レーキン・オリジンは、その姿を変えると共に、ファントムビルドに目を向ける。
ファントムビルドもまた、その姿を警戒してか、既に動き始めた。
それは、先程と同じように、まさしく瞬間移動と言えるだろう速さだった。
だが。
「っ」「よっと」
それは、レーキンによって防がれた。
だが、そこにいたのは、もう1人のレーキンだった。
「おらぁ!」
ファントムビルドは、すぐにそのレーキンを打ち砕いた。
だが、それと同時に、レーキンはその腕を泥によって生成された重機のような大型パワーアームによって吹き飛ばした。
ファントムビルドは、その行動に対して、驚きを隠せない様子ではあったが再度攻め込んできた。
それに対して、今度はレーキンはその背中に泥のマントを生成し受け止めた。
本来ならば、ファントムビルドの一撃で簡単に吹き飛ばされるはずが、まるで何もなかったように受け止めていた。
「何度も防がれた。なぜかって思ったか?」
そう、まるでファントムビルドの、ゼインの言葉を代理するように、レーキンは呟く。
同時に、その正体を知らせるようにその音を鳴らした。
「俺のこの姿は泥であり底なし。俺の中にあるアイディアがある限り、どのような形にもなれる。
そして、これらがなんなのか、分かるよな」
「っ」
それと共にで生成した右腕のナックルは、まるで噴火するような勢いと共に、そのままファントムビルドを殴る。
そのままファントムビルドは、その姿から連想した存在を確かに理解した。
そして、レーキンもまたその答えを言っていく。
「グリスブリザード、プライムローグ、クローズマグマ。
お前に対抗する為には、どうしようかと考えたけど、こうしてやってみて分かったわ。
今、もしも俺が、最も力が発揮されるのはこれだわ」
それと共に腰から下半身にかけてコートの裾のようなローブを生成すると共に、その姿になる。
「さぁ、ビルド対決だ。どっちも偽物だからな。
愛と正義の偽物か、兵器の偽物か、決着をつけようぜ」
その姿は、仮面ライダービルドの中でも、ライダーシステムで目指した究極の姿と言えるクローズビルドフォームを模した姿。
それと共に、ファントムビルドもまた、真っ直ぐとレーキンに襲い掛かる。
まさしく機械を思わせるように、急所に向けて放たれる攻撃。
それに対してレーキンは、一撃を的確に、そして完璧に攻撃を跳ね返していた。
「!?!?」
「まだまだ、俺の想像を越えられないお前にっ、負ける気はしねぇ!」
その瞬間、1人のライダーファンとしての確かな想像が。
機械のただの演算を越えていた。
地面から泥の兎が出現し、レーキンを後ろ足に着地させると同時に蹴り上げ敵に急接近させ、それに合わせるように泥のドラゴンが現れてブレスを発射し、レーキンはファントムビルドに向けて、キックを繰り出す。
「さぁ、勝利の法則は決まった!!」
同時に、周囲にある泥はまるで二重螺旋でファントムビルドを拘束する。
「技、お借りします!ラブ&ピースフィニッシュ!」
放たれた必殺の一撃。
それを受け止めたファントムビルドは、そのまま為す術もなく爆破する。
「よっし、勝てた!本当にありがとうございます!ビルドの皆さん!」
それと共にレーキンは、この場で技や武器を模倣しただろうビルド達に感謝の言葉を伝えるように叫んだ。