友達の様子がおかしい 作:瓦版
収穫祭が終わり魔界では、秋から冬に移り替わる。イルマ達も冬に向けての準備をしていく。そんな問題児クラスは、みんな認識阻害のサングラスをかけて登校する。収穫感謝祭での彼らの活躍は、1年生だけでなく学校の一種のヒーロー扱いである。そのため、素顔を晒して教室までたどり着けないのだ。一人を除いて。
「ゲンゲンは、どうしてつけないの?」
「別にかけなくても、この睡眠系魔術で通れるし。」パチンッ
「え、ふにゃあ。」
「あのクララを一瞬で。」
「これが、「収穫祭の悪夢」か。」
「なんだそれ?」
「あ、ゲンは、知らないのか。ゲンが、現れた瞬間に眠らされ気づいたらP食材と共に消えることからそう言われているみたいだよ。」
「一体どこでこの魔術を。」
「秘密だ。」
「え、ズルい。」
そんないつも通りの会話の後、現状のランクを確認する。まず、「4」のメンバー。アスモデウス、リード、イルマ。他は、エリザべっタ以外「3」である。ゲン以外は、次の1年生最後の昇級授業「音楽祭」でエリザベッタを目立たせる作戦で行くようだ。教室に入ってきたカルエゴに伝える。
「そうか。なら、もう一人は、どうする。」
「もう一人?」
「そこに居るだろ。」
「「「!?」」」
「……。」
「うお!いつから。」
「うそ!気づかなかった。」
「そいつは、ずっといたぞ。」
「「「!?」」」
プルソンの存在に驚くメンバー。何とか話しかけようとするが、逃げられる。そして、カルエゴから彼の信条を聞かされて驚愕する。次の日も同じように話しかけようとするが、逃げられる。焦る問題児共は、逃げたであろう方向を探しに行く。だが、イルマだけは、気づいてその場に留まりプルソンと会話を交わした。その後また消えてしまった。当の本人は、いつもの場所の屋上に向かう。だが、先客がいた。
「よお。遅かったな。」
「!?……。」スウー
「おい消えんなよ。」ガシッ
「……。君は、僕を連れて行かないの?」
「しないよ。する必要がない。それにおまえは、あいつらと音楽祭に出るよ。」
「なんでそう言い切れる。」
「イルマが誘うからだ。」
「イルマくんが?」
「ああ。あいつは、良いやつだからな。そんなことより、いつもの聞かしてくんね。」
「……わかった。」
そして、プルソンは、楽器を吹く。本人は、ため込んだものを吐き出す一種のストレス解消である。だが、その色は、学校全体を包み込む良い音色だった。学校では、姿が見えないことから「ピクシー」と呼ばれている。演奏が、終わりゲンに目を移すがそこの場所から消えていた。そして、扉の所にいるイルマに気づき消えようとするが、イルマに止められる。その後、イルマの意見を聞いて自分の思いも吐き出し距離を縮める。そこからは、イルマを通してクラスメイトと仲良くなる。ゲンは、それを見て教室を後にして屋上に座る。後ろの扉が開き気配を察知した。
「ソイか。」
「相変わらず気持ち悪いほどに察知するね。」
「きもって。お前が下手くそなだけだろ。」
「ガーン」
「それでどおよ。改めてクラスの連中を話してみて。」
「悪くなかった。むしろ心地いいくらい。」
「そうか。良かったな。」
「今日は、疲れたから帰る。」
「ん。また明日。」
「また明日。そして、……ありがとう。」
「!どういたしまして。」
音楽祭に向けて問題児クラスの練習が始まる。