友達の様子がおかしい 作:瓦版
イルマは、悩んでいた。指輪の黒い影と会話できるようになり、さらには、変化の魔術で姿、形を整えてあげた。黒い影は、アリクレッドと名乗り親しみを込めて「アリさん」と呼ぶことになった。ここまでは、良かった。問題は、この後だった。アリさんの変化の魔術を自分に発動した。女装のところでアメリと遭遇し変態と誤解されることになったのだ。それをゲンに相談する。
「ということなんだけど、どうすればいいのかなあ。」シクシク
「そうか。それは、大変だったな。俺も何とかしてやるよ。」
「ゲン君!」パア
「ただ、指輪と会話したなんて疲れてんだな。ゆっくり休め。じゃ。」
「待って!ホントに会話したんだって!」ガシッ
「そうかそうか。じっちゃんとオペラさんに頼んでおいしいもの用意しておくよ。だから、放せ。俺も花畑の住人だと思われるだろ。」ググ
「頼むよおおお!君しかいないんだあ!」
「力つよ!!放せ!変態!じゃあな!!」バッ
「ああ!」
遂に一番信頼を置いている者にも置いてかれたイルマ。そこをケロリに見られる。更なる誤解を生みかける。だが、ケロリから女装を強要される。しかも写真も撮られそうになる。イルマは、抵抗し二人は倒れた。傍から見たらイルマが押し倒す形になった。本当の地獄は、これを今一番見られたくない人物に見られた。
「女装の癖だけだなく、女生徒を押し倒すとは。」
「アメリさん!こ、これは、……そ、その。」
「来い!!」
生徒会室に連れて来られたイルマ。今のイルマには、変態扱いの件と女生徒押し倒したことで頭がいっぱいであった。そして、アメリの口が開く。
「イルマ。」
「ひゃい!!]
「師団の件で話がある。」
「!」
「現在唯一の3年のキリヲが休学。結果、魔具研究は、師団の活動条件に満たしていない。これを受けて生徒会では、魔具研究師団の活動休止を言い渡す。」
「そ、そんな!」
「だが、解散ではなく休止。そのため、魔具研究師団の団員には、他の師団に参加し研修を受けてもらう。無事に師団長の推薦文を貰えればこっちで認可してやる。そうすれば活動を認めよう。」
そして、魔具研究師団のメンバーの研修が始まる。アスモデウスは、クラスメイトのジャズがいる魔術開発師団。クララもクラスメイトのリードの所属 遊戯師団に。そして、イルマは、生徒会に決まった。それからは、怒涛の生徒会業務に追われるイルマ。だが、持ち前の根性で乗り切っていく。その業務の中でイルマは、生徒会の凄さを改めて体感するのだった。生徒会のメンバーもイルマの評価を改め好印象を持つ。しかし、そんな生徒会に悲劇が襲う。生徒会長のアメリが何者かに襲撃され性格が一変してしまった。あらゆる業務に支障をきたしている。犯人は、目星がついており2年のロノウェ・ロミエールである。目立ちたがりの性格の彼は、度々生徒会の厄介になっている。そして、生徒会に解散選挙(タイマン)を仕掛けてきた。必要な署名が揃っているため断るわけにいかない。次の日から選挙公演が始まる。威厳のないアメリと全てを魅了する能力「カリスマ」を持つロノウェでは、相手にならなかった。そして、投票日。やはり本調子でないアメリは、イルマに弱音を吐く。そんなアメリにイルマは、前にアメリに言われた言葉を送りアメリに勇気をあげた。最後の演説が行われる。ロノウェの優勢変わらずアメリは、委縮している。
「やっぱり私には……。!」
アメリは、心が折れそうになるがイルマとの会話を思い出し持ち直した。そして、心の叫びを全生徒にぶつける。その思いにすべての悪魔が心を揺さぶられた。最後にアメリは、言い放った。
「もし貴方たちが己の欲をその手で掴みたいのなら…………。」
「黙って私の野望についてこい!!」
「「「うおおおおおお!!!」」」
勝負が決まる。アメリが本来の威厳を取り戻し生徒会の勝利で幕を閉じた。そして、アメリは、イルマへの恋愛感情を正直に認めたのだった。その後、生徒会室に戻る。襲撃犯は別でその犯人は、生徒会の鍛錬50倍コース送りに。ロノウェに対してアメリは、今回の事をも水に流して生徒会に迎える。ロノウェもそれに素直に応じる。
「乗っ取ってしまうかもしれんぞ。」
「そう来なくては。さて、イルマ。おまえは、どうする。お前なら生徒会に歓迎するぞ。」
「僕は、魔具研究師団にやっぱり戻ります。」
「そうか。がんばれよ。」
「はい!」
かくして新体制の生徒会始動と魔具研究師団の活動再開で幕を閉じた。放課後、一人生徒会室に戻ったアメリ。
「きんちょうしたぁ。やっぱり生徒会から出すのは、勿体なかったかぁ~。けど、これで良い。イルマには、覚悟してもらわないとな。私は、野望に一途だからな。「そうか。がんばれよ。」!?」
「前にも言ったけど、競争倍率高くなるからな。」
「どこから入ってきた!!フレアハート!!」
「ちゃんとノックしたけど。」
「そ、そうか。けど、乙女の話を盗み聞きとは、趣味の悪い。それで何か用か。」
「いや大したもんじゃない。イルマの女装の件だ。あれは、事情が有ってのことなんだ。」
「そ、そうなのか。てっきりそういう趣味を持ってるのかと。その事情とは。」
「それは、言えない。」
「そうか。なら良かった。指輪とも会話するというのもその事情からなのだろう。」
「!そ、そうだといいな。」
誤解を解くことに成功したゲンは、少し罪悪感を持った。