東方怪人録~怪人たちの幻想入り~   作:Dr.クロ

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第二の巫女、現る!


第四十五章~もう1人の巫女と宣戦布告~

おとうさんとおかあさんがなくなった。

 

わたしはこえをうまくだせなくてともだちがいなかった。

 

さびしかったけどかなこさまとすわこさまにこがさちゃんがいてくれた。

 

三人がいたから私の今がある。

 

だから今度は私が神奈子様と諏訪子様の力になるんだ。

 

 

 

 

朝日が照らす博麗神社、そこでチルノと魔理沙と鬼矢はふわーと欠伸し、メリーと蓮子は小説を読んでいて、霊夢はぽけーとのんびりしていた。

 

鬼矢「平和だなぁ…」

 

魔理沙「平和だぜー…」

 

異変も何もないのでのんびりできてる日々にこれだよな、何事もなければ良いもんだと怪人少女となった魔理沙の胸を枕の様にしてスヤスヤしだしたチルノと霊夢を見ながら鬼矢はおやつの煎餅をポリポリ食べる。

 

鬼矢「(いい天気だしあとで昼寝でもするか…)」

 

そうしようと鬼矢は予定を考えた直後……

 

ドドーーーン!!!!

 

地響きがのんびりな日々を終わらせる。

 

何事!?とチルノと霊夢は跳ね起き、メリーと蓮子も驚いて出て来る。

 

鬼矢「…はあ、またか…」

 

今度はなんだと地響きが神社のお賽銭前だと判断して皆で向かう。

 

するとそこには……突き刺さった棒に1人の少女が立っていた。

 

霊夢の様に袖が分離した上着の縁とスカートが青色の巫女服を着ていて、胸が大きかった。

 

それに霊夢は思わず自分の胸を見て落ち込み、魔理沙が慰める。

 

チルノ「だ、誰?見た感じ霊夢と同じ巫女さんみたいだけど…」

 

鬼矢「…霊夢のファンか?」

 

と言うかあんな緑髪見たか?と人里で見かけたか聞く鬼矢に誰もが首を振ると少女が口を開く。

 

少女「                    」

 

魔理沙「ん?聞こえたか?」

 

蓮子「何か喋ったようだけど…?」

 

パクパクさせるだけで聞こえないのに誰もが疑問詞を浮かべていると少女はうっかりとばかりに今度はプラカードを取り出し……

 

少女『初めまして私は東風谷早苗と言います』

 

文字が浮かび上がる。

 

霊夢「!?」

 

チルノ「文字が浮き出た!?」

 

メリー「…もしかして霊夢と同じように喋れないのかしら?」

 

驚く一同を見ながら少女、早苗はむふんとしてから霊夢を指さすとプラカードの文字が変わる。

 

早苗『これからは自分達が信仰を集めるので今後は守矢神社が貰っていきます!』

 

霊夢『信仰…ですか?』

 

そう言われて霊夢は首を傾げる。

 

いやそこは首を傾げんなと鬼矢はツッコミを入れるがどうなんだろうかと疑問に思ったのは鬼矢もであった。

 

何分、道中は危ないのもあって来るのは実力のあるものや遊びに来る知人と言う感じで信仰はどうかと言われるとされてるのはされてるだろうが来ると言う意味での信仰は少な目に近いかもしれない。

 

早苗『そう信仰です!我が守矢神社は最近来たので広める為的な意味でもあなたの神社は障害になると思いますので何か文句があるなら妖怪の山に来てください!ま、私達強いですので、負かしちゃいますけど☆(●∇●)』

 

魔理沙「すげぇ強気だな…」

 

チルノ「ってか妖怪の山に神社って…」

 

蓮子「え?なんか問題あったりするの?」

 

唸るチルノに蓮子は問う。

 

チルノ「あの山はその名の通り色々な妖怪が沢山住んでいるんだよ。だから人はあまり行かないの」

 

鬼矢「…あーそういう事か」

 

それに鬼矢と蓮子とメリーは察する。

 

もしも彼女達の言う信仰が人間のと言うなら……

 

鬼矢「そんな人が来にくい場所に神社建てて信仰集めることできるのか?」

 

早苗『ふふ、そこらへんはちゃんと考えております!話をするのは神奈子様と諏訪子様になっちゃいますが(・ω・)』

 

呆れた顔で問う鬼矢に早苗はそう返す。

 

早苗『まぁ、とにかく!守矢神社の繁栄の為!信仰は私達が貰います!』

 

さらば!とばかりに早苗は飛び去って行く。

 

魔理沙「あっという間に去っていったな……」

 

チルノ「……これ、異変になるのかな?」

 

うーんと唸る霊夢に鬼矢はやれやれとぼやく。

 

鬼矢「どうするんだ霊夢。妖怪の山に行くのか?」

 

確認する鬼矢に霊夢はすこし考えてから書いて見せる。

 

霊夢『はい。最近来たって言ってたので博麗の巫女として幻想郷のルールをきちんと教えないといけないですし』

 

チルノ「おお、やる気満々」

 

ふんすと気合を入れる霊夢に成長したなと魔理沙はほろりと涙を拭う。

 

鬼矢「やれやれ…仕方ねぇか」

 

蓮子「でも行くとして簡単に入れるの?妖怪の山って」

 

簡単にと言うのは無理だねと蓮子の疑問に答える様に眠っていた萃香が欠伸をしながら来る。

 

萃香「あそこに住んでる天狗達って親しいヤツ以外には厳しい所あるから入り続けるなら攻撃される可能性高いだろうね」

 

メリー「それじゃあ入るのは難しそうね…」

 

困った顔をするメリーにそうでもないと思うよと萃香がそう言う。

 

萃香「言ったろ。親しい奴って、つまり天狗と親しい人がいれば良いんだよ」

 

鬼矢「天狗……あ、文たちか」

 

言われて鬼矢は文を思い浮かべる。

 

霊夢もポンと手を叩く所から心当たりがあるようだ。

 

魔理沙「確かに文と一緒に居れば大丈夫そうだな」

 

チルノ「それに文とよく一緒に居る椛なら神社の場所知ってるかも!」

 

鬼矢「ん?どういうことだ?」

 

出てきた言葉に首を傾げた鬼矢にチルノは言う。

 

チルノ「ほら、椛は能力で見渡せるじゃん!だから早苗の神社も!」

 

蓮子「あ、そうだったね」

 

言われてそれがあったと思い出すと魔理沙は箒を手に取る。

 

魔理沙「んじゃ早速、文のところに行こうぜ!」

 

霊夢『おーです!』

 

チルノと共に腕を上に突きあげるのを萃香は寝転がりながらいってらーと手を振る。

 

鬼矢「んで文のところ行くって前に行った文の家にまず行くのか?」

 

確認する鬼矢に霊夢は頷く。

 

霊夢『はい。もしかしたらまた椛さんと出会えるかもしれません』

 

文に呼ばせれば来るかと霊夢のを聞きながら鬼矢は納得する。

 

チルノ「まあもしどっちとも会えなかったら紅魔館に行って美鈴に頼む?」

 

魔理沙「ああ、あの人の呼びかけなら100%来るだろうな」

 

もしもいなかった時のを考えながら、一同は妖怪の山へと飛んで向かう。

 

蓮子「それにしても、そんなよそ者お断りな場所でよく神社を建てられたよね」

 

メリー「そう言えばそうね……」

 

飛んでる途中でふとそう呟いた蓮子にメリーも言われて疑問が出る。

 

魔理沙「早苗の言っていた神奈子様?ってのが山の妖怪たちとでも交渉したのか?」

 

鬼矢「となるとそいつがその神社の神様って事か」

 

他にも諏訪子様って言うのもいるみたいだなと鬼矢は呟く。

 

メリー「一体、どんな神様なのかしら?」

 

名前だけしか分かってないのでホントにな……と頭を掻く。

 

後は懸念するべきはどんな怪人の力を持っているかとかもある。

 

鬼矢「(もし神様だから神のような存在の怪人の力を持っていたら霊夢達にとったら面倒だな……)」

 

うーーんと鬼矢は唸っている間に妖怪の山の前に着く。

 

魔理沙「確かこの辺だったよな文の家って」

 

チルノ「うん。その近くで椛に会ったんだよね」

 

早速向かおうとした時……

 

???「そこで止まりなさい」

 

蓮子「え?その声って……」

 

その声に霊夢達は止まると彼女達の前に椛が現れる。

 

魔理沙「お、椛!探してたんだぜ」

 

チルノ「だね!丁度良かった!」

 

気さくに話しかける2人に椛は困った様に頬を掻く。

 

椛「大体来た理由が分かります。守矢神社ですよね?」

 

鬼矢「守矢神社って言うのかあいつらの神社」

 

霊夢『はい。あいさつに行きたいのですが何処にあるのか教えてほしくて」

 

肯定した霊夢に椛は再び唸る。

 

椛「案内しても良いですが……上から言われてるんですよね……巫女が来るなら条件をクリアしたら通して良いと」

 

霊夢『え?そうなんですか?』

 

蓮子「もしかして、弾幕ごっこですか?」

 

ええと蓮子のを肯定してから椛はある物を取り出す。

 

それは見覚えのある怪人キーで……

 

椛「変身」

 

鍵に変えて前に突き出して回す。

 

ろ~うき!!!

 

音声が鳴り響くと椛の身長が伸び、白狼天狗の衣装から狼鬼を模した半そでと長ズボンの上に黒いコートを纏った姿に変わる。

 

鬼矢「その力…デュークオルグの狼鬼か」

 

椛「天狗としては複雑な気分ですけどね」

 

狼繋がりかと納得してる鬼矢に椛は三日月剣を見ながらそう返す。

 

霊夢『わかりました。ではその条件、クリアしてみせます!』

 

ふんす!と気合を入れる霊夢にその気迫良しと言って椛は剣を構える。

 

椛「では、参ります!」

 

その言葉と共に接近して振るわれた斬撃を霊夢は危なげなく避けて飛び上がる。

 

椛「たっ、はあっ!」

 

そんな霊夢へと続けざまに斬撃型弾幕を展開して放つ。

 

霊夢「ギャウ!」

 

向かって来たのに対して霊夢は怪間になり、振るいし爪でかき消す。

 

椛「それが文様も言っていた怪間としての姿!」

 

霊夢「ぎゃう!」

 

呟く椛へと攻撃を仕掛ける霊夢に椛は避けながらスペルカードを構える。

 

椛「魔狼【ウルフハンティング】!!」

 

宣言と共に半透明のガオウルフが現れて霊夢の周りを飛び回るとガオウルフが通った軌跡の所が弾幕となって霊夢へと襲い掛かる。

 

霊夢「ぎゃう!」

 

〝【無双封印・紅龍】”

 

それに対して霊夢もスペルカードで対抗して呼び出した龍で椛の弾幕を蹴散らしてから椛へと迫る。

 

椛「魔鰐【アリゲータークラッシュ】!」

 

向かって来るのに慌てず次のを宣言すると今度は半透明のガオリゲーターが現れて龍をかみ砕くと共に歯型の弾幕を放出する。

 

鬼矢「ほ~、椛もやるじゃねぇか」

 

魔理沙「なあなあ鬼矢、あの椛が出した狼や鰐はなんだ?」

 

ん、ああと魔理沙の問いに鬼矢は見ながら解説する。

 

鬼矢「あれは椛が変身している狼鬼の使役するガオウルフ、ガオリゲーターと言う魔獣でな……後もう1体ガオハンマーヘッドがいるんだが、あいつ等は元々パワーアニマルって呼ばれる巨大な獣達に含まれている奴らで……はるか昔、百鬼丸と呼ばれる鬼を倒す為に同じ力の邪気を取り込んで制御しきれずに魔獣になったんだ。後に現代のガオレンジャーの手で狼鬼と共に邪気から解放されてパワーアニマルに戻ったんだよ」

 

成程……と鬼矢の解説に魔理沙達は感心する。

 

霊夢「ギャウ!」

 

霊符【夢想封印 集龍】

 

弾幕が切れた後に霊夢は大量の札をばらまくと撒かれた札の1枚1枚が小さな龍へと変わる。

 

椛「ちょ、ええ!?」

 

蓮子「うわ~、これ凄い数じゃない;」

 

その数に驚愕する椛へと迫る龍を見ながら蓮子は冷や汗を掻く。

 

椛「っ!魔鮫【ハンマーヘッドダイブ】!!」

 

3枚目のを宣言すると、椛はまるで景色に溶け込む様に消えてしまう。

 

標的が消えたので止まる小さい龍をどこからともなく中心に椛が入った半透明のガオハンマーヘッドが現れて龍を食い破り、続けざまに弾幕がガオハンマーヘッドの動きと連動して波の様に展開して龍を打ち落としていく。

 

魔理沙「なんだあの動物?ドルフィンに似てるけど…」

 

メリー「あれはシュモクザメ、別名ハンマーヘッドシャークと呼ばれる鮫よ。頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があるの。あれがガオハンマーヘッドなのね……」

 

鬼矢「あのスペルカードを攻略できるかで勝敗が決まりそうだな」

 

チルノ「確かにどこから現れるか分からないもんね」

 

様々な所から現れて弾幕を展開する椛に霊夢は探していく。

 

霊夢「………」

 

次の瞬間、霊夢はとある方向へと龍達を飛ばし、そこに椛が現れる。

 

椛「しまっ…!」

 

ピチューン!

 

飛び出した直後だったので椛へと弾幕の龍達は命中して行き、ガオハンマーヘッドが消えると共に椛は地面に落ちる。

 

椛「ま、負けました…」

 

鬼矢「んじゃあ通っても良いか?」

 

負けを認める椛に鬼矢は確認をして答えを聞く前に……

 

ー待てい!!ー

 

声が響き渡る。

 

蓮子「え?誰?」

 

響き渡る声に誰もが見渡す。

 

声の主は一体……




早苗『次回!『風と地上絵の天狗』ですよ!』
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