「これだけのライダー、弦太郎先輩が見たら、かなり驚くぞ」
そう言いながらも、セイザーは襲い掛かる量産型のライダーからの攻撃を受け流し、その手に持つファルコンボウの炎の矢で打ち抜きながら進む。
その数は、既に五十を越えている。
だが、セイザーは疲れた様子を見せない。
なぜならば、この戦いは負けられない戦いではないからだ。
この量産型ライダー達は、セイザーにとってただの時間稼ぎに過ぎないのだ。
セイザーは、その手に握る弓矢に意識を集中させる。
そして、弓を引き絞った時だった。
突如として、量産型ライダー達が動きを止める。
それはまるで糸が切れたかのような唐突な停止だった。
「一体、何が」『スタンバイ! ローディング! ネクロム!』「っ」
聞こえた音。
それと共に、見つめた先には3人の姿が見えた。
マスクとベルトのバックル以外にこれといった装飾がないかなりシンプルなデザインになっており、パーカー部分は赤・青・黄の違いがある程度だった。
「こいつらは」
その疑問を思うよりも早く、そのライダー達、ダークネクロム達が襲い掛かる。
各々の手には、武器であるガンガンセイバーとガンガンハンドを持っており、
襲いかかり、それをセイザーも応戦する。
セイザーの持つファルコンボウから放たれるのは炎の矢。
それがダークネクロム達の振るう武器と衝突して爆発を起こす。
爆煙が巻き起こるが、その中でセイザーは確かに感じていた。
(こいつは)
ダークネクロム達の放つ攻撃の中に、明らかに他の量産型ライダーとは違うものを感じたのだ。
だが、それも一瞬の事だった。
セイザーはすぐに気付く。
『『『ローディング』』』
鳴り響く音声。
それと共に、その姿を見る。
その身体にあるコートは替わっていた。
そして、その攻撃方法も変わっていた。ダークネクロムの一人が持つガンガンハンドが変化した。
それは銃口だ。
そこから弾丸のように撃ち出されるエネルギー弾。
その攻撃をセイザーは何とか回避した。
「なんだ、この姿はっ」
それと共に、セイザーはその攻撃を通じて何かを感じた。
「英雄?」
それは、コズミックエナジーを通じて、ダークスペクターが使用する力の正体に気づく。
「お前達、まさかっ、それを無碍に使っているのかつ」
その言葉と共に、怒りを隠せなかった。
「人生の先輩をっそんな扱いをっ」
それと共に、襲い掛かるビームの嵐によって、煙によって、覆われる。
『超星神ガントラス』
それと共に煙を振り払うように、そこに現れたのは、強固な鎧を身に纏った存在だった。