友達の様子がおかしい 作:瓦版
ここは、悪魔溢れる魔界。そんな魔界のある町裏。1人の悪魔が逃げ回る。その表情は、まさに死から逃れようとしていた。だが、運命は残酷なことに。
「ハァ………ハァ…ここまで来れば「大丈夫ってか。」!?」
「いやぁ探したよ。」
圧倒的強者は、怯える悪魔に近づく。
「来るな!来ないでくれ!頼む!!」
「安心しな。苦しむことはなく、綺麗に送ってやるよ。」パチン
「止めっ。」ヒュン
悪魔は、指鳴らしの音とともに手のひらサイズの球体になり地面に落ちた。それを拾った悪魔は、球体に魔力を込めて再び指を鳴らす。すると、球体は、勢い良く空高く打ち上がる。そして、綺麗な花火が出来上がる。
「いやぁ実に綺麗な花火だったな。さて依頼は、完了だな。」ブゥーンブゥーン
懐から携帯を出す。そして、依頼主からだとわかったため電話に出る。
「やぁ仕事は、無事終わったみたいだね。」
「ああ特に問題なく終わったよ。報酬忘れないでよ。」
「んも~わかってるよ。しっかり口座に入れておくね。」
「あんがとさん。じゃあ切るよ。」
「ちょっと待って。「!」君に話があるんだ。」
「話?新しい依頼かい。」
「まあ依頼と言えば依頼なんだが。」
「?で、何をやるんだい?」
「そろそろバビルスの入学式あるだろ。」
「ああ確かにそうだな。それが何か。」
「実は、今年は私のかわいい孫が入学するんだぁ。」
「!あんた、孫いたのか!初耳だな。」
「イルマくんって言うんだけど、なかなかかわいく良い子なんだよねぇ。」
「……まさか。お孫さん、イルマくんだったか。その子護衛しろとでも?」
「せいかーい。いやぁ、私が理事してるからずっと見てられるという訳にも行かなくてね。そこで、君に頼もうとね。」
少年悪魔は、頭を少し掻いた後にため息をして口を開く。
「まぁ構わないけど、俺は職員として働くのか?何に扮すれば良い?」
「いや、君も一緒に入学して貰うよ。」
「ハァア!?」
「だって君は、学校にまともに通えてないだろ。だから、イルマくんの護衛と一緒に学校に通ってみないかな。」
「……。」
「いつまでもその仕事を続けられないだろ。見聞を広げるには、良いんじゃないかな?」
「ハァ。わかった。一緒に通わせて貰うよ。」
「よしよし。それじゃあ明日、ワシの屋敷に来なさい。執事と一緒に歓迎するよ。」
もう自分の住む場所まで決まってしまった。少年悪魔は、笑いながら答える。
「うん!よろしくお願いするよ!えっとあなたのこと何て呼べば良い?」
「皆、サリバンと呼ぶが、おじいちゃんでも良いぞ!」
「そうかい。じゃあじっちゃんって呼ぶよ。よろしくじっちゃん。」
「くぅ~嬉しすぎる!!そういえば、君の名を聞いてないな。」
「名か。やれ死神やら狂人やらとちゃんとした名は、無いな。好きに呼んで良いよ。」
「そうか。なら、今日から君は、ゲン・フレアハートじゃな。」
「ゲン・フレアハートか、悪くないね。」
こうして、死神改めゲン・フレアハートの誕生である