歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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ポセイドン

「はああぁぁ!!」

 

 その叫びと共に、ニューズは、その手に持つポセイドンランスを、真っ直ぐと構える。

 

 その身体程の長さはある槍であるポセイドンランスを、眼前にポセイドンに向けると共に、真っ直ぐと走る。

 

 雄叫びと共に、ポセイドンランスが、そのままポセイドンに振り下ろされる。

 

 ポセイドンは、ディーペストハープーンを横にし、それを受け止めた。

 

 ガキィィン! という音が響き渡る。

 

 そして、それに合わせるように、ポセイドンもまた、ディーペストハープーンでニューズの一撃を受け止めたのだ。

 

 だが、それは受け止められる事を前提とした攻撃であった。

 

 だからこそ、ポセイドンも即座に行動した。

 

 ポセイドンランスの穂先が、僅かに動く。

 

 それはまるで、蛇のように動きながら、ポセイドンランスの先端から刃が伸びていく。

 

 それは、穂先から伸びて行き、先端が尖った形になる。

 

 そして、ポセイドンランスはその先端を、受けているポセイドンに向けて突き刺す。

 

 だが、それさえも、予測していた事だ。

 

 ニューズは、ポセイドンの攻撃に対して、槍を回転させるようにしながら、ポセイドンランスを巻き込むようにして外す。

 

 巻き込み、その勢いを利用して、ポセイドンランスを弾き飛ばす。

 

 弾かれた事で、ポセイドンランスはそのまま飛んでいく。

 

 しかし、それで終わらない。

 

 ポセイドンは、ディーペストハープーンをそのまま横薙ぎに振るう。

 

 そして、そのディーペストハープーンの刃が、ニューズに向かってくる。

 

『させるかっ!』

 

 その一撃に対して、ポセイドンランスから響く声と共に、防がれる。

 

「サンキュー!」『油断するでない!』

 

 そう、軽いやり取りを行った後、ニューズは再度ポセイドンランスを手に持ちながら、再度ポセイドンとの打ち合いを再開させる。

 

 先程までの攻防とは違った形での戦いが始まる。

 

 互いに同じ槍を使いながらも、互いが持つ技術の違いにより、戦い方が変わっていったのだ。

 

 ニューズは、今までのような突きを中心とした攻撃を繰り出すのではなく、ポセイドンの動きを見ながら、相手の意表をつくような攻撃を繰り返すようになった。

 

 逆にポセイドンは、今までのように守りを重視した戦法ではなく、自ら攻めるような動きを見せるようになった。

 

 ポセイドンとしては、ニューズの攻撃を受け止める事は出来るのだが、それでもダメージは多少ある程度だった。

 

「ここで、一気に決めるぜ!」『SCANNINGCHARGE!』

 

 その音声と共に、ニューズは、ポセイドンランスへと、コアメダルの全てのエネルギーを注ぎ込んだ。

 

 それにより、ニューズの持つポセイドンランスの刀身が光り輝く。

 

 そして、その一撃を振り下ろす。

 

「おらぁ!!」

 

 それに対して、ポセイドンは、自らの手に持っているディーペストハープーンを縦にして、受け止める。

 

 ガキィィン!! という音が鳴り響いた瞬間、ポセイドンもまた、受け止める。

 

「『はああぁぁあぁぁl!!!』」

 

 その2人の声を響かせながら、拮抗する力をぶつけ合う。

 

 だが、それは一瞬の出来事であった。

 

 バキッ! と音を立てて、ディーペストハープーンが折れたのだ。

 

「『セイヤッー!!』」

 

 それと共に、ポセイドンは真っ二つに斬り裂かれる。

 

 それによって、ニューズは勝利を確かに掴み取った。

 

「よっしゃ、これでなんとかなったな!」『おい、まだ他の奴らもいるぞ! さっさと戦うぞ!』

 

「おいっ、ポセイドンっ、動くなよっと!」

 

 そう戦いが終わった後でも、未だに戦いに対しての欲求が収まらない様子のポセイドンは、そのままニューズを連れ、他のライダー達へと戦いに向かった。

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