異世界歴1939年2月1日
首相官邸
クワトイネ外交団の中でも今回の交渉の担当とされた8人がホテルよりバスで首相官邸に入った。(他の外交団は観光や情報記録などを行っている)
「いやはや、ここがこの国の王がいる場所か」
あまりに壮観だった為か、はたまたガラスが高価なこの世界での価値観なのか定かではないがクワトイネ外交団の中の一人が声を上げた
「いえ、ここは王ではなく総理大臣、国民から選ばれたリーダーがいる場所ですよ」
「王と総理大臣?とやらは違うのか?」
クワトイネ公国では公爵が直接整備を行い、首相にあたる人物も公爵が決めるため選挙という概念を理解してもらうのに時間がかかった
そのような感じで首相官邸ロビーまで質問攻めが続いた
首相官邸内部
「クワトイネ公国外交団の皆様ですかな?」
首相が首相官邸ロビーにて待機しているところにクワトイネ公国外交団が入ってきたため声を掛ける
「如何にもクワトイネ公国外交団でございます」
「よくぞ来てくださいました、どうぞこちらへ」
首相の案内で会談室まで向かい、両者が向かい合って席に向かう(クワトイネ公国の議会以上の部屋に外交官は驚いたという)
席に全員が付き、両者が向かい合う
「ではよろしくお願いします」
「こちらこそ」
首相と外交官の間に固い握手が交わされた
結果から言えば会談は大成功であった
日本は資源が欲しかった、クワトイネは安全が欲しかった
日本がクワトイネの安全を脅かさないこと、クワトイネやクイラで有り余っている資源や食品の輸入を提案してきた、さらにクワトイネやクイラの航行の安全を保証することも約束した。クワトイネからすれば北2000kmに突如現れた大国に対等に接してもらい、経済的恩恵と北部の安全が確立できるのである。さらに日本の首相はこうも述べた
「もし条件に同意すればクワトイネやクイラが脅かされることがあれば我々にとっても危機であります、我々は貴方がたを脅かす存在ではなく貴方がたと対等にパートナーであることになるでしょう」
さらに最後にクワトイネはロウリアに脅かされている旨を説明する予定であったクワトイネ外交団はそれを言う前に日本国首相に事実上の安全保障をされたのである。
クワトイネにとってこれ以上の好条件はなかった。
クワトイネ公国外交官は「本国がこれを呑むことと信ずるが責任上本国に持って帰らなければならないことを残念に思う」 と首相に伝え
第一回日本クワトイネ会談は終了した。
もちろん言うまでもなく本国に条件と情報を持って帰った外交団は、最初すごい大国がこんな好条件を出すわけなくないか?と疑われはしたがすぐに"写真"で技術力を、大村外交官によって"条件"を確認したためすぐさま承認された(クイラ王国も)
これによって日本は異世界で初めて国交を持つこととなった