、それに対抗する為に走る。
両者の拳と脚による打撃がぶつかり合う中、両者は互いに後ろに下がる。
そして、センチュリーは再び、歯車を投げようとする。
それを見たコーカサスは、その歯車を踏み台にする形で飛び上がる。
そのまま空中にて、体勢を整えつつ、コーカサスは、目の前にあるキマイラの頭上を見据える。
それは、まるで、鳥のように羽ばたくかのように。
その光景に、キマイラは驚くも、それと同時に、コーカサスの足下には、既に先ほど投げた筈の歯車が落ちていた。
コーカサスはその歯車を手にすると、それを手の中で回転させ始める。
そして、その歯車を投げるのではなく、手に持ったまま、それをキマイラに向けて叩きつけるように振り下ろす。
それにより、キマイラの顔に命中して、そこから爆発した。
更にコーカサスは、着地すると同時、今度は、後ろを振り向くようにして、再び回し蹴りを放つ。
その動きを見ていたキマイラは、咄嵯に反応して、両腕を前に出す。
コーカサスの回し蹴りは、腕によって防がれたものの、それでも、その威力までは殺せなかったのか、そのまま後方に吹き飛ばされる。
だが、そこで終わるようなコーカサスではない。
すぐさま、次の行動へと移っていた。
それは、地面を蹴るようにして跳躍し、空中で一回転するかのような動きを見せると、そのまま、キマイラの顔面を狙って。
「させない!」
それは、センチュリーが叫ぶと同時に動いた。
そして、地面に着地するなり、センチュリーが、その攻撃を防ぐように動く。
そのままコーカサスに向かって走り出したのだ。
だが、それに対しても、コーカサスの方には動揺は見られない。
『Maximum Rider Power』
それと共に、その脚には光が纏った。
「式君!」「あぁ!!」『必殺! センチュリー! ビヨンドチャージ!』『ライダーキック!』
それに対抗するように、キマイラとセンチュリーもまた、その脚にはエネルギーが溜まり、そのまま放った。
「「はああぁぁl!!!」」
その必殺のキックによって、二人は激突した。
その瞬間に爆発が起こり、爆風が吹き荒れる。
そんな中でも、二人の勢いは止まらない。
互いの足を踏みつけながら、蹴りを放ち続ける。
互いに一歩も譲らず、激しい戦いが繰り広げられていた。
しかし、そんな激戦の中で、先に限界を迎えたのは、キマイラだった。
「ぐっ」
このままでは、負けてしまう。
そう、感じた瞬間だった。
「諦めるなぁ!」「っ」
その言葉を聞いた瞬間、センチュリーの身体は赤い粒子となって、そのままキマイラを纏う。
「はあぁぁぁ!!」
センチュリーの力を、その身に受け取ったキマイラは、コーカサスに渾身の一撃を叩き込む。
「っ」
コーカサスは、そのまま爆発した。
「くっ、はぁはぁはぁ」
そのまま、コーカサスを倒した事によって、キマイラはゆっくりと立ち上がる。
周囲には、未だに敵が残っている。
「まだ、まだ、行くぜ、竜之介さん!」