量産型というワードを聞いた時から、流浪は、どこか覚悟をしていた。
他のライダー達が行く先々で、様々な敵と戦う最中、自分の番が来た時には、きっとこのライダー達が来ると。
「その直感だけは、当たって欲しくなかったんだけどな」
そう、愚痴りながらも、一ノ瀬達を先に行かせた流浪は、彼の行動を阻む二つの人影に対して、目を見る。
それは、彼にとっては見覚えのある2人であり、この場では決していない2人。
だが。
「姿形だけでも、お前達と戦う事になるとはな、貴虎、凌馬」
それは、戦極ドライバーを装着した黒影トルーパー達の軍勢の中央に立つ2人のライダーに向けて言った。
そのライダーの名は、斬月とデューク。
元々、戦極ドライバー自体が、量産が簡単に行えるという事もあり、戦闘能力が高い2人を選び、そして、造り出されていた。
「まぁ、本物じゃないお前達に」
それと共に、流浪は、その手に持つサクラロックシードを起動させ、そのまま走り出す。
「負ける訳にはいかないよな!」
その叫びと共に、流浪は真っ直ぐと、その手に持った無双セイバーを、斬月に向かって、振り下ろした。
斬月は、その一撃をメロンディフェンダーで受け止める。
一瞬の判断で受け止めたメロンディフェンダーの防御力は、流浪の持つ無双セイバーの切れ味を簡単に上回っている。
それに合わせるように、流浪の横にいるデュークは、その手にあるレモンレイピアの突きが放たれる。
「ぐっ」
その一撃は、背中から桜の花弁の噴射を利用し、体制を無理矢理変える。
それによって、デュークの突きを避ける事が出来、さらに、噴射の勢いを利用し、そのままデュークに向けて、回し蹴りを放つ。
放たれた蹴りに対して、デュークは対抗する事ができなかった。
「ついでに、おまけだ!」
それと共に、無双セイバーにあるスロットを引き、その銃口を、斬月に向けて放つ。
突然の一撃に対して、驚きを隠せなかった斬月は、メロンディフェンダーで防ぐ事が出来なかった。
そして、そのまま地面に落ちたレモンレイピアとメロンディフェンダーを拾うと同時に流浪は、そのまま戦極ドライバーに手を伸ばす。
『ソイヤッ!サクラスカッシュ!』
「はぁぁ!!」
その手に持ったメロンディフェンダーは、そのまま桜の花弁を身に纏い、そのまま投げる。投げられたメロンディフェンダーは、桜の花弁と共に、真っ直ぐと斬月とデュークを斬り裂く。
それと共に、周囲に舞っている桜の花弁をレモンレイピアに纏わせると共に。
「っ!」
一閃。
光と共に、斬月とデューク。
2人のライダーは、その一撃と共に吹き飛ばされる。
それによって、戦いは、終わる。
そのはずだった。
「っ!」
感じた殺気。
それと共に流浪はすぐに避ける。
その感じた気配は、先程、吹き飛ばされた斬月とデューク。
だが、その手にある武器、そして姿から、既に変わっているのは、一目で分かった。
「ゲネシスドライバーに切り替えたか」
そう言いながらも、流浪に対して、2人のライダーは、その手に持つソニックアローを放つ。
光の矢による嵐。
その攻撃の嵐に対して、桜の花弁で周囲を囲む。
桜の花弁を貫くように、光の矢は放っていく。
だが、その最中でも、流浪は。
「そんなので、倒せねぇよ」『フルーツバスケット!』
その声と共に、真っ直ぐと構える。
「お前達じゃ、俺を倒す事は出来ない。なぜならば」
ゆっくりと、構える。
「本当のお前達を知っているからな」『ロックオープン!極桜!大・大・大・大・大剣豪!』
それと共に、流浪自身の極の姿。
極桜の降臨だった。