異世界歴1939年1月28日
クワトイネ公国マイハーク港
マイハーク港には訪日する予定の外交官、技術者、護衛などを含む使節団60人ほどが集まり、日本側からの迎えを待ちながら日本国外交官である大村の話を聞いていた
「皆さんには日本側が用意した客船に乗ってもらいます、そこで注意事項を説明します」
日本側が発した言葉に使節団60人は(やっぱり船か…)とうんざりしていた、それもそのはずこの世界の船は中世時代のものに近いため不潔で病気が流行りがちなど嫌なところが多かったためである、外交官達は技術大国見たさに日本へ行く方法が船であることを忘れていたのだ
「…以上が注意事項です、あと30分ほどすれば客船が到着しますのでそれまで質問があれば答えますが」
日本側の説明が終わると質問が始まった
「日本へは何日くらいで着くのですか?」
外交官達が一番聞きたかったであろう質問が最初にでてきた、というのも先ほど説明した通りこの世界の船は不潔であるため、できるだけ早く降りたいのだ
「えー…2日ほどですね」
外交官達はまぁ2日くらいなら大丈夫かと安堵していたが、一部は2000km以上離れているのにどうやってその速度で移動するのかが気になり、質問は後を途絶えなかった
30分後
「あ!見えてきましたよ」
使節団が海を見ると点がみるみる大きくなっていくのが分かった、そしてその船がマイハーク港沖に来ると使節団は驚いた
「なんだこれ!我が国の軍艦より大きいじゃないか!」
驚きのあまり技術者達は声を上げた
「この小型艇で皆さんをあの船に乗せるので乗ってください」
高速で沖からやってきた小型艇の操縦者にそう言われたので使節団はさらに驚いた
日本客船上
使節団は日本の客船の清潔さに驚いていた
「この船には風呂がついているんですか!?」
「えぇ、そうですよ」
使節団側からの質問に大村や船長は答えていた、大方の質問が片付いたところで食事の時間になった、使節団は食事を見てまた大層驚いた
使節団にとっては驚きしかないような船旅だったが快適にすごせて安堵していた、こうして2日間の船旅は終わった
異世界歴1939年1月30日
日本客船の甲板に使節団は集まっていた
「これより横浜に接岸します、接岸後は自動車に乗り首都東京、内閣府に向かいます、質問はありますか?」
大村の質問が終わると使節団からの質問が始まった
「自動車とはなんですか?内閣府とはなんですか?」
など次々に質問が飛び出しあっという間に東京湾につき接岸が終わった
「では皆さん船から降りましょう、今回は港なので階段があります、そこから降りますので着いてきてください」
横浜港についた使節団が見たものはそびえ立つビル群、空を飛ぶ鉄龍、高速で移動する馬車のようなもの、魔写のようなものを持ちこちらに光を照らしてくるものであった、しばらく使節団は固まっていたが
「このバスに乗ってください」
という大村の声に気づきそそくさとバスと言われる乗り物に乗り込んだ、バスはすぐに東京を目指し走り出した、使節団は終始外の様子にくぎ付けだった、これほどまでに多い人々を見たことがなかった、異世界はこれほど発展しているのかと驚かされた
1時間後
バスは内閣府の前で停車した、ここにも先程の魔写のようなものを持った人たちが待っていた
「大村さん、あの魔写を持っている人はなんですか?」
「魔写というものは分かりませんが、あの人たちはマスコミ…つまり報道陣ですね、あなた方の国でいう新聞記者と同じです」
一連の質問の受け答えが終わると使節団は大村に着いていきバスを降り内閣府の中に入っていった
「どうも、クワトイネ公国使節団の皆様こんにちは、はるばるお越しいただきありがとうございます、私は日本国外務大臣の川嶋弘樹と申します」
外務大臣と聞き使節団も慌てて頭を下げた
「皆様にはまず日本国という国について知ってもらいたいと思うのであの部屋に入ってください」
外務大臣の言う通り使節団が部屋に入ると椅子に座らせられた、使節団が上から白い布が降りてきているなと思っていると電気が消え、前の白い布(スクリーン)に映像が写りだした
「日本国は〜」
日本国の紹介が終わり電気が着くと拍手が巻き起こった
「これほどまでにすごい国は見たことない!」
技術者は湧いていた一方外交官達は冷や汗をかいていた
(こんな大国と交渉しなければいけないのか…)
すぐに部屋に外務大臣が入ってきた
「では皆様には食事をしていただき、その後自衛隊の演習を視察後に首相にあっていただきます」
…食事後自衛隊の演習を視察に来た使節団は驚きで声も出なかった、上の羽が回転している鉄竜(ヘリ)、鉄の馬車(装甲車や戦車)、なぞの筒(小銃)など見たことないものしかなかったからだ
こうして自衛隊視察も終わりついに首相と面会となった